カテゴリ:学生運動
洗脳の恐ろしさを示した映画「ゲバルトの杜~彼は早稲田で死んだ」 あまりにも(無意味な死)で、人生を終えた若者たちの無念を思う・・・ 2024-6-6 はんぺん 先日、新聞で、この映画の事を知った。 同時代人で、当時の状況下にいた自分だから、だいたいのことは、分かるし、今さら観ても・・・という気持ちもあったが、一応、映画館に足を運んでみた。
観客の大半が、僕と同じ年齢層ばかり・・・で、若者は、皆無だった。 何かしら、当時の学生運動の一端に関りを持ったことがある僕のような、高齢者が、多かったという事だろう。
今の若者たちには、想像もできない1970年前後の(革命ごっこ)だが、当時の参加学生たちは・・・参加した理由は、まちまちで、無責任な烏合の衆が、圧倒的だった。
運動が下火になると、彼ら無責任な連中は、潮が引くように一斉に(総括無しに)一般社会の中に逃げ込んでいった・・・そういう連中が、運動の多数派(!)だった。
この「川口大三郎リンチ殺人事件」は、その後の10余年にわたって続く(内ゲバ)のきっかけになっていったようだ。(それ以前にも、テロによる死者は、出ているが)
内ゲバは、その後、延々と続き、100名以上が、殺され、数千名の重軽傷者を出し、多くの若者たちの人生、その可能性を奪い去ってしまった。 絶対化された思想の恐ろしさを思う・・・・
洗脳により、(大義)のためには、テロ殺人でも何でも平気で、実行できるというところは、あの連合赤軍の山岳アジト事件(14名惨殺)や アジア太平洋戦争における特攻(神風特別攻撃隊)志願の若者たちと、全く同じ。 洗脳とは、そういうものだ・・・冷静な思考ができない!!
(社会主義)で洗脳されるか、(天皇制=国体思想)で洗脳されるかの違いはあれ、価値観の絶対化の恐ろしさを、示して余りある・・・
この映画・・・僕にとっては、時間のムダ使いだった。得るものは、何も無かったからだ・・・ 連合赤軍の山岳アジト事件(14名惨殺)と重なるところばかりで、生産的な意味を見つけられなかった・・・
皆さんは、どう思われるか? はんぺん ―――――――――――――――――――――――― なぜ、彼はリンチされ殺されなければならなかったのか?当事者が口を閉ざす闇が自身と社会に与えた恐怖 水上賢治(映画ライター) 2024-6-2 Yahoo!ニュース https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/1495f3cc5272e15ad79438edf53898ac4a5433ad
映画「ゲバルトの杜~彼は早稲田で死んだ」は、いまから約50年前に東京都の早稲田大学構内で起きた「川口大三郎リンチ殺人事件」に焦点を当てる。
殺害された川口大三郎さんは当時まだ20歳。早稲田大学第一文学部二年生のごく普通の学生だった。
学生運動終末期に起きた事件のあらましはこうだ。
1972年11月8日14時ごろ、文学部自治会を牛耳り、早稲田大学支配を狙う新左翼党派・革マル派(日本革命的共産主義者同盟革命的マルクス主義派)が、川口さんを対立する中核派のシンパとみなし、早稲田大学文学部キャンパスの学生自治会室に拉致。約8時間にわたるリンチを加えて殺害し、その後、川口さんの遺体を東大構内・東大付属病院前に遺棄した。
翌日の11月9日に遺体が東大で発見されると、昼過ぎに、革マル派が声明を発表。「川口は中核派に属しており、その死はスパイ活動に対する自己批判要求を拒否したため」と事実上、殺害への関与を示唆した内容で、川口さんが内ゲバによって殺害されたことが判明する。
川口さんの死因は「丸太や角材の強打によるショック死」で、遺体の打撲傷の痕は四十カ所を超え、全身あざだらけ。 骨折した腕から骨が出ていたほど、変わり果てた姿になっていたという。
だが、川口さんは学生運動や部落解放運動などに参加はしていたが、実際には中核派とほとんど無関係。つまりなんの理由もなく無関係の人間が、勝手な抗争に巻き込まれて、凄絶なリンチの末に殺害される理不尽な死だった。
なぜ、なんの関係もなかった川口大三郎さんは殺されなければならなかったのか?彼の死とは? ここを起点に本作は、学生運動終焉期に激化した「内ゲバ」に迫ろうとする。
同じ革命を志す若者同士が激しく対立し、最後は殺し合いにまでエスカレートしていった「内ゲバ」について、当事者たちはいまだに堅く口を閉ざしている。100名以上が命を奪われながら、どういった内実があったのかほとんど語られていないという。
これだけの死者が出ていて、何も語らないまま終わらせていいのか?川口さんはこのまま忘れられてしまっていいのか?
このある種の隠蔽と無関心は、いまの日本社会が抱える問題にもつながっている気がしてならない。
・・・・(後略)・・・・
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最終更新日
2024.06.08 02:32:52
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