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2021.04.18
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カテゴリ:健康

加齢とともに、身体の不安は増すばかりだ。数年前には、ジムの大浴場で、倒れて、救急車で、運ばれた。原因は・・・風呂上がりの急激な低血圧。幸い(打ちどころ)が、悪くなかったので、大したことにはならなかったが、その後は、入浴の時には、常に転倒の恐怖と戦うことに・・・

 

それにしても、(風呂は危険なので注意)ということは、よく聞いていたが、改めて、(死亡率の高さ)には驚いた・・・

 

皆さんも、ご注意あれ・・・・     (はんぺん)

―――――――――――――――――――――――――――――――

「風呂場での死亡事故」は若者にも起こり得る、知っておくべき簡単な予防法とは

    2021-4-15   ダイヤモンド・オンライン

https://news.yahoo.co.jp/articles/df1d76d039cf7ef56ec7ec0fd06d620eeb491842

 

 日本人は世界一の風呂好きとして知られている。毎日のように浴槽に湯を張ってじっくりと体を温めることを日課とし、入浴時間も平均20分以上と、他の国と比較しても長い時間をかけている。しかしその半面、風呂場での死亡者数も多い。その驚きの実態と、絶対に知っておくべき対処法とは。(清談社 武馬怜子)

 

● 体力のある人も侮ってはいけない 風呂場の事故は誰でも起こり得る

 

 今年に入って、歌手の松永ひとみさんが風呂場での転倒による脳挫傷で53歳の若さで亡くなった。16年には女優の白川由美さん、20年にも元プロ野球監督の野村克也さんも浴室で命を落としている。

 

 厚生労働省の研究班の発表によると、風呂場での推定死亡者数は年間約19000人。全国の交通事故の死亡者数が2839人(2020年警視庁発表による)なので、およそ6倍になる。

 

大半が65歳以上で、毎年124月に多く発生している。冬期になると高齢者の風呂での死亡事故がニュースになることもあり、全国各地の消防署や保健所がリーフレットを配るなどして注意を呼びかけるのが恒例だ。

 

 入浴について医学的に研究している、東京都市大学人間科学部教授・温泉療法専門医の早坂信哉氏はこう語る。

 

 「風呂場の事故は後述するヒートショックによる諸症状が最も有名ですが、それだけではありません。熱中症で意識を失うことによる溺死や、比較的若い人に多いのは転倒事故です。統計としては確かに高齢者が多いですが、入浴関連の事故は誰にでも起こり得ることなんです」

 

 

● ヒートショックと熱中症による 転倒や溺水に注意

 

 早坂氏は、「風呂場は体にとって危険な状態がいくつも重なっている場所であることを肝に銘じるべきです」と語る。

 

 「たとえば暖かい部屋から寒い脱衣所や風呂場に入ると、体は体温を逃さないために血管が縮み血圧が急上昇します。その後浴槽に入ると、熱いお湯に反応して血圧は再度、急上昇する。体が温まってくると、今度は温熱作用で血管が広がり、血圧が下がります。次に、浴槽から出て寒い脱衣所でまた急激に血圧が上がる。こうした血圧の急変動が心臓に負担を与え、心筋梗塞や脳卒中などの症状を引き起こしてしまうんです。これらの症状を我々は『ヒートショック』と呼んでいます」

 

 温熱作用で温まった状態で急に浴槽から立ち上がると、足の血管が広がっているため血液が下半身に下がってしまう。すると血液が脳まで行き渡るのに時間がかかり、ふらついたり倒れたりしてしまうこともあるので注意が必要だ。

 

 またヒートショックと同じくらい恐ろしいのが、熱中症だ。

これは、湯船に長く浸かることで体温が上がりすぎてしまい、意識障害や重度の脱水症状を引き起こしてしまうもの。最悪の場合、昏睡(こんすい)状態で亡くなってしまうこともある。

 

 「熱中症の症状で診察を受けた人の話を聞くと、湯船の中でぼんやりしてきて『眠くなってくる』と言います。まぶたが重くなるようなら、一刻も早く湯船から出てください。鼻と口が23分間も水に浸かってしまうと、命の危険があります」

 

 ヒートショックや熱中症は、どちらも意識を失ってしまい、いつの間にか溺死や溺水状態になる危険性があるのだ。

 

 厚生労働省の人口動態統計によると、2019年に「不慮の溺死及び溺水」で死亡したのは5166人。一番安全なはずの家の中に事故の危険性が潜んでいる事実は自覚しておいた方がいい。

 

 また、「若い人ほど、風呂場の事故は高齢者の事故だと考えがちですが、そうではありません」と早坂氏は指摘する。

 

 「65歳以下の人たちでも、『つい浴槽で寝てしまった』とか『洗い場で滑ってけがをしてしまった』といった経験を持つ人が結構います。洗い場と浴室との段差でつまずく、湯船に入る際に片足を上げた状態でバランスを崩す、湯船から立ち上がるときに一瞬意識を失う、などという事例も多い。実はこうしたケースは年齢や性別には関係なく、疲れていたら誰にでも起こり得ます。笑いながら話せるうちに、対策をするのが賢明です」

 

● ヒートショック予防に 水道の蛇口が大事な理由

 

 それでは、これらの事故を防ぐにはどうすればいいのだろうか。

「ヒートショックを予防する方法でよく知られているのは、脱衣所と浴室を暖房機器やお湯で事前に温めておくことです。そして湯船から出る際は、ゆっくり立ち上がるというのが一番簡単な予防法です。

 

もうひとつは、立ち上がる前にちょっと冷たい水や水道の蛇口など、ヒンヤリするものに触れる。これにより軽く交感神経が刺激され、立ち上がったときの血圧の低下によるふらつきを防ぐことができます」

 

 一方、熱中症予防のためには、湯船の温度は「41℃以下」、浸かる時間は「10分以内」が目安。加えて、飲酒で酔っ払った状態で湯船に浸かることも避けた方が賢明だ。

 「飲酒すると血圧が平常時より下がりやすくなります。また、湯船の中で転んでけがをしたり、眠くなって意識を失ったりする危険も倍増してしまう。もし飲酒後に入浴するなら、シャワーか、かけ湯で我慢しましょう」

 

 転倒を避けるためには、面倒でも風呂場の掃除はこまめに行うこと。床に付いたせっけんなどの成分は足を滑らせる原因となる。また、浴槽や段差部分に滑り止めテープを貼るのも効果的だという。

 

 最近、転倒事故の原因として多いのが入浴剤で、ヌルヌルしたものや、溶けにくく底にたまって滑りやすくなるものもある。浴槽を出入りする際には、手すりにつかまるなどの対策をすることが望ましい。

 

 最後に、もし家族や大切な人が風呂場で倒れてしまった場合の対処法も紹介しておこう。

 

 「湯船で意識を失っている場合は、すぐにお湯の栓を抜いてください。もし寒そうにしていたらバスタオルなどで体を包んであげて、とにかく水の中の状態から早く脱出させること。さらに、救護者が足を滑らせたりする二重事故の恐れがあるので、自分より体の大きい人を無理に浴槽から出そうとしないで、救急車を呼んで助けを待ってください」

 

 風呂に入ることは血行を促進し、心身の疲労を回復し免疫力も高めるなど、体にとっていいことがたくさんある。入浴のリスク対策をしっかりととった上で、癒やしの時間を楽しんでいただきたい。

 

 (監修/東京都市大学人間科学部教授 早坂信哉氏)






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最終更新日  2021.04.18 00:00:12
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