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2023.04.14
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カテゴリ:中国

リアルな中国の現実から、イビツな中国の(発展?)を見ると・・・・この国に、世界を任せることはできない!!!   2023-4-14   はんぺん

 中国社会主義の実態は、こんなものだった・・・・・権威主義的(全体主義)のもとで、いくら中国共産党(習近平)が、(中国式社会主義)を掲げても、男女格差は、日本やアメリカ以上に、強烈だ。

 

「習近平指導部を構成する共産党政治局員(24人)に女性はゼロ。」(本文)は、そのことをリアルに証明している。(日本も、偉そうなことは言えない状況だが)

 

資本主義社会とは違う(完全な男女平等)を実現するハズの社会主義社会の中で、なぜ、こうも女性が、今日(こんにち)まで、不利な状況のまま放置されてきたのだろうか?

 

(社会主義幻想)の洗脳の恐ろしさを感じるのだ。

巨大な利権を独占する一握りの共産党指導部は、女性差別を何の違和感もなく、前提として、構成されている・・・・・(毛沢東夫人の紅青は、毛沢東の存命中は、その庇護のもと活躍できたが、毛の死去後は排除されている。)

 

この不健全な(社会主義)が、世界を席巻することの危うさを、いつも危惧せざるを得ないのだ・・・・・

 

皆さんは、どう思われるか?     はんぺん

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上野千鶴子さん 新社会人に送るエール

     2023-4-7    OVO [オーヴォ]

 新入社員のあなたへ

 ご就職、おめでとうございます。

 

 あなた方は新卒一括採用の選考をくぐり抜けて、この場に集まりました。ますます激戦区と化す新卒採用市場での就活に勝ちぬいて、第1志望か第2、第3志望かを問わず、無事に内定をゲットし、今日を迎えられたあなた方は、ほっとしておられることでしょう。今年度の内定率は940%、お友だちのなかには就活に失敗したひともいるかもしれません。またこの94%には、かけこみで派遣会社に登録したひとも含まれているかもしれません。そのなかで正規雇用を確保できたあなた方は、ラッキーというべきでしょう。

 

 企業にとって人材は財産です。企業は採用に膨大なコストをかけています。あなた方のスペックの高さを見極めただけではなく、これから先の研修の過程で、あなた方を企業にとって有用な人材に育て上げていくつもりでいます。その人材に対する投資に、あなた方が応えてくれなければ、企業はハズレくじを引いたことになります。

 

 学生時代と会社員とはまったく立場が違います。学生は大学にとって授業料を払ってくれるお客さまでした。企業にとってあなた方はお金を払って働いてもらう存在です。大学ではさぼりも遅刻も許されたかもしれませんが、会社ではそうはいきません。勤務時間内の研修も勉強も、そのあいだに給料が出ています。すべて仕事のためですから、成果を上げなければならない義務があります。あなたは会社にとって投資の対象である「人材」という名の部品のひとつになったのです。働いて会社に貢献する。企業活動を通じて社会に貢献する。そして自分の生活を自分で支える。それが社会人になるということです。

 

 予測のつかない社会

 

 上野ゼミの学生が、「先生、内定ゲットしました!」と報告に来るたびに、わたしは彼らにこう言いました。

 「おめでとう、よかったわね。でもあなたの会社、あなたの定年まで、あるかしら?」

 

 意気揚々と内定を告げに来た彼らは、ぐっと詰まります。

なぜってこれからあなたたちが出ていく社会は、予測のつかない社会だからです。それには三つの理由があります。

 

 第一に産業構造そのものが急速に変化しているので、成長産業と衰退産業とが入れ替わるからです。大学生の就活の人気ランキング1位にくる企業はだいたいその時代の基幹産業であることが多いものですが、現在トップにあるということは、これから衰退していくということを意味します。

 

高度成長期には鉄鋼業や製造業などが花形でした。ですが今製造業の拠点は海外に移転しています。また半世紀前にはテレビは創設期、海のものとも山のものともしれないメディアとして、成績のよい学生は新聞社に、その次のランクの学生が系列の電波メディアに入っていく傾向がありました。それがいつのまにか新聞とテレビの地位は逆転し、テレビ局社員の方が給料がよくなりました。そのテレビですら、今日衰退期を迎え、ネットにとってかわられています。半世紀前、いったい誰が今日のような情報革命を予想したでしょう。

 

 第二に企業そのものが生ものだということです。あなたが入社して定年を迎えるまでおよそ40年。40年後にあなたの会社が残っている保証はありますか? 盤石の基盤を持っていると思われた日本長期信用銀行や山一証券が倒産する姿を、わたしたちは目の前に見てきました。

 

驚くかもしれませんが、日本企業の平均寿命は239年、あなたの寿命はそれよりずっと長いのです。会社と心中する時代は終わりました。会社はあなたの一生を保証しませんし、場合によっては情け容赦もなくリストラで切り捨てていくこともあるでしょう。

 

でもあなただって、会社を見捨ててもいいのです。企業と雇用者とはタテマエ上「対等な関係」にあります。就活だって「お見合い」です。会社があなたを選ぶなら、あなただって会社を選ぶ権利があります。

 

この中には、セクハラ面接を受けた女性社員はいませんか? じっとのみこんでガマンして内定までこぎ着けたかもしれないけれど就活でセクハラがあったのなら、入社して後の社内のセクハラ体質は推して知るべし。腐ったリンゴはひとかみで分かる、といいます。結婚も就職も、ストレスがたまってメンタルをやられたり、過労死するまでにガマンする必要は少しもありません。ここには希望がない、と思えば、さっさと逃げだしましょう。

 

 第三に、社会の変化を加速する第4次産業革命です。第1次産業革命は軽工業、第2次は重化学工業、第3次は情報技術革新、第4次がAI革命です。最近AIはどれだけ人間から仕事を奪うかという議論がかまびすしいですが、でも恐れるに及びません。AIが学習するデータはすべてありもののデータ。現在の知識の延長上にしか、未来を予測することができません。

 

予測不可能な未来に立ち向かえるのはAIではなく、人間だけです。いったい誰がコロナ・パンデミックがくると予想したでしょうか? いったい誰がトランプ氏がアメリカ大統領に当選すると予想したでしょうか? またロシアのウクライナ侵攻を誰が予測したでしょうか? 人間も社会も不合理な存在です。

AIが変数化できない要因が、つねにわたしたちには待ち受けています。

 

 まるで結婚式のお祝いの席で、「離婚するときのことを考えておけ」とスピーチする来賓の祝辞みたいですね。いえ、冗談ではありません。いまは結婚も就社も一生ものではなくなりました。結婚したからこれで上がり、ではなく、結婚生活を続けていくためにも、日々当事者の努力が必要なのです。

 

 未来のない社会とは

 

 こんなに変化の激しい時代には、企業も個人も変化しつづけなければ生き延びることができません。わたしは企業の経営者に対しては、常にこう言ってきました。現状維持をつづければジリ貧になるだけ、変わらなくちゃ現状維持さえできない、と。

 

老舗といわれる企業は、時代と市場の変化に合わせて、微調整をくりかえしながら生き延びてきた会社です。変化を恐れていては企業に未来はありません。男女均等やダイバーシティーはその変化の重要な一つです。

 

 個人も同じです。企業はいつか「人材」としてのあなたを、そのスキルごとスクラップにするかもしれません。そうならないためにはあなた自身がつねにバージョンアップしていく必要があります。最近よく言われているリカレント教育やリスキリングとはそのためにあります。

 

ひとつのことに専門特化することがよいとはかぎりません。その専門自体が陳腐化するかもしれないからです。複数の分野に股をかけて生きる「ひとりダイバーシティー」が求められるでしょう。そのためには、「推し活」や道楽、お金にならない社会活動などが、思いがけない選択肢の多様性を生むものです。人生にムダはありません。

 

 会社のためにあなたがいるのではありません。あなたのために会社はあります。国家もまた同じです。国家のためにあなたがいるのではありません、あなたのために国家はあります。どんな社会も最終的には、そこに生きる個人の幸福のためにあります。幸福な個人の集合がよい社会というものです。

 

 会社は人間がつくる

 

 人生100年時代。なかなか死ぬに死ねない時代になりました。生まれてからの20年余は、成長と教育の期間でした。これからの約40年間は、働く期間です。それからまだ40年近い時間があなたを待っています。そのあいだに時代は、社会は、どんなふうに変わっていくでしょうか? わくわくしませんか?

 

 人生の最後に、生きてきて「あ~、楽しかった」と言える人生を送ってください。安定した人生が楽しい人生とはかぎりません。たとえ失敗しても挑戦したほうが、しないよりずっと楽しいかもしれません。お金や地位では測れない価値が人生にはあります。ましてや、あの世には財産も名誉も持っていくことはできません。

 

 20代のあなたに人生の終わりを想像しろって? そうですね、まわりの先輩や年長者、退職者、高齢者をじっと観察してください。自分も将来、そんなふうになりたいか、そうはなりたくないか。もし10年後、20年後、30年後にそうなりたいと思えるような上司がいない会社なら、さっさと辞めた方が賢明です。会社は人間がつくります。そこにいる人間が尊敬できなければ、会社もまた尊敬に値しないでしょう。

 

 この変化の激しい時代を、あなた方がどうぞ生き延びてくださいますように。

 ご健闘をお祈りします。

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上野千鶴子ブーム、中国女性の今

          202337日    朝日新聞

 中国の女性の間で、日本の女性学・ジェンダー研究をリードしてきた社会学者の上野千鶴子さん(74)がブームだ。著書の中国語訳が相次いで刊行され、共感の声が寄せられている。背景にある中国女性の「いま」を探った。

 

 ■高学歴、高まる自立意識と悩み

 

 「皆さんは結婚式のとき、この人に一生添い遂げると誓ったんですか?」

2月中旬、中国の動画共有サイト「ビリビリ」に、上野さんが北京大学出身の30代の女性3人とインターネットで対話する動画がアップされた。上野さんに問いかけられた女性は、笑いながら手で×印を作った。動画ではフェミニズムや女性の生き方に関する熱心なやりとりが展開され、18万回以上再生されている。

 

 いま、中国の女性の間で上野さんの言葉に関心が集まっている。昨年、『〈おんな〉の思想』『在宅ひとり死のススメ』など新たに7点が翻訳刊行され、年末には映画や書籍を評価する最大級のサイト「豆瓣(ドウバン)」によるブックオブザイヤー1位に、作家・鈴木涼美さん(39)との共著『往復書簡 限界から始まる』が選ばれた。

 

 同書の主な読者層は都市部に住む高学歴の20~30代女性。レビューには「上野先生は、私の頭の中の混乱やあいまいさを鋭く見抜き、一瞬で霧を晴らしてくれました」「涙が出ました」といった声が寄せられた。中国での発行部数は20万部を超える。

 

 中国・南京の東南大学副教授で日本民俗学やジェンダー研究に詳しい陸薇薇(ルーウェイウェイ)さん(42)によると、上野さんの名前が中国で広く知られたのは2019年春。東京大学の入学式で述べた祝辞が若者に強く支持され、SNSを中心に共感の声が広がった。特に、「がんばってもそれが公正に報われない社会があなたたちを待っています」というフレーズが注目されたという。

 

 さらに、女性の心をつかんだのは「フェミニズムは弱者が弱者のままで尊重されることを求める思想」というフレーズ。「女が男並みになるための思想というステレオタイプを打破し、フェミニズムの裾野を広げた」と陸さんはいう。

 

 中国では経済発展と同時に、一人っ子政策による女性の高学歴化が進んだ。『往復書簡 限界から始まる』中国語(簡体字)版の編集者・歐陽ユー芳(オーヤンユーファン)さん(27)は「人生を決める能力を持ち始めた女性の間で、自立したいとの意識が高まっている。同時に、個人としての『私』は一体何なのかという新たな悩みもでき、鈴木さんから上野さんへの問いかけにも共感が生まれた」とする。

 

 中国教育部(教育省)の21年のデータによると、国内の大学学部生の女性比率は53・25%と10年前に比べて2ポイント増え、博士では42・18%と6ポイント増えた。もともと中国は共働きの家庭が多く、就職時の男女差別はそれほどない。しかし、家庭での性別役割分業が根強く残っているため、不平等感を抱える女性は多い。

 

 結婚しない選択をする女性が増えており、中国の22年の婚姻率(人口1千人あたりの婚姻件数)は5・22と、1978年以降で最低を更新した。

女性にとって結婚は、家と仕事の「二重の負担」を負わされるものとして忌避されている、と陸さんは分析する。

 

東アジア共通の問題です。日常生活で女性たちはよくジェンダーバイアスに腹を立てています。その怒りを理論的な言葉にして武装するために、多くの女性が上野さんの本を読んで、感想を語り合っているんです」

 

 中国でも#MeToo運動が起きた。22年には「女性権益保障法」が改正され、職場でのセクハラを禁じ、女性の平等な就業の保護などを義務づけた。

 

 「上野さんの思想を咀嚼(そしゃく)することで私たち自身のフェミニズム思想を生み出し、育てていきたい」と陸さんは話す。(真田香菜子)

 

 ■モテたい矛盾、日本と似てる 共著者の鈴木涼美さん

 

 『往復書簡 限界から始まる』の中国語版が刊行された昨秋以降、複数の中国ウェブメディアから取材を受けました。質問はどれも、中国女性の実感がこもったものでした。

 

 本のなかで、女子大生のバイブルと呼ばれたファッション雑誌「JJ」が月刊発行を終えたことに触れ、〈『JJ』が迷いなく提案したような上昇婚神話を、今の女学生は自分から、もう必要ないと手放した〉と書きました。

 

中国メディアからはそれに対して「でも日本ではいまも男心をくすぐる『あざと女子』が人気なのはどうしてなのか?」といった、矛盾をつくような質問もありました。

 

 フェミニズムには共感するけれど、モテたい、男性からかわいいと思われたい。ルッキズム(外見による差別)には加担したくないけれど、化粧をしてきれいにしていたい、ダイエットをしたい。

 

フェミニズムが根付いたいま、日本の若い女性たちは、相反するような感情のなかで揺れています。私自身も感じるこの葛藤を、中国の女性たちも抱いている。思っていた以上に似た悩みを持っていると感じました。(聞き手・田中瞳子)

 

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上野千鶴子さん、中国でブームに きっかけはSNSでの動画拡散、根強い男尊女卑に一石?    2023-4-12    西日本新聞

 【北京・坂本信博】「社会学者の上野千鶴子さん(74)が今、中国でブームと聞いた。実態や背景が知りたい」。西日本新聞「あなたの特派員」にそんな声が寄せられた。日本の女性学やジェンダー研究の先駆者で、性差別からの解放を目指すフェミニズムをけん引してきた上野さんが、家父長制的な価値観が根強く残る中国で人気なのはなぜか。探ってみた。

 

 「上野千鶴子の新傑作『快楽上等!』入荷しました」。4月上旬、北京市内の書店の掲示板に中国語で書かれていた。2012年に出版された上野さんと著述家の湯山玲子さんの共著「快楽上等! 311以降を生きる」の中国語版。店内の売り上げランキングでは2位だった。

 

 中国最大の書籍や映画のレビューサイトでは、22年の「ブックオブザイヤー」の1位に上野さんと作家の鈴木涼美さんの共著「往復書簡 限界から始まる」の中国語版が選ばれた。上野さんの著作は昨年だけで7冊も翻訳・出版された。

 

 少子高齢化が重要課題となっている中国。介護やケアにも研究領域を広げた上野さんの著作「おひとりさまの最期」は、中国国家図書館の賞も受けている。

 

 今年2月には、北京大出身の中国人の30代女性3人と上野さんがフェミニズムについて語り合ったオンライン対談が中国の大手動画配信サイトで公開されて再生回数は290万回を超えた。共感や論考の投稿が交流サイト(SNS)で相次ぎ、大反響を呼んだ。まさに上野千鶴子ブームだ。

 

 中国のメディア関係者によると19年春、東京大名誉教授の上野さんが東大入学式の祝辞で社会に横行する性差別に言及したのがきっかけ。

「頑張ってもそれが公正に報われない社会があなたたちを待っています」

「フェミニズムは弱者が弱者のままで尊重されることを求める思想です」

とのスピーチの動画がSNSで拡散され、支持を集めた。

 

 北京の女性会社員(33)は「超学歴社会の中国で幼いころから激しい競争にさらされてきた若い世代、自立を望む傾向が強まった女性の心に、彼女の言葉と生き方が刺さった。女が男のようになる必要はないと教わり、救われた」と語る。

 

 中国では、「建国の父」毛沢東が「女性は天の半分を支える」と語り、教育・労働・賃金の男女平等が進められてきた。都市部では多くの家庭が共働きだが、儒教の価値観に基づく「男尊女卑」の風潮は根深い習近平指導部を構成する共産党政治局員(24人)に女性はゼロ。性暴力を告発する「#MeToo」運動への抑圧も強まっている。

 

 北京のメディア関係者は「国内の作家がフェミニズムの書籍を出版するのは容易ではない。外国の著名な学者である上野さんのメッセージが共感と連帯を生んでいる」と話した。

 

「一人っ子政策」の影響などで高学歴化し、結婚を選択しない女性も増えた。22年の婚姻率は1978年以降で最低を記録しており、「フェミニズムの高まりと非婚傾向を警戒する当局は苦々しく思っているだろう」と言葉を継いだ。






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最終更新日  2023.04.14 00:00:13
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