カテゴリ:健康
高齢者にとっての健康上の悩みは、増える一方だが、生存上に欠かせない食事に関わる問題の克服が最大の課題だろう。つまり、(食事)と(排せつ)だ。
僕の食事制限は、糖尿病に関わるものだが、かなりきつい。また嚥下障害など、誤嚥性肺炎で、亡くなる高齢者も増えたという。
(排泄)は、より深刻な病気に直結している。多くの高齢者が(便秘)で悩んでいるが、ガンなどの生命に関わる病気の多いのも、排せつ障害の特徴だ。
僕の当面の悩みは、(頻尿)だ。夜間睡眠時に、5~6回、トイレに立たねばならず、満足な睡眠がとれず、慢性的な睡眠不足が続く。ストレスも増え、健康上、大きなリスク要因になっている。 (はんぺん)
(2021-4-30 西日本新聞から) 日本排尿機能学会の調査(2003年)によると、60歳以上の男女の78%が何らかの排尿トラブルに困っており、日本性科学会の調査(12年)では、60歳以上の男性の65%がED(勃 起障害)だそうです。 尿失禁(尿漏れ)や頻尿(尿が近い)、排尿困難(尿が出にくい)などの排尿症状は、それぞれの原因に合わせて生活習慣を工夫したり、薬や手術などの治療で改善したりできます。また、男性の性欲がない、やる気が起きない、憂鬱(ゆううつ)だ、といった症状は男性ホルモン(テストステロン)が低下して起こる男性更年期障害かもしれません。その場合は男性ホルモンを補えば症状が改善します。EDは、バイアグラなどの治療薬があり、適切な使用と服用時のちょっとしたコツで効果を高めることができます。 <朝立ちや 小便までの命かな> 昔から有名な、この江戸川柳。男性なら、すぐにわかる(=女性には、理解不能?) この(朝立ち)だが、(健康のバロメーター)と言われると、無視するわけにはいかない・・・ 若いころなら、そんなものかな・・・と、気にも留めなかった(朝立ち)だが、確かに身体の調子が良い時は(朝立ち)も多かったし、病に臥(ふ)せった翌朝の(朝立ち)の記憶は、まったく無かった。 この川柳は、一説には十辺射一苦(十返舎一九にちなんで)という坊さんがわが一物を観察してストイックな生活を嘆いた句らしい。 ―――――――――――――――――――――――――――――― 朝立ちは健康のバロメーター 2018/12/24付 西日本新聞朝刊 〈朝マラの立たぬ男に金貸すな〉 こんなことわざがありますが、江戸の昔から、朝目覚めたときのペニスの勃 起は、男性にとって健康のバロメーターです。 朝目覚めたときのペニスの勃 起は、エッチな夢を見たわけでも、尿がたまって刺激を受けたわけでもありません。実は一晩に4~5回、こっそり勃 起を繰り返しているのです。目覚めたときがそのタイミングであれば、早朝勃 起(朝マラ、朝立ち)を自覚することになります。男性の大切な生理現象なのです。 勃 起はペニスの中にあるスポンジ状の構造をした海綿体に血液が流れ込み、ペニスが膨張し硬く変化する現象です。日常のストレスや運動不足、メタボ(高血圧、高血糖、脂質異常)があると、自律神経の働きが乱れ、血管が動脈硬化を起こし、テストステロン(男性ホルモン)が減少します。そうなると血流が悪くなり、十分な勃 起が起こらなくなります。夜間勃 起の持続時間が短くなって早朝勃 ペニスに血液を運ぶ動脈の直径は1~2ミリ。心臓に血液を運ぶ動脈は3~4ミリ。体に異常があるときは、細い血管から影響が出始めます。心筋梗塞などの心血管疾患を患った人の42~93%が、発病の2~3年前から勃 起の調子が悪いと感じていたとの報告があります。早朝勃 起の減少は心臓病の前触れかもしれません。 早朝勃 起があれば、テストステロンはそれなりに分泌され、血管の状態もそれほど悪くなく、自律神経の調子も良く健康ということです。逆に少なくなれば体にガタが来ている兆しです。 〈朝マラの立たぬ男に金貸すな〉・・・昔のことわざの指摘は、将来は健康を損ない、貸した金が返ってこないかもしれないという意味で、「根も葉もない」とは言えないでしょう。 「朝立ちあるね?」と突然尋ねると、セクハラと非難されかねません。その前に一言、「あなたの健康を思って尋ねるけど」と添えましょう。早朝勃 起が少なくなっている人には「年のせいと簡単に考えて放置せず、泌尿器科で相談した方がいいよ」と、ご助言ください。 (泌尿器科医・池田稔) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021.05.02 20:31:33
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