本日が最終日だった「エコプロダクツ2006」に行ってきました。
限られた時間しかなかったので、一点集中で、中川誼美(なかがわよしみ)さんがガイドの「もったいないツアー」に参加しました。
「もったいない」をテーマに出展されているたくさんのブースの中からいくつかテーマに沿ったものをチョイスし、説明してくれるというものです。
でも、まずこんなふうに仕切られたたくさんのブースを作り、終わったら大量のゴミが出るだろうなぁと思ったそうです。
エコだったらブースなんて作らずに、原っぱかなにかでやってもよいのにって。
便利な暮らしのために、より少ないエネルギーでというようなブースはたくさんあるけれど、
どうも「もったいない」というテーマに沿ったものがなかなか見つからず、
それでもいくつか昔ながらの知恵を見直すような場所や、身近な自然のものを生かすような場所に案内してくれました。
中川さんご自身がテレビも冷蔵庫も置かない生活を送っていらっしゃるそうで、
たとえば冷蔵庫などのウィーンという機械音が嫌なんですって。
テレビなんかもたまに見ることがあると、吸い込まれるように釘づけになってしまうそうで、
その支配力・・・あれはもう脳をジャックされてしまうようだなんてお話されていました。
ご自身がそういう文明機器に犯されない心の豊かさに重きを置いた生活を送られているせいか、連れて行ってくれた場所もお話も興味深いものでした。
その中で「口マメ、手マメ、足マメ」なんてお話がでてきました。
もてる秘訣としてあるかたがそんなふうにおっしゃったそうなんですが、
口マメというのはたくさんの会話を交わし、相手を喜ばせる。
手マメは筆を動かし、手紙をマメに書く。
足マメはとにかく自分の足で出向いていく。
今は便利なメールなんてものがあるけれど、実際に交わす言葉、気持ちがこもる自分で書いた手紙、そして会いに行くことは心を温かくしてくれる栄養剤・・・つまり相手に心が伝わる(もてる秘訣?)ことになるのかな。
「生活の粋」のコーナーでは、まさに昔ながらの生活の知恵がいろいろと。
昔はエアコンなんてなかったから、風鈴をさげて涼を感じたり、夕方になるとそれぞれの家で打ち水をして涼しくなったところで縁台を出して将棋をさしたり。いろいろな知恵とともに、人と人との繋がりが感じられる温かさを感じました。
あとは竹利用のブースで竹のすごさを、吉野檜のブースで、檜をやすりでこすっていい香りを嗅いだりエコグッズを見たり、楽しいツアーでした^^
中川さんがやっていらっしゃる方法で、蜜柑の皮の蚊取り線香というのも教えてもらいました。
蜜柑の皮をパリパリに乾燥させておいて、火をつけると少しずつ燃えて人の体にも優しい蚊取り線香になるのだそうです。
しかも、ほのかに良い香り付きで。お風呂に入れるというのは知られていることだけど、こんな方法もあるんですね。
語り継がれていないいろいろな知恵が実はいろいろとあるんではないかな、と思いました。
新技術ももちろん素晴らしいけれど、昔ながらの知恵って心のゆとりも生み出しそうです^^