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この本で江國香織さんの作品を読むのは2作品目。
江國さんの作品は読んでいる間、孤独を感じます。 切羽つまった状況もないのに、ラスト付近にくるとドキドキはらはら。 そして、終わってみると案外さっぱりしていたり、 それがまた不思議であり魅力なんですけどね! この作品は母と娘の放浪する物語で、 母の視点、娘の視点と交互に描かれています。 娘は小学校低学年~高校1年まで成長します。 物語は前半、淡々と描かれていますが、 描写がとても細かい分、いつの間にか私の心に入ってきました。 ごく親しい人間かのように…。 ラスト付近では、 娘は自分の取るべき行動を精一杯考えて悩んで苦しむ姿に、 すっかり同化してしました。 そして、希望をなくした虚ろな母の気持ちにも。 どこかで感じた自分の心を呼び覚まされました。 いい作品に出会った後の余韻は、何とも言えずたまらなくいい! また、次も江國香織さんの作品読む予定です。 次は何がいいかなぁ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年02月10日 22時20分51秒
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