カテゴリ:学生運動
(未熟)を恥じずに、一生、前向きに精進すること 2022-2-22 (はんぺん) 先日の朝日新聞の(天声人語)だ。これは、明確な大量殺人事件だ。考え方が、あまりにも世間の常識から逸脱しているが、犯罪そのものであり、若気の至りで、済まされるものではない。
これは、氷山の一角だという事を確認しなければならないと僕は思う。そう、多くの自称革命家たちが、セクト内の分裂騒ぎや セクト間の党派闘争で、ゲバルトの犠牲になっているからだ・・・・
ひとりよがりの(革命ごっこ)で、無限の可能性のある若者たちの人生を無きものにした罪は、限りなく大きい。
前にこう書いた・・・ 「独りであること、未熟であること、これが私の原点である」(「二十歳の原点」高野悦子) 山崎博昭も高野悦子も、そしてあの70年の前後の学生運動に参加した者(僕も含めて)も、みんな未熟だったのに、わずかに背伸びしてしまったために・・・そのことで多くの若者たちが、(国家権力や内ゲバで)殺されたり、自殺したり、障害者になっていった」
あの70年安保前後、キャンパスに居た自分が感じた狂気・・・を、よく思い出す。自分たちを、フロント(前衛)だと錯覚して、狂いまくっていたトロツキストたちの暴虐を止められなかった僕たちの無力さと、それでも敗北を承知で、突き進んでいった学生たち・・・そう、あの時点では、ほとんどの運動家は、(安保闘争勝利)など、信じていなかったのだから・・・・
あらためて思う・・・自分たちは、おそらく一生未熟者であり続けるが、それに恥じずに精進し続ける事こそが、人生における、人間的な態度だという事を・・・
皆さんは、どう思われるか? (はんぺん) ―――――――――――――――――――――――――――――――――― 連合赤軍事件50年(天声人語) 2022年2月19日 朝日新聞 化粧をした。髪をとかした。例えばそんなささいなことで、革命をめざす者としての自覚が足りないと責められる。リンチされ、最後は無残に殺される。半世紀前、連合赤軍を名乗る若者たちが引き起こした事件だ
▼約30人の男女が山小屋のアジトにこもり、軍事訓練をしていた。 革命のためには個々人が共産主義化しなければならない。そんな観念論に照らし、幹部が不十分だと見なしたメンバーに反省を求め、暴行を加えた。12人が命を落とした
▼事件に関わり殺人罪などで服役した植垣(うえがき)康博氏の手記を読むと、仲間に暴力を振るうことへの戸惑いがあったことがわかる。しかしそのつど、「共産主義化の闘いを見直すことはできなかった」などと流れに従った(『兵士たちの連合赤軍』)
▼閉ざされた組織のなか、一つの価値尺度、少数の幹部が絶対視される。それが人間をここまでおかしくするのか。 作家安岡章太郎は『僕の昭和史』で事件を旧日本軍に重ねた。勿体(もったい)ぶった理屈のもとで下級兵士が殴られたのにそっくりだと
▼物理的な暴力まではいかずとも、似たような構図は案外あちこちにあるのかもしれない。過労自殺に至るまで働かせる裏には、企業の目標を絶対視する空気がある。組織が閉鎖的であるほど、そういうものだと思い込んでしまう
▼リンチ殺人で連合赤軍は崩壊し、メンバーの一部が軽井沢のあさま山荘に立てこもった。それが50年前のきょうである。 異常な出来事だったと、忘れ去るわけにはいかない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022.03.03 15:08:56
コメント(0) | コメントを書く
[学生運動] カテゴリの最新記事
|
|