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カテゴリ:山歩き
朝、4時に起きて4時40分の尾瀬行きのバスに乗り込みました。
土日とオンシーズンはマイカー規制で、バスでしか行けないのです。 種子落としマット(他の雑草などの種子の侵入・定着を防ぐため)で靴の裏の土を落として、いざ出発! 初めから、まわりの景色に「んん?何かが違うぞ。」 森の雰囲気が違う。 明るくて、どの樹も素晴らしくて、どこを見ても絵になる。 いろいろな山に行ったけれど、どことも違う。 「なんなんだろうね。この雰囲気は。今まで行った山と違うね。」と夫に言ったら、 「すごくバランスがいい感じだね。」 「そう!バランス!バランスがいいんだ!」 奥行きがあるけれど、明るい雰囲気の森には 下草があり、低木があり、亜高木があり、種類豊かな美しくて立派な高木があり、すべてがバランスよく共生している。 それから、人の入っていない川の美しさも・・・。 これが自然の森なのか~~~。 人の手が加わらないと、こんな風に調和のとれた美しい森になるんだ、と その雰囲気にすっかり魅了されていました。 そしていつもながらに感じるのは、この空気。 鼻から長く吸い込むと、鮮烈に感じるこの匂い。 近くを流れる沢と緑と土とすべてが発散している、 鼻から入ってくる匂い。 何度嗅いでもこの空気がたまらなく好き。 一時間ほど森の中を歩いて、湿原にでるとあとは木道をひたすら歩くのですが、遠くに燧ヶ岳。湿原にはオレンジ色を敷き詰めたようなニッコウキスゲがちょうど時期で、はるか遠くその中を歩いていく小さな人の姿が、とても非日常的な風景に見えました。 トータルで15~16キロ歩いたでしょうか。 最後のほうは娘がトイレに行きたくなり、歩調が早くなった&バスの時刻に間に合わせるということもあって、かなりの早足になりましたが、 ここでも急ぎ足ながら、鼻は森の空気を吸い込んでいました。 帰りはなぜだか、行きにはしなかった花の香りを含んだような匂いがして、鼻孔にかすかに届く、瑞々しいような優しい香りに くんくん香りを求めるように、歩き続けました。 登りで歩調が早いため、心臓が速く打ち、汗が出てくる。 手の先までふわーっと温かいものが流れていき、足の裏もドクドクして、 こんなふうに血の巡りをよくして歩いていると、なぜか森との一体感を感じます。 結局、最後の行程は一時間半で登るところを、50分で登りました。 娘も息子もそして私も、今までの山登りで少しは体力がついていたのかな、とちょっと自信がつきました。 それにしても家族みんなにとって、忘れがたい場所になりました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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