カテゴリ:社会主義
「そのときあなたは何をしていたのですか?」・・・・「あなたと同じように私も黙っていた」(フルシチョフ) そう、このこぼれ話は、他人事ではない。日本のリベラルたちの事でもある。
全体主義の暴虐が荒れ狂う現在の地球、人権があまりにも軽々しく扱われてきた共産党独裁。それに見て見ぬふりをしているリベラルたちの事だ。
「そのときあなたは何をしていたのですか?」・・・と、僕は聞いてみたい衝動に駆られるのだ。後悔は先に立たず・・・真摯な自己批判無しに、(やりすごせる)とでも思ったら、大間違い。 国民は、いつまでも2枚舌を忘れないことだろう・・・
皆さんは、どう思われるか? (はんぺん) ――――――――――――――――――――――――――――― ソ連崩壊から30年(天声人語) 2021-12-25 朝日新聞 社会主義体制の抑圧が終わりを告げ、自由な世の中がやってくる。そんな希望が揺らぐ様子が伝わってくるのがドイツ映画「グッバイ、レーニン!」である。東ドイツの英雄だった宇宙飛行士が、タクシー運転手の仕事をしている
▼客の驚く顔を見て、元宇宙飛行士は言う。「何を考えてるか分かってる。だが人違いだ」。その話はしてくれるなということだろう。映画では仕事を失った話が何度も出てくる。社会主義時代の紙幣があっけなく無効になる
▼東ドイツには失望を味わった人たちがいた。しかしロシアの人々が突き落とされたのは深い絶望だった。ソ連はちょうど30年前のきょう崩壊した。 ほどなく社会を襲ったのが汚職の蔓延(まんえん)であり、失業であり、年率1千%を上回るインフレだった
▼その経験は、混乱からの回復に力を入れたプーチン体制が続く素地になった。しかしいま反体制派を投獄し、形だけの選挙を続ける姿は、かつての抑圧とどれほどの違いがあるのか。「自由主義は時代遅れだ」とまでプーチン氏は語っている
▼自由経済と民主主義が勝利したと言われたのが遠い昔のようだ。証明されたのは、抑圧が終わっただけでは自由も民主も根付かないことだ。公正に経済を運営するための制度や人材がいる。しっかりした基盤を持つ複数の政党がいる
▼土台がぐらついている所に丈夫な家は建たない。それはかろうじて今建っている家にも言えることだ。自由と民主の大切さともろさを、この30年が教えてくれる。 ―――――――――――――――――――――――――――――― 産経抄 2021-12-12 産経新聞
▼「そのときあなたは何をしていたのですか?」。声のした方をにらみ、フルシチョフは言った。「いま発言したのは誰か。挙手していただきたい」。手は挙がらない。壇上の人は続けた。「あなたと同じように私も黙っていた」(川崎浹(とおる)著『ロシアのユーモア』)
▼壁に耳があり、鍵穴には目が光る。生きたければ口を閉じるしかないのが、恐怖政治の罪深さである。その咎(とが)を独裁者一人が負うべきかといえば、答えはノーだろう。押し黙った人たちも立派な共犯と言っていい。罪なき民が割を食う構図は、時の古今を問わない。
▼日本大学の「ドン」と呼ばれた前理事長の田中英寿容疑者が塀の向こうに消え、黙っていた人たちがようやく口を開いた。加藤直人学長いわく、実権を握られた13年余り、理事会は前理事長の言いなりだったという。物陰から銃口を向けられる時代でもあるまいし。
▼「伝統ある日大が汚された」(加藤学長)と憤ったところで、約90億円の国の助成金が不交付になれば授業料へのしわ寄せも懸念される。会見で誓った前理事長との「決別」が本物なら、共犯たる大人たちがどんな犠牲を払ってでも、学生たちを守るのが筋だろう。
▼いまさら首魁(しゅかい)の背に唾を吐いても汚れるのは大学の看板、傷つくのは学生の誇りである。「ドン」が所得隠しで逮捕とは情けないが、逮捕がなければ理事解任はなかったというのも情けない。「あなたは何をしていたのですか?」。大学の自治ならぬ「自恥」を猛省してもらおう。
お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022.01.01 12:37:35
コメント(0) | コメントを書く
[社会主義] カテゴリの最新記事
|
|