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テーマ:今日の出来事(292859)
カテゴリ:半蔵門あれこれ
食べ物の写真を見るのが大好きである。
もちろん、食べ物そのものを見るのも、食べるのも大好きなのだけど、 写真という形で見るのも大好きなのである。 だから料理の本とか、食材辞典のようなものは大好き。 じっくり見ちゃうのだけど、、、今日は、また違った意味で、 ものすご~い、おもしろい本を読んでいます。 題名は「日本の神々」(新潮社)。 憧れの白州正子さんのエッセイが載っているので 読み始めたのですが、、 その本の大半は、各地の古い神社のお祭りで、 神様にお供えする食べ物を詳しくカラー写真で紹介しているのだ。 これが、もうもう、本当にすごいの! 古式ゆかしき行事の食べ物であるから、もちろん、 国内で取れる動植物ばかりであるが、その色彩の鮮やかなこと! 盛り付けの美しいこと。圧倒されました。 中でも奈良県の談山神社の「嘉吉祭」というお祭りで供される 「百味の御食」。 以前は本当に100種類ものお供えがあったそうですが、 今現在は35種類ほどに減っているそうです。でもでも これが素晴らしい。2週間もかけて準備されるそうで、 一つ一つがもう、芸術品のようです。 まずすごいのが「和稲」というもの。白米に赤や青、黄を塗って、 それを一粒づつ、一本の短い棒にはりつけ、模様を描くもの。 (なんと1本につき、約3000粒ですって!)お餅とくっつけて 一皿の上に筒状に立っています。 あと、私が一番美しいと思ったのは、てんこ盛りの野菜や木の実。 ほおづき、とかクリ、とかシイタケ、サトイモ、とかを それぞれ、種類別に丸いお皿に筒状にてんこ盛りにしてあり、 その上に棒をたて、その さきっちょに、また別の野菜などを、1つだけちょこんと、飾ってるのだ。 例えばみかんが20個ぐらいてんこ盛り、で、その中に 一本棒がささっていて、その棒の上にちょこんと、なぜだか、 「ミョウガ」がささっているの!他には、 てんこ盛りのシイタケとオクラ、だったり、 てんこ盛りのクリに、小カブだったり、そのくみあわせの不思議さ、 そして野菜や木の実の持つ色彩の美しさ。このてんこ盛り状態の お皿が35種類も並ぶのだから、もう、圧巻です。 最近ちょっとしゃれたお花屋さんなどにいくと、てんこ盛りのりんごで ツリーのようなものを作ってるの、売ってますが、あれは、 これからヒントをえたのでは?と思ってしまう。(そんなわけ ないでしょうけど、、) この談山神社って、藤原鎌足をまつってるそうだけど、 鎌足さん、ものすごい食いしん坊なのね、、と思っちゃいます。 ほかにも鹿の首を75個と串刺しの白兎をお供えしてるとことかも あって、この本、すごい、、。そして、私たち日本人の神様って なんてバラエティに富んでいるの、、。奥深さを再認識。 白州さんが、{「GOD]を「神」と約したのは完全にまちがってる}って いう文章をかかれてますけど、本当に、そうですね、、。 キリスト教の神様と私たちの国の神様が全く違う。 どちらが優れてるとかそういう問題ではなくて、本当に 違う。日本の神様ワールド、すごく興味があります、、。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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