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2023.04.16
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カテゴリ:中国

独裁者に寄り添い、その蛮行を免罪するかのような言動しかできないリベラルの地獄・・・  2023-4-16   はんぺん

 「愛国者」かどうかで市民を区別し、そうでない人たちを敵視する統治手法。これは、中国共産党が建国期の階級闘争をそのまま、香港に持ち込んだものだ。(本文)

 

「愛国者」しか参加できない選挙制度への改変に乗り出したのだ。(本文)

 

 すでに当選した区議に対しても、政府に批判的な態度を改めて「忠誠」を誓わなければ、議員資格は剥奪(はくだつ)されることになった。(本文)

 

圧倒的多数派だった民主派区議の8割以上が、「愛国者」でないとして資格剥奪や圧力を受けて退場させられた。(本文)

 

・・・・日本のリベラルたちに聞いてみたい!!  (民主主義)とか(人権)を声高に叫ぶ あなたたちは、この中国共産党による香港民主派弾圧に、どれだけ抗議したか? どれだけ集会やデモを展開したか? と・・・・。

 

世界は、全体主義の跋扈する危機的な状況だ。このブログでは、主敵を間違えて、全体主義に寄り添うリベラルたちを、批判してきたが、(彼らのボタンの掛け違え)は、致命的だ。

 

そして(2枚舌)により、彼らは、国民からの信頼を失い、見捨てられつつあるというのに、一向に反省する兆しが無いのは・・・・(彼らの未来は)絶望的だということだ。

悲しいことに、この間の事態の推移は、このブログの正しさを証明するばかりの様相だが・・・・

 

皆さんは、どう思われるか?   はんぺん

――――――――――――――――――――――――――――

当選したのに、奪われた議員資格   2023-4-12   朝日新聞

2019年8月13日夜、黒いスーツ姿で警察車両とデモ参加者の若者らの間に立つ陳振哲さん。衝突を阻止するため仲介に乗り出し、バリケード代わりに道路に並べられたカートを撤去するよう若者らに呼びかけた。

 

 「誰だお前は、警察の手助けをするのか」

 「公務執行の邪魔をするな、下がれ」

 2019年8月13日夜、香港国際空港。一人の無名の男性が、空港を占拠したデモ参加者と警官の間で両手を広げ、立っていた。

 

 葬儀会社を経営する陳振哲さん(50)。空港のロビーには似合わない黒のスーツに黒のネクタイ姿の出現は、若者からも、警察からも、厄介者扱いされた。

 

 陳さんは汗だくになりながら、若者らが防御のため路上に並べていたカートなどを撤去し続けた。すると次第にモノが飛び交っていた修羅場がいったん収まり、けが人を乗せた救急車を通すことが出来た。

 

香港では同年6月から、香港人であっても中国本土に容疑者が移送されるようになる「逃亡犯条例」の改正案をめぐり、100万人規模のデモが起きていた。陳さんも、民主派によるデモに参加して撤回を求めてきたが、この時は衝突を避けようと仲介者になった。

 

 「思わぬなりゆきで、私は有名になりました」

客との夕食を空港のホテルで終え、たまたま若者らと警察の衝突に出くわしたのがきっかけだ。直後、陳さんに「政界に出よう」という決意が芽生えた。

 

 この年の11月、香港は地方議会選挙にあたる4年に1度の区議会選挙を控えていた。この選挙は1人1票の直接選挙で、香港で最も民意が反映されやすい。

 

 「民主派を支えたい。たまたま有名になった自分が出れば、1議席、積み上げられるかもしれない」。そう思い、出馬を決めた。「空港おじさん」としてメディアにも取り上げられ、わずか280票あまりの差ながら初当選した。

 

 民主派にとっても、地滑り的な大勝利だった。全452議席のうち、約85%の388議席を得たのだ。

 

 しかし、陳さんの喜びは急速にしぼんでいく。中国共産党が、実質的に民主派を排除し、「愛国者」しか参加できない選挙制度への改変に乗り出したのだ。

 

 すでに当選した区議に対しても、「後出しじゃんけん」のような新たなルールがつくられた。21年5月に成立した改正条例では、政府に批判的な態度を改めて「忠誠」を誓わなければ、議員資格は剥奪(はくだつ)されることになった。

 

 陳さんはあえて宣誓し、議員活動を続ける道を選んだ。しかし、フェイスブックに投稿した写真に、民主派の反政府デモで広く使われてきた「光復香港 時代革命(香港を取り戻せ 我らの時代革命だ)」のスローガンが写っていたことなどが問題視された。

 

 21年10月までに陳さんを含む49人の区議の資格がまとめて剥奪された。圧倒的多数派だった民主派区議の8割以上が、「愛国者」でないとして資格剥奪や圧力を受けて退場させられた。

 

 「いまの香港のシステムは、まるでマフィアの世界。大ボスがイエスと言えばイエス、ノーと言えばノー。法の支配はない

 「一国二制度」のもとで高度な自治が保障されてきた香港の姿はもうない。

 

 「愛国者」かどうかで市民を区別し、そうでない人たちを敵視する統治手法。これは、中国共産党が建国期の階級闘争をそのまま、香港に持ち込んだものだ。

 

 中国共産党には、建国の指導者・毛沢東が提唱した「人民民主独裁」という考え方がある。

 この「人民」の意味合いは、日本や欧米の「国民」とは異なる。建国後の首相だった周恩来がその違いを明確にしている。

 

 人民とは「労働者や農民、反動階級から目覚めた一部の愛国民主分子」と定義。それに含まれない人たちは、「当面は人民の権利は与えないものの、中国の国民ではあるので、国民の義務は順守させなければならない」としている。

 

 共産党の指導を認めない者は「反動派」で、「人民の敵」として権利を与えずに強権的な独裁統治を加える対象となる。

 

 香港にあてはめると、政府に忠誠を誓う「愛国者」でない者は反動派にあたり、弾圧の対象になる。

 

 中国の習近平(シーチンピン)指導部は、米中対立が激しくなるにつれ、香港での民主化運動の背後に「米国政府がいる」との警戒感を強めるようになった。欧米の支持を受ける民主派は「人民の敵」だとばかりに、徹底的に弾圧された。

 

 わき起こる国際社会の批判を、習氏は意に介していないようだ。「『愛国者による香港統治』の原則のもと、情勢は混乱から安定へと大きな転換を遂げた」

 最高指導者として異例の3期目入りを決めた昨年10月の共産党大会。習氏は、晴れ舞台の政治報告で勝利宣言をしてみせた。

 

 「反中国で香港を乱す勢力を打ち負かし、外部勢力が香港に干渉するのを防がなければならない」。欧米的な民主や自由を支持する市民への敵意も隠さない。

 

 こうした中国式統治の広がりは、中国が同じ「一国二制度」による統一を目指す台湾、そして自由と民主を普遍的価値と認める日本や欧米にとっても、深い警戒の種になりつつある。(香港=奥寺淳)

 






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最終更新日  2023.04.19 01:05:31
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