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2021.12.24
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カテゴリ:学生運動

『きみが死んだあとで』(代島治彦著)を読んで・・・思う ④  2021-12-24 (はんぺん)


(きみ)とは、山崎博昭のこと。 第一次羽田闘争での山崎の死は、彼個人の問題ではない。過激派と言われた(思い込み集団)の必然的な結末だった。オウム真理教と本質は同じ。
(青2才の暴走)・・・残酷なようだが、僕はそう思う。

 

新左翼は、(新左翼だけではないが)、言動の乖離が極端だったと思う。非現実的な(革命)を夢見て、学生大衆を扇動した。その罪は、限りなく重い。

重すぎて、重すぎて・・・彼らの(暴走)は、旧左翼の衰退に導いて、政治の混迷と国民生活の停滞を招いてしまった・・・万死に値することに間違いない。

 

京大に入学した山崎博昭を誘ったと推察される赤松英一氏(大手前高校先輩、京大、中核派)のインタビューがある。

(「きみが死んだあとで」181ページ)

「当時の運動全体でいうと、日共(日本共産党)と反日共の違いは明確にありました。三派と革マル、あるいは三派のどれそれっていうことなんかについては、ほとんどの人はわかんなかったと思います。」

 

「まず三派のことについていいますとね・・・実際に東京の都学連再建の過程では、ほんとうに小競り合いばっかりしてる。正直、なんて幼稚なんだと感じました。人が発言しているときに他党派は「ナンセンス」と声を揃え、自派の発言のときは「異議なし!」と言う。討議がチャンと成り立たない会議とか集会とか、正直、辟易しました。」(赤松氏、大手前高校先輩、元京大中核派)

 

当時の状況が、これで見えてくる・・・このレベルの運動だったという事だ。

それでも70年安保までは、まだ辞めていく活動家を上回る(新入り)が、それを補うことが出来た。

 

もともと、下地(背景)は出来ていた・・・

(「きみが死んだあとで」181ページ)

「『ベトナム戦争反対』」っていうのは、それまでの運動と明らかに次元を画するんですね。特に1965年の「北爆」によって一挙に戦争が拡大し、当時はマスメディアっていうかジャーナリズムの戦争に対する報道が非常に大きな影響を持っていました。

 

「悲惨な戦争が起きていて、そこでは無辜の人たちが殺されている。それで、日本は無関係ではないということがわかる。何とかしなくちゃならない。そういう意識。・・・」(赤松氏、大手前高校先輩、元京大中核派)

こういう当時のリベラルの共通認識があって、世論も(戦争反対)の後押しをする背景があった。

 

しかし、三派全学連→全共闘→内ゲバの応酬→日本赤軍→連合赤軍の流れの中で、運動自体が疲弊?していく。

決定的になったのは、あの日本赤軍による(よど号ハイジャック事件)(テルアビブ空港乱射事件)であり、連合赤軍による(あさま山荘事件)(山岳アジト事件)という重大犯罪だった。

 

これで、学生運動だけでなく、それを擁護してきたリベラル全体の運動も地に落ちていくのだ・・・・

 

学生の間にはシラケと無関心が、広がる・・・孤立した諸党派は、ますます内ゲバを先鋭化していく。

80年代半ばまでに、100人をはるかに上回る革命家?が、殺し合いで、殺されている。

(参考)

学生運動の内ゲバ(2003年まで)     (ウィキペディアよ

https://plaza.rakuten.co.jp/hannpenn/diary/201508180002/

 

僕自身は、あの70年闘争の中で、その実態を見せつけられている。

そもそも、敵!は、権力(自民党政府)ではなかったのか? 

自民党や独占資本を非難しながら、自分たちは、姑息な主導権争いをするなどは、普通は、誰が考えてもあり得ない話だろう。

 

機動隊と一戦交える場合でも、学生たちの持つ、見せかけだけの角材は、簡単に折れてしまう。機動隊の警棒は、鉄の芯の入った樫の棒・・・まともに頭に振り下ろされたら・・・・安物のヘルメットなどは、簡単に叩き割られてしまう。

 

どれだけ多くの若者たちが、脳挫傷、脳挫滅、眼球破裂、頭蓋骨陥没で生死をさまよい、自分の人生をダメにしたのか・・・そういう話は、よく聞いたが、運が悪かった!では、済まない。

 

さらに権力は、税金をふんだんに使って、催涙弾や、放水車も繰り出していた。

初めから、成算の無い(闘い?)で、戯画的であったと言える。

 

60年安保闘争以後、日本の若者たちの(闘い)は、ことごとく敗北していく。

多くの学生は、敗北後の(総括)もできず、知らぬ顔して、一般社会に逃げ込んでいった。

 

僕の時代の運動は、ベトナム戦争、沖縄基地、70年安保が、全てだった。

その中に、佐藤訪ベト阻止、佐藤訪米阻止、横須賀原潜寄港阻止や佐世保エンタープライズ寄港阻止、王子野戦病院、砂川基地拡張阻止など、取り上げる課題はいくらでもあったし、一つの街頭行動が終わっても、次から次へとスケジュールが提起された。

 

組織に加盟したメンバーは、それを義務であり権利である(=自由である)と認識して、粛々と!活動してきた・・・が、一人一人の個人は認識差もあったりして、そんなに強い人間では無かった(僕も、その一人)

このままでいいのか? いつまでこんな運動を続けるべきか?と考えるのが自然だった・・・

 

「独りであること、未熟であること、これが私の原点である」(「二十歳の原点・・高野悦子)の書き出し)・・・山崎も高野も、そしてあの70年の前後の学生運動に参加した者(僕も含めて)も、みんな未熟だったのに、わずかに背伸びしてしまったために・・・そのことで多くの若者たちが、(国家権力や内ゲバで)殺されたり、自殺したり、障害者になっていった。

 

前にこう書いた・・・「未熟なことは、罪ではない。それをとりまく環境が、彼、彼女を成長させうるか否かを決める。」

あの弁天橋の上で、山崎のそばで(闘っていた?)同じ中核派の誰か別の人間が、代わりに殺されていたこともありうる。それは、人生は偶然の積み重ねと言えることだから・・・・しかし、山崎を弁天橋上に導いたのは、彼の環境の所産だ。彼は、環境に恵まれなかったのだ・・・

 

人間は、どんどん(死)まで、成長をつづけることが出来る。大人になりきれていない若者・・・と言われるが、大人たちも当然、成長を続けなければならない・・・(人生一生勉強)なのだから・・・

 

オウム真理教や、その他の新興宗教、学生運動などで、多くの未熟な若者たち(青2才)が(洗脳)の餌食とされ、地獄にハマっていくのを知るのは、辛いことだ。

 

(「きみが死んだあとで」130ページ)

「イデオロギーでも共同幻想でも宗教でも何でも、絶対化しないこと。ある考え方を絶対化したら、必ずヒエラルキー(序列・階層)ができる。その中に自分も入っていかざるを得ない。それは隷従です。その思想に隷従することになるから、それだけはしない方がいい。むしろ相対化して、自由って言い方が正しいかどうかわからないけれども、少なくても隷従しない。」(岩脇正人、大手前高校の同級生、立命大・元中核派)

 

これに尽きるのだろうと思う。

 

国際学連の歌  

https://www.youtube.com/watch?v=SCdlGH6RhBw

 

学生の歌声に 若き友よ手をのべよ

  輝く太陽 青空を ふたたび戦火で乱すな

  我等の友情は 原爆あるも たたれず

  闘志は火と燃え 平和のために戦わん

  団結かたく 我が行くてを守れ

 

ワルシャワ労働歌

https://www.youtube.com/watch?v=WGdd5Jc3ZU8

 

暴虐の雲 光をおおい

敵の嵐は 荒れ狂う

(ひる)まずすすめ われらの(2)友よ

敵の鉄鎖を 打ち砕け

 

自由の火柱 輝かしく

頭上高く 燃え立ちぬ(1)

今や最後の たたかいに

勝利の旗は ひらめかん

 

起て同胞(はらから)よ 行けたたかいに

聖なる血に まみれよ

(とりで)の上に われらの(3)世界

築き固めよ 勇ましく

 

心さわぐ青春のうた

https://www.youtube.com/watch?v=QJd6uquTmSk

1、われらのおもいは それはただ一つ

なつかしき祖国 とわにさかえよ

雪や風 星も飛べばわが心は はや遠き地に

 

2、いかなる不幸が たび重なるとも

二人の友情 とわにかわらず

雪や風 星も飛べばわが心は はや遠き地に

 

3、わが足の続くかぎり 進みゆく

わが息の続くかぎり 進まん

雪や風 星も飛べばわが心は はや遠き地に

 

4、誰でも一度は 恋はするものだ

嵐の中をも 恋はつらぬく

雪や風 星も飛べばわが心は はや遠き地に

 

5、嵐は吹くとも 進め若者よ

遠大な目的 遂げるよろこび

雪や風 星も飛べばわが心は はや遠き地に

 

友よ  作詞・作曲 岡林信康

友よ 夜明け前の闇の中で

友よ 戦いの炎をもやせ

夜明けは近い 夜明けは近い

友よ この闇の向こうには

友よ 輝くあしたがある






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最終更新日  2022.02.24 22:45:22
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