カテゴリ:社会主義
ドーピング違反は、一つの現象にすぎない。本質は・・・??? 2022-2-17 (はんぺん) このブログで、何回も、旧ソ連をはじめ、東欧や中国でのドーピングについて 批判してきたが、僕の言いたいところは、この暴挙の背景には、国の威信をかけた全体主義国の支配者たちによる、アスリートたちへのなりふり構わぬ締め付けがある・・・ということだ。
現実には、多くの民主主義国家、資本主義国家でも、ドーピング問題が皆無というわけではない。実際に、検査体制の強化によって摘発され、競技資格が剥奪された事例は多くある。
問題は、ソ連や東欧、中国などの共産主義国家において、国家の丸抱えで、ドーピングが行われてきたことだ・・・これが、本質であるということだ。
ドーピングは、あくまで、一つの現象であり、他にもありえない人権侵害や、ルール違反が横行してきた社会主義国だが、ソ連や東欧の社会主義が崩壊しても、その悪習が変わらず、続けられているという事だ。
不思議なことに、社民党や新社会党や他の極小リベラルグループのHPなど見ても、真摯な批判を見かけないのが、僕には、恨めしい・・・
現象から・・・本質に迫れ・・・科学的見方とは、そういうモノではないか? (反省する勇気)の欠落した人々の不見識が問われる今回の事件だ。
(参考)ロシアの国家ぐるみのドーピング不正は、社会主義ソ連の時代から・・・何を学ぶべきか? 2015-12-31 (はんぺん) https://plaza.rakuten.co.jp/hannpenn/diary/201902100001/
(参考)ドーピングの深い闇 2016-12-10 朝日新聞デジタル https://plaza.rakuten.co.jp/hannpenn/diary/201612100003/
(参考)ロシア陸上界のドーピング問題の背景、大スキャンダルに発展した理由は? 2015-11-15 及川彩子 スポーツナビ https://plaza.rakuten.co.jp/hannpenn/diary/201603140000/
(参考)ドーピング問題引きずる重量挙げ。東京五輪で出場制限も 2020-1-21 遠田寛生、松本龍三郎 朝日新聞 https://plaza.rakuten.co.jp/hannpenn/diary/202001260003/
皆さんは、どう思われるか? (はんぺん) ―――――――――――――――――――――――――――――――― 女子フィギュア、深夜会見は異様な光景に…ワリエワ欠席で、坂本花織は相次ぐ“ドーピングの質問”に困惑「なんか難しいな…」 2022-2-16 Number Web https://news.yahoo.co.jp/articles/1c5ebba81f830d1c288b6a0088fc72f08eadff27
(前略)
ロシアが繰り返してきた“ドーピング違反” ここで、あらためて、ロシアとドーピングのこれまでを振り返ってみたい。
ロシアは平昌五輪、東京五輪に続き、国家としては参加できず、出場資格のある個人が参加する形式をとっている。かねてからの組織的なドーピングに対し、 WADA(世界アンチ・ドーピング機関)が、2022年12月までの主要国際大会からロシアを除外すると決定したことに由来する。
潔白であることを証明できた選手については、個人資格で出場することを認めた。団体競技についても、クリーンである選手で構成する限り、出場することを認めている。
ただ、クリーンな選手だけが参加できるはずの平昌五輪でも違反者が出ていた。カーリング混合ダブルスの男子選手で、結果的に銅メダル返上に至っている。それのみならず、除外処分を受けて以降も数多くのドーピング違反が発覚している。ドーピングと縁が切れていない実態がそこにある。
ドーピング違反の発覚が他競技と比べれば圧倒的に少なく、無縁であるように見えるフィギュアスケートでも、ロシアから過去に違反者が出ていた。
2000年代に入ってから、ペアで2名、アイスダンスで1名が、最近では、平昌五輪の女子シングルに出場したマリア・ソツコワがドーピング違反を隠すために偽造文書を提出したことで、10年間の資格停止処分をロシア・スケート連盟から科されている。
ただソツコワは、処分が発表される前に現役を引退している。そうした背景があっての、今回の問題だ。海外各国のメディアが厳しく追及する要因でもある。
ロシア鬼コーチ・エテリの指導は正しいのか? 空気を重くしているのは、ワリエワを指導するのがエテリ・トゥトベリーゼコーチであることにも理由があるだろう。今大会でメダルの有力候補とされるROCのほかの2人、アンナ・シェルバコワとアレクサンドラ・トゥルソワのコーチでもあるからだ。同じチームである以上、2人に疑念を向ける記者もいる。
そもそも、エテリコーチの指導が以前から問題視されてきた側面もある。 今回、出場が認められたのは「16歳未満」であることが大きな理由であるのは先に記した。違う見方をすれば、当該選手の周囲の人間の責任が厳しく問われることと引き換えでなければならない。
つまり、エテリコーチを中心とするチームの責任が問われることになる。 そしてエテリコーチを中心とするチームがどれだけ厳しい指導体制のもとで運営されているか、証言は枚挙にいとまがない。 例えば、しばしばクローズアップされる「食」の面からもそれは明らかだ。
平昌五輪金メダルのアリーナ・ザギトワは、平昌のとき「水も飲まなかったと言っていいかもしれないくらいでした。口に含んで、飲みませんでした」と明かしている。日常的にわずか100gの体重変化にも、神経をつかった時期があることも語っている。そう指導されていたからだ。
17歳で引退した“天才少女”「どんな手段でも、痩せなければ」
ジュニアグランプリシリーズで優勝するなど将来を嘱望されていたダリア・パネンコワは1日の食事がサラダのみである時期もあったことを明かしている。
「『1kg痩せるように』と言われたら、どんな手段でも、痩せなければなりません」 パネンコワはエテリのもとを離れ、17歳で引退することになった。さかのぼれば、ソチ五輪で活躍したユリヤ・リプニツカヤも摂食障害に苦しむなどして19歳で引退している。
厳しい指導のありかたとともに、「選手をどこまで健全に育てる意思があるのか」という疑念も抱かせてきた。エテリコーチが、クラブを「工場」、選手を「原材料」と表現したことがあるという点も、それに拍車をかける。
選手が不用意に薬物を摂取する可能性は考えにくいだけに、なおさらこの機会に徹底した調査が必要であるし、本当ならばその指導のありかたも問われるべきではあるだろう。
ドーピング騒動にかき消される“選手たちの姿” ただ、試合は進んでいく。
思い起こす光景がある。2016年のリオデジャネイロ五輪は、連日、ドーピングを巡る議論が渦巻いた。ロシアのかねてからの組織的ドーピングの問題から、出場資格は各競技団体に委ねられたこの大会で、辛うじて出場を認められたロシアの選手たちがいた。
金藤理絵が金メダルを獲得した女子平泳ぎ200mで銀メダルを獲得したのはロシアのユリア・エフィモワだった。出場資格のなかったエフィモワは、CASに異議申し立てを行い、開幕直前に認められ出場していた。
メダリスト会見でエフィモワについて質問を受けた金藤は答えた。
「出場するとなったときは、こんなタイミングになっても変更があるんだという驚きはありました。でも、もしここで負けていたら、『エフィモワ選手がいなかったら勝てたのに』と言われたと思います。そうならなくてよかった」
毅然と答える姿があったが、会見のほとんどはドーピングの質問となり、答える主はエフィモワだった。金メダリスト金藤の存在はかき消されるようだった。本来ならそうではなかったはずだ。
坂本も「なんか難しいな。今、競技をすることに必死で」
今回、男子のときを上回る取材者が集まった女子ショートプログラムでは、ワリエワが1位、シェルバコワが2位、坂本が3位となった。
試合後、上位3選手による記者会見が行なわれるのが通例だ。だがワリエワは欠席し、シェルバコワと坂本による会見となった。
ワリエワがいない分、坂本に対してもワリエワに関する質問が相次いだ。
「いろいろドーピングの問題で騒ぎになっているのは知ってはいるけど、詳しい事情も分からないので、私に言えることは何もないです」
「なんか難しいな。今、競技をすることに必死で、そういうことに関しては、今はほんとうに考えないようにしようと思っているので。一瞬、いろいろ、どうなるんだろうと考えたりしていたんですけど、自分がこの舞台でいかにベストを尽くせるかということをやっぱり最初に考えたいので、今はほぼ考えずに集中するだけだなと思っています」
深夜に行なわれた会見の中、騒動について考え、自らの言葉で話すのも負担が小さいとは言えない。
2月17日、フリーが行なわれる。この空気の中でも、坂本をはじめ、巻き込まれたスケーターたちは悔いのない演技を――。そう、切に願う。
(「オリンピックへの道」松原孝臣 = 文) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022.02.17 18:05:13
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