猫とエキノコックス症
エキノコックス症 検体用キツネの捕獲を終えてホットしている所だが、振り返って見れば、平成元年から今まで検体用のキツネの捕獲を担って、よくも毎年提出し続けられたモンだなと思う。 今でもキツネが捕れなければ、タヌキ、ノイヌでも良いと言われているが、キツネ以外を提出した覚えがない。 此まで気になっていたことが有る。 それは、エキノコックス症はキツネがネズミを食べる事に起因しているのだが、 (犬、タヌキもネズミを食べる事でキツネと同様になる。) しかし、ネズミを食べるのは犬よりも猫の方が多いはずで・・・どうして猫の検査をしないのかと思って居たが、猫はキツネ等と比べると終宿主になりにくいと聞いていた。 だが、去年の夏頃、北海道で飼い猫の糞からエキノコックス虫卵が検出されたと言うニュースを聞き、やっぱりなと思った もし飼い猫が体内にエキノコックス虫を持てば、その飼い主家族は極めて高い被罹率になるでしょう。 又、猫は犬と違い自由に家外を出歩き、人家から1~2kmも離れた山道でも良く目にする事が有る このような猫は当然【中間宿主】のを食べて居るはずで、猫をエキノコックス検査の対象にすれば、もっと多くの猫がエキノコックス虫を宿している事が分かる思いますよ。 ちなみに、北海道が過去に行ったキツネの疫学調査の結果は、単年度の差は有りますが、おおよそ40%~60%位のキツネがエキノコックス虫を宿して居ました。 我が町でも私の知る所、今までに三名の方がエキノコックス症に罹っています これからは、猫も犬同様に放し飼いは避けた方がいいと思いますね 特にノラネコ(一時的に飼い主から離れて生活をしている猫)、ノネコ(人間の手を借りず自然繁殖している猫)との接触は避けることが望ましいでしょう。 は は・・・・