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テーマ:映画館で観た映画(8567)
カテゴリ:CINEMA
久々の凄く雑な設定のくそ詰まらないB級でしたよ。
これを面白いって言う人はSFの本当に面白いモノを 全く知らないんじゃないかと思いますよ。 時間が通貨になるってのはただ目先が変わっただけで 『金』の概念が違う訳じゃない。 だからいろんな疑問ばかりが出てくる上に、 それについての有効な説明をする設定がなされていない。 いろいろ甘すぎ。てか、雑。 主人公もこの社会のシステムに矛盾と憤りを感じているにしても システムそのものを覆そうとか、何故こんな社会になったのかって言う謎は 全く関知せずに、時間、つまり通貨を沢山持っている者達から ただ奪おうとするばかり。 義賊として貧民に配ったからってシステムが変わらなければ また格差が必ず起きるのは自明のことであるにもかかわらず、 根本的に改革をしようとは考えない。 だから、どうしてこのシステムの社会が誕生したのか、 何のためにわざわざ格差を激しくしているのかとか、 上っ面だけで物語の中で言われている事が本当の理由なのだとしたら あまりに馬鹿すぎる。 そして富裕層が『死にたいから時間を有りがたいと思わない』なんて言う理由も 全然解らない訳ですよ。 だって時間切れにならなくても死ねるんですよ? 生存可能時間が残っていても打たれれば死ぬし、呼吸が出来なくなれば死ぬんです。 つまり、本気なら死ねるんですよ。 だから『死に憧れる』なんて言うのもただの甘ったれの理論だから 意味が判らない。 25歳で時が止まるそのアンチエイジング技術が遺伝子操作としか説明されないし、 体内でCOUNTされる生存時間が切れた時に 命が無くならないと社会システムが維持できない理由が どこにも見あたらない。 まるで人口に対する生存者が持つ生存可能時間の総量が決まっていて、 そしてそれが予め解っているかのようだ。 『時間』の謎が解けるなんて事、絶対に人類には出来ない。 それこそ、無限の時間があったとしても、だ。 その謎と理論が一切無視されている夢物語にしてもお粗末な、 ラノベ以下のこの世界設定が面白いはずがない。 本気で詰まらなかったので、製作者に腹が立つと言うより、 ここのまで下らないモノを買い付けてきた業者に腹が立つ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
Feb 26, 2012 04:24:18 PM
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