カテゴリ:中国
鄧小平の改革開放政策は、外資を導入して、経済発展を目指そうというモノで、大きな成功を収めた。「白猫でも、黒猫でも、ネズミを捕る猫は良い猫だ」は、有名で、1990年以降中国では年率二桁を超すことも珍しくない猛烈な経済成長を遂げる。 先富論(せんぷろん)は、1985年頃から鄧小平が唱えた改革開放の基本原則だが、(先に豊かになれる者たちを富ませ、落伍した者たちを助けること、富裕層が貧困層を援助することを一つの義務にすることである。)というものである。 そして、中国は、経済発展とともに開かれた国家として、自由・民主主義、人権などの共通の価値観も、身に着けることができるだろう・・・と 我々諸外国は、期待していたものだ。 しかし、現実は、どうだったか? 今日の中国は、まさに社会帝国主義であり、専制大国、覇権大国である。 鄧小平が、明示した(覇権大国にはならない)とは、真逆の国家となり果てた。 多くの漢族が、(人口)を武器に、周辺国を席巻しようとしている。漢族の大量移民政策で、今や、チベットでも、ウイグルでも、モンゴルでも、その地域の人口の過半数は、漢族が、占めるようになった。 この(人口)圧力で、アジア・アフリカなどへも、中国人(漢族)の流出(進出) は、途切れることなく続けられている。 (資金)と(人口)と(強力な軍隊)が、中国共産党の武器であり、世界の脅威、人類の脅威を招いているのだ。 この怪物を、いったい誰が止められるのだろうか? 皆さんは、どう思われるか? (はんぺん) ――――――――――――――――――――――――――――――――― 産経抄 2021-3-31 産経新聞
▼レムキンは、第二次大戦でナチス・ドイツに占領された地域での、ユダヤ人迫害の記録を調べ上げていた。亡命先の米国で執筆した『枢軸国の支配』のなかで、この言葉を初めて使った。1944年に本が刊行されてまもなく、連合軍による強制収容所の解放が相次ぐようになり、まさしくジェノサイドの実態が明らかになる(『ニュルンベルク合流』フィリップ・サンズ著)。 ▼昨日の紙面に掲載されたウイグル人女性の証言は衝撃的だった。中国当局によって新疆ウイグル自治区の収容所で、1年4カ月にわたって監禁されていた。拷問、洗脳、性的虐待…。収容所には常に女性の悲鳴が響いていた。 ▼最大100万人のウイグル人が収容されている、との国連報告がある。欧米の研究者は、強制的な不妊手術の可能性も指摘する。疑惑の数々から今年1月、米国前政権のポンペオ国務長官は、中国のウイグル人弾圧をジェノサイドと認定した。 ▼バイデン政権のブリンケン国務長官も同じ認識を示している。ブリンケン氏の祖父は、ロシアでのユダヤ人迫害を逃れて米国に移住してきた。義父は強制収容所を経験し、ホロコースト(ユダヤ人大量虐殺)を生き延びた。先日、米アラスカ州で楊潔●・中国共産党政治局員と繰り広げた人権問題をめぐる激しいやり取りは、義父から大きな影響を受けたというブリンケン氏ならではといえる。 ▼中国がジェノサイドを濡(ぬ)れ衣(ぎぬ)だと主張するなら、全部オープンにすればいいではないか。 ●=簾の广を厂に、兼を虎に お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021.04.29 02:09:50
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