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2021.08.28
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カテゴリ:社会主義

今年3月に、南九州を旅した。鹿屋・知覧・加世田では、平和祈念館を訪れた。

10台後半の多くの若者たちが、半強制的に「特別攻撃」を押し付けられて、貴重な命を落とすことになったが、

手記や遺書を涙無くして読むことはできなかった。

 

「忠君愛国」「王道楽土」「神国日本」で、洗脳されて、好まぬ戦争に駆り出された彼らは、実に戦争の加害者であり、

被害者でもある。

 

戦争責任者の多くは、罰せられることなく、終生、生き延びた。世の中は、矛盾だらけだ。

 

先の北朝鮮への「帰国運動」では、共産党、社会党、朝鮮総連から、自民党まで、ウソの(地上の楽園)キャンペーン

加担して、多くの在日の人々を、地獄に送り込んでいるが、(反省する勇気)が無い彼らは、きちんと自己批判していない。

 

戦争犯罪は、(1億総ざんげ)キャンペーンで、ウヤムヤにされてしまった。

国の指導者たちの無節操、無責任極まれり・・・ということだろう。

 

共産党や社民党などの勢いの無さ、衰退には、驚かされる。大阪の地にあっては、(維新の会)ばかりが、目立ってきたが、ひと昔前では、考えられない状況だ。

 

世論におもねったり、ずぶずぶのポピュリズムに堕している政党が、自民党の補完政党として、

前面に出てくる日本の未来は、非常に危ういと思える。

 

アメリカのアフガンからの撤退が、大混乱だ。批判は、誰でも簡単に言える。

しかし、テロ組織、ゲリラ組織と互角に戦えるのは、アメリカしかなかったのは、まぎれも無い現実だ。

 

ソ連は、アフガンに介入して、失敗して敗走し、ソ連崩壊の引き金になったのは、もう(おおむかし)の事だが、

その後、アメリカが9.11テロの後、引き継いだ。

 

アルカイダの膨張を抑え込んできたのは、アメリカ軍の介入があったからだ。

そのアメリカ軍が撤退すれば、そのすき間に、アルカイダが、復活するのは、誰の目にも明らかだった。

 

リベラルたちは、安易に(アメリカの介入)を非難するが、(アルカイダの復活)については、見て見ぬふりをする

ご都合主義も良いところだと思う。

 

(人権)を叫びながら、ソ連の(シベリア抑留)や北朝鮮の(強制収容所)に目をつぶり続けるリベラルたちの

ダブルスタンダードは、見苦しすぎた。

 

(平和憲法)(安保反対)(沖縄米軍基地反対)を叫びながら、中国や北朝鮮などの全体主義の「覇権主義」

「核ミサイルの戦争挑発」に、見て見ぬふりをする無責任さ、無節操には、ホトホト愛想がつきてしまう・・・

 

皆さんは、どう思われるか?     (はんぺん)

――――――――――――――――――――――――――――――――――

プーチン体制の闇を暴いた「公開情報調査」の衝撃(一筆多論)  2021-5-11   遠藤良介   産経新聞

 

 現場を走り回り、権力内部に食い込んで極秘情報を得る-。こんな従来型の特ダネ報道とは隔世の感がある。

近年、国際報道の分野で存在感を高めている英拠点の調査報道グループ「ベリングキャット」である。

 

 筆者が初めてその名を知ったのは、2014年7月にウクライナ東部上空でマレーシア航空機が撃墜され、

298人が死亡した惨事をめぐってだ。

 

当時、一帯ではロシア軍の支援を受ける親露派武装勢力とウクライナ軍の戦闘が起きており、

ロシアはウクライナ空軍が撃墜したのだとする情報戦を展開していた。

 

 ベリングキャットは11月、露南西部クルスクを拠点とする露軍「第53対空ミサイル旅団」の地対空ミサイル「ブク」が

親露派支配地域に搬入され、使われていたとする報告書を発表。

 

16年2月には、ブクの運搬や発射にかかわったとみられる将兵らまで特定した。

 

 ベリングキャットは、SNS(会員制交流サイト)や動画サイトに散らばる無数の写真や動画などを徹底的に洗った。

ブクの移送をとらえていた画像について、グーグル社の提供する衛星写真や市街写真のデータと照合するなどし、

撮影の場所や日時を絞り込んだ。さらに、露兵や親族らがSNSに書き込んだ内容を丹念にたどり、部隊の移動経路を詳細に特定した。

 

 オランダを中心とする国際合同捜査チームもほぼ同じ内容の結果にたどり着き、19年6月にロシア人ら4人を殺人罪で起訴した。

 

 ベリングキャット代表のヒギンス氏に報道機関や軍・情報機関での勤務経験はない。

11年ごろからブログでシリア内戦に関するオンライン調査を始め、それが約20人を中核とするベリングキャットに発展した。

 

 快進撃はその後も続いた。18年3月、英南部でロシアの元情報機関員らが神経剤によって重体となった事件では、

英当局が公開した容疑者の映像などをもとに、ベリングキャットが露軍参謀本部情報総局(GRU)の工作員2人を実行犯と特定した。

 

昨年8月に露反体制派指導者、ナワリヌイ氏が毒殺未遂に遭った事件でも、実行犯とされる露連邦保安局(FSB)の

要員ら8人を突き止め、顔写真まで公表した。

 

 ベリングキャットは自分たちの仕事を「オンライン公開情報調査」と称している。

オンライン上に散在する公開情報から証拠や事実にたどり着くという作業だ。かつて米外交文書を暴露して

物議を醸したサイト「ウィキリークス」とは「全く違う」とヒギンス氏は著書で力説している。

 

 「ウィキリークスが機密の暴露を目的としていたのに対し、(われわれの)公開情報調査は公になっているものを分析するのだ」

 

 ナワリヌイ氏の毒殺未遂に関する調査などでは、ロシアのオンラインに流出している各種の個人情報が利用されている。

この点は必ずしも首肯できないかもしれないが、ベリングキャットがプーチン体制の闇を暴いてきた功績は大きい。

 

 中露を筆頭とする権威主義国家が幅をきかせる重苦しい世界にあって、ベリングキャットが示した新たな調査報道は

どんな力を発揮していくだろうか。

 

 ベリングキャットという名称は、猫の首に鈴をつけるというイソップ寓話(ぐうわ)にちなみ、

進んで難局に立ち向かう決意を示しているという。

 

(遠藤良介・論説委員)






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最終更新日  2021.08.28 20:39:05
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