シェルター★☆☆☆☆
もーどーしましょーってくらいB級(苦笑)。超B級っていうか、限りなくCに近いB級。どこまでもB級なので腹も立たない(^_^;)。今時この程度の物で怖がったり、おぞましさや戦慄を覚えたりドキドキしたりする日本人がいるのだろうか…いたとしたらよっぽど面白いホラーやサスペンスを見ていないに違いない。「シェルター」は魂を閉じ込める、『山の言葉("印"みたいなモノか?)』を使った『入れ物』のことなんですが…そもそもの始まりがさ、信仰のあるなし…なんですが、その判断基準がいい加減というか、かなり曖昧で表面的なんで、「神様が聞いたら怒るんじゃね?」的なランク。土着の神様を信仰している人々が『信仰を失った』牧師に『呪いの言葉』を吐いたのが始まり。……この時点でそれは悪魔崇拝とか邪教とかいいませんか?(苦笑)呪っちゃダメだろう、人として。こんなノリなもんだから『信仰がない』と判断するのが『信仰を失って呪われた牧師の魂の入った死者』だったり、信じていると口先ででも言った者は粛正の対象にならなくて父親が不慮の事故で死んでしまってから神様を信じたくなくなった少女をいとも簡単に粛正したりする訳ですよ。諭す事も、救う事も、赦す事もなく。もーどん引き(^_^;)。ホラーにもなっていない画面構成はあまりに単調で使い古された手法ばかり。「背中を向けたらアップになって振り返った途端に至近距離に何かがいる」とか、「カラダに異変が起きる時に大きな破壊音のような音響」とか。で、Lastも結局、呪いの呪縛は解けていませんよー的なところとかも『あ~あ、またこんなんかよ(´ヘ`;)』って感じで、観ているうちにどんどん冷静になっていく不思議な映画でした(笑)。TVドラマの『スパナチュ』の方がよっぽど面白い画面作ってるよ。30年くらい前のどーしょーもないスリラーとかオカルト物の風情でした。いやはや、なんともガッカリですがある意味予想していたのか(^_^;)、あんまり残念感もなかったりする。でも、こんなに『信仰心』に拘っている割には登場人物が誰も神様に救いを求めたりしていないんだよね。暗に『神は人を救わない。罰するだけだ』っていう皮肉?それは考え過ぎか(^_^;)。