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会社の同僚が、 「これ、ノンちゃんに絶対読んでほしいと思って!」と言って 貸してくれた本を読み終える。 最初は、「アタシとサクラ(犬)とどっちが大切なの?」と 詰め寄られた主人公が、 「そりゃもう断然サクラだぜ!と心の中で思ったが」なんて くだりが爽快で、あーでも著者は女性なのね、 なんて思ったりしながら読んでいたのだが。 最初の方の平和なストーリーから、思わぬ方向へ話が進む。 そだな、「ミリオンダラーベイビー」を観終わったときの感覚と 少し似てるかな。 「どすーん」となにかに打ちのめされたような。 兄ちゃんが出くわした悲劇と、 その兄ちゃんは事故に遭う前は人気者だったという皮肉と、 家族のそれぞれが悲しみのやり場を失っていたせつなさと。 食べることでしかそれを消化できなかった母さんと。 歪んだかたちでしか愛を表現できなかった妹と。 そして自ら命を絶った兄ちゃんの壮絶な苦しみと。 全部みてきて、みんなの心のよりどころだったサクラと。 「ギブアップ」って。 まだ若い兄ちゃんが残した言葉の重さと。 この人の文章の言い回しは、ときどき私も使うそれと似ている。 でも、ちょっと多用しすぎて、 先が読めちゃうような部分もあった。 さらに彼女(著者)は同い年。 いろんな偶然がある。 Dリンが私に貸してくれた意味が少しわかるような気もした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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