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2005年もあとわずかという中、日光奥湯元にスノシューイング(かんじきを履いて雪の上を歩く)に行ってきました。
予報では連日晴れ模様だったので雪質はよくないのでは・・・と思いきや、 極寒のため固まらないのか、雪面も踏み心地もまさに新雪のようでした。 踏み跡のない真っさらな林の中に足を踏み入れると ふわっふわっと足が入っていく感じが気持ちよくて嬉しくなります。 が、晴れてはいるものの常に風が吹いているため 降り積もった雪が地吹雪のように舞い上がるのか、木立の雪が舞い降りるのか・・・・ダイヤモンドダストなのか、常に雪が舞っていって ときには吹き付けてきて非常に寒い! 手足の先が急速に冷たくなってきて痛くなってきます。 踏み跡も粉雪で消し去られて行くよう。 とにかく歩いて体を温めなければ、と皆でのしのし歩き 林を抜けて牧場に出ると、そこは足跡一つない見渡す限りの雪原でした。 真っさらな雪面は太陽の光をうけてキラキラし続けているし、 太陽光の中、流れてくるような雪も光の粒のようにキラキラし、見事な世界でした。 寒かったけれど! そしてふわふわの雪の上を歩きながら見ていると、 風が吹くたびに薄衣をたなびかせたように粉雪がキラキラの雪面を 駆け抜けていきます。 その様子があまりに美しくて目が離せませんでした。 ・・・が感動していたのも束の間、なぜこんなに風が強いんでしょう。 吹き付ける雪はあまりにも厳しくて、もっと歩きたいという気持ちを 萎えさせるようでした。 子ども達の「お腹が空いた」の声にうどんを作りはじめたときは 風の激しさもピーク。 みんなでガスを囲むようにして、凍える手でなんとかうどんを体に 流し込みましたが、うどんの温かさに一息つく余裕もないしんどい食事タイムでした。 かつて猛吹雪の中で「もっと遊びたい~!」とねばった息子でさえ 「早く車に帰りたい」と言い出す始末。 けれどもとにかく食事を済ませ、そそくさと後かたづけをして歩き始めると、ずぼずぼと大きく腿をふりあげて歩くせいかかじかんだ手足の先にまで血液が巡ってきます。 体の芯まで凍えていたのが、一気に温かさが戻ってきて 前を行く夫と娘の後ろ姿が、降り注ぐ太陽の光と舞う雪の中で とっても美しく見えたりして。 ずっと後ろのほうからは「マイア ハッハ~~♪」と楽しげに歌う息子の声が。 火照った顔にあたる雪が今度は心地よく感じられたりして、 やっぱり体の中を温かくしておかないとダメですね。 風が少し和らいだせいもあるかもしれないけれど、縮こまっていたときに 感じた世界とは別世界のようです。 スノーシューをする前は「雪の林を歩いて何が楽しいんだろう」と 思っていたけど、初めてスノーシューを体験したときからその意識ががらりと変わりました。 ものすごく素晴らしい世界。行くたびに胸から離れることのないような光景をたくさんプレゼントしてもらいました。 ちょっと大きな話になるけど、広大な宇宙に浮かぶ小さな地球の 私たちが住める薄い層のほんのちょっぴり上の部分に来ただけ。 うまく言えないけれど、その薄い層にいろいろな要素がつまっているんだな 。 車をとめた場所に戻ってきてから雪山から滑り降りたり、 穴を掘ったりして心ゆくまで遊んだ息子と夫。 一番最後に車に乗り込んできた息子の「めっちゃ楽しかった~~!」 という言葉で今回の雪遊びを締めくくりました。 あとわずかで今年も終わりです。 来る年、いろいろな光景や人、また意識に出会うと思うけれど 心も身体も温かくしておいて、もっともっと感じられる心、感動できる心、 何かを受け取れる自分になりたいなぁと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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