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2022.01.28
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カテゴリ:中国

何から(総括)を始めるべきか・・・

         2022-1-27    (はんぺん)

 レーニン、スターリン、毛沢東、習近平、金日成、金正日、金正恩、ポルポト、チャウシェスク・・・・・・・共産主義のビッグブラザーは、これだけでは無い。

キューバ、ベトナム、ベラルーシ、カザフスタン・・・これって、偶然にしては、あまりにも多すぎるとは思わないか?

 

マルクスレーニン主義なるものを、青春時代に憧れて(=信じて)人生の大半を捧げてきた僕だが、その結果、あまりにも悲惨な事実をこれでもか・・・・とばかりに、何度も見せつけらてきたのだ。

 

人生総括の基本は、この世界観をどう見るべきだったのか・・・ということに尽きるのではないか。こまごまとした理屈や言い訳は要らない。

少なくても、僕たちの時代を支配した、この決定的だった価値観を検証することから始められるべきだろう。

 

扇動と洗脳に塗り込められた(運動)の歪みで、多くの犠牲者が出、多くの人生が、壊された。(過ちは、繰り返しません)というが、この全体主義の脅威の中で、まさに(今そこにある危機)が、問われている。

 

何のための(総括)か? という事だ。

我々は、後の世代に何を遺すのか・・・

 

皆さんは、どう思われるか?     (はんぺん)

――――――――――――――――――――――――――――――――

うつつ世界にいるビッグ・ブラザー(東京特派員)

         2022-1-11   湯浅博    産経新聞

2022年の年明けは、奇妙な初夢から始まった。それは、いつものようにパソコンで新聞コラムを書いているときだった。突然、「ビッグ・ブラザー」を名乗る奇怪な形相の男が登場し、「お前の行動はすべて監視している」とこちらを指さしている。

 

寝ぼけながら「次のコラムは何を書こうか」と考えていたから、これが夢なのか幻なのか、どうも定かでない。

 

ビッグ・ブラザーとは、ご存じ英国の作家ジョージ・オーウェルが描いた小説『1984年』の陰鬱な世界の独裁者を指す。国民はすべて党の監視下に置かれ、街中の集音マイクによって、反政府的な言動の一切が封じられている。

 

寝床を出て、その日の米紙ワシントン・ポスト(電子版)を眺めていると、中国が「Facebookなど世界のSNSを検索し、外国のジャーナリストと学者のデータベースを作成している」と伝えていた。だとすると、ビッグ・ブラザーによるあの恫喝(どうかつ)は正夢に近いのかもしれない。

 

北京の利益を損なう報道や分析には即時、警報システムが作動する仕組みなのだという。デジタル監視機器と膨大なビッグデータで、内外を問わず共産党に都合の悪い批判者はどこまでも追跡していく。

 

もとより本紙に掲載の原稿は、中国にチェックされていることを前提に書いている。というのも、記事やコラムが常に監視されていることを何度も経験させられてきたからだ。

 

古くは、ワシントン赴任時代の1990年代の半ば、在米中国大使館の人物から、ランチに誘われた時がそうだ。その人物は、米シンクタンクの大西洋評議会が主催して上海、北京で開催の日米中シンポジウムに参加して知り合った。

 

筆者が尖閣諸島に関する1974年発行の米議会報告書を入手し、尖閣への第三国による軍事攻撃に対し、米国は日米安保条約上の防衛責務があると早くから宣言していたと報じたからだ。

 

ランチの狙いは、この「74年報告書」を入手することだった。この申し出は丁重に断って、議会調査局から直接入手するよう促した。相手が中国外交官である以上、利用されることは避けたかったからだ。

 

近年の監視・検閲では、当時の安倍晋三首相が2018年12月29日の年末休暇に入って、Facebookに投稿した写真に関係していた。写真には休暇中に読む3冊の本として、作家の百田尚樹氏の『日本国紀』、垣根涼介氏の『信長の原理』とともに、拙著『全体主義と闘った男 河合栄治郎』が並んでいた。

 

これを中国共産党機関紙、人民日報系の環球時報が、拙著について「自由主義を信奉した経済学者の物語を通じて、日本の左翼集団を批判する内容」であると紹介していた。しかも、「著者は右翼メディアのベテラン記者」とくるから、批判の狙いは日頃の論調にあったのか。

 

そこで、年明けのコラム欄で、「環球時報に反論する」との見出しを掲げ、「人は理路より字句に怒るが、プロパガンダ重視の共産党はもっと怒る」と反撃した。中国共産党が気に入らない批判者を右翼と決めつけるのはいつものことで、それが「全体主義の批判者」という意味ならば、欣快(きんかい)に堪えないと。

 

さらに、2020年1月22日付の新華社サイトが、他国に指摘されると逆上する「武漢ウイルス」の英語表現を、自ら使用する記事を見つけて報じた時もそうだ。中国指導部が新型ウイルスの起源をぼかしたいのに、当の国営通信社が一般のニュース記事に「Wuhan virus」と表現していたのだからぐうの音も出ない。

 

コラムで指摘した4月3日を境に、新華社サイトから「Wuhan virus」の見出しが削除された。ちなみに、米国留学時代に親しくなった中国人教授からは、対中批判をすればするほど刺激するから「ほどほどに」との忠告を受けた。が、事実は曲げられない。

 

かくて、あのビッグ・ブラザーの恫喝は夢や幻ではなく、うつつの世界でうごめいていると確信した。(ゆあさ ひろし)






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最終更新日  2022.01.28 02:51:50
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