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2020.05.10
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僕のヰタ・セクスアリス ⑳   (はんぺん)

(ラテン語で性欲的生活を意味する)

 

上野千鶴子氏が、結婚の定義を「自分の身体の性的使用権を、特定の唯一の異性に、生涯にわたって、排他的に譲渡する契約のこと」と喝破した。

 

そして、彼女自身が、この(結婚)という制度を批判するのは、彼女のこの価値観に基づいている。

そもそも(結婚)制度は、誰のための制度なのかということだろう。

 

「ときめいている人ばかりでは、この社会は成り立たないから、結婚という制度がある」(高橋のぶ子・作家)というのも、一つの考え方だが・・・そもそも、人が他人を好きになるということは、(その欠点も含めて、そのすべてを好きになる)ということだ・・・と、思いたいが、現実はそうではない。

 

相手を好きになっている時、相手に惚れている時は、相手の欠点は、見えにくい。(恋は盲目)という言葉があるように、誰かに恋をする時に常識的なことや理性を見失ってしまうことが 往々にしてあるということ。(同棲も含めて)共に長く暮らしてみて、初めて相手の真の姿が見えてくるというのが現実だ。

 

これは男性にも女性にも当てはまるし、恋愛という感情を抱くことによって、そうでない状態では考えられないような行動を起こしたりもする。

そもそも、(お見合い婚)にしろ、(自由恋愛婚)にしろ、その時、その場での(双方の合意)で会って、長期間の絆を保証するものでは、無いのだ・・・というか、そんな長期間の絆などは、ありえないこと・・・

 

なぜなら、人間個人については、長所短所を併せ持つ・・・というのが、自然だから・・・魅かれる所もあれば、嫌悪する部分も、必ずあって・・・結婚とは(以前、このブログでも繰り返したように)妥協の産物であるから・・・結婚という仕組みには、どうしても、無理が生じる。

 

特定の相手との同衾を 固定化して束縛するのは、個人の幸福追求にとっては、不幸の源泉だ・・・と僕は思うのだが・・・大切にする相手が、複数いても、不思議でも何でもない・・・というか、むしろ、そのことのほうが、自然だということだ。

 

世間で、(浮気)とか、(不倫)とか、非難する時代の常識が、間違っている・・・と、考える。 大切にするのは、一人だけ・・・一人しか(愛せない)という束縛・・・「特定の唯一の異性に、生涯にわたって、排他的に譲渡する契約(=結婚)」自体が、間違っている・・・と思う次第だ。

 

ヨーロッパでは、結婚制度を超えたフランクな事実婚が、圧倒的になりつつあるそうで、素晴らしい男女関係が、期待されそうだ。うれしい限りだが・・・








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最終更新日  2021.10.16 22:52:32
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