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テーマ:今日の出来事(292897)
カテゴリ:おでかけ
今や全国のどこのデパートでもお目にかかる、
和菓子屋のとらやさん。 本店は赤坂見附の駅の近くにあります~。 和菓子屋さんといえども、ここまでの有名店になると、 会社なので、お店も8階建ての大きなビル! 一階に、販売コーナーと喫茶コーナーがあります。 わりとおうちから近いのでちょくちょく行っているのですが、 ここの2階に、とらやさんが持っている和菓子関係の 古い資料やなんかを展示する、虎屋文庫、というのがあります。 年に数回、和菓子関係の展示を行っているのですが、 今は、「今も昔もスローフード、和菓子 素材がいのち展」というのを やっています。 ご案内の葉書を頂いていたので、今日、夫とシンと3人で お散歩がてら行ってみました。 ちなみにとらやさん、内容は上質なのに、いつも入場無料なので、 なんだか申し訳ないような気がします。 スローフード運動、たとえばマクドナルドみたいなものが 蔓延して、世界中どこにいっても同じ味になってしまうのは、 悲しい、ということでイタリアで生まれた運動だと聞いています。 その土地で作られる素材を使って、昔ながらのお料理をつくって 食べよう、、ファストフードとちがって、時間はかかるけれど、、と いう意味でスローフードになったとか。 今回の展示は和菓子もスローフードだ!という視線で企画されたもので、 会場には和菓子の伝統的な材料がずらりと展示されていた。そして、 それぞれの素材の前には、それを使って作った、 とらやさんの御菓子のサンプルも飾ってあってわかりやすい! たとえば小豆のまえには、羊羹(夜の梅)とか、、、。 小豆や大豆、お米などから、こんなに様々な種類の「粉」ができるんだって 初めて知った。それぞれに、向いてるお菓子があるんだなあ、、と 作り出して受け継いできた職人さん、尊敬しちゃう。 あと、お砂糖も、本当に様々。 和三盆糖ってよく聞くけど、今では、 これが香川と徳島でしか作られていないってのも 初めて知ったし、ショックだったなあ、、。 寒天もそう。寒い季節に寒い地方で作る天然寒天。 岐阜県や長野で細々と続いてるらしいのだけど、 後継者もほとんどいないんだとか、、。ホント、作業が大変そうだものね、、。 どれもこれも、栽培から和菓子の材料の形に生成するまで、なんと 手間のかかることか!! 葛にもびっくり。くずきりとか葛餅の葛が、あの七草の葛から つくられることは知っていたけど、 今回は、本物の葛の根っこが、ど~ん!と展示してあって、感激。 あのひょろひょろとした植物の根がこんなに大きいとは! しらなかったなあ。。大きいのだと20キロもあるんですって。 でもくず粉は、1キロ当たり100グラムしか取れないらしく、 国産の本物のくず粉はとっても高価だそう、、。 私がふだん口にしているような普通の「くず粉」、大半は ジャガイモのでんぷんだったのね、、悲しい。。 ほかにもいろいろと展示してあって、とっても勉強になりました。 ホント、和菓子は立派な日本のスローフードだわ。そう思う! これを見た後,下の売店にいくと、ずらりと並んだお菓子が、 まるで宝石のような貴重品にみえちゃう(笑)。お菓子は買わずに 喫茶部で、「冷やししるこ」を頂いて、大満足。 いろんな人のご苦労を、口にしてるんだなあ、、となんだか ありがた~い気持ちになりました。 11日には和三盆の講演もあるそうなので、 また行こうかな~。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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