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カテゴリ:日々雑感
某予備校のセンター試験全国模擬試験の原稿を提出し終えました。
この1ヶ月というもの、寝ても覚めても頭を離れなかったのが「模擬試験の原稿」づくりだったんですね。 かつて、教員採用試験の一般教養生物分野の担当として原稿づくりをしていたとき、自分で力を入れたところを直せ、といわれて原稿仕事から離れたのでした。 出版社の権限として、編集者が直してしまうのは仕方ないことですが、わたしの手で直すということは「仏の魂を抜け」といわれているのと同じことで、職人気質にもとると考えて辞退させていただいたのでした。 今回性懲りもなく請けたのは、担当者が倒れて・・・ということで、いつかは自分にも起き得ること、と感じたからなのでした。 やっぱり請けなければ良かった、でも請けた以上は自分の納得のいく仕事をしたい・・・という葛藤の只中で、「ヒトは天地の塵ぞ。塵なればこその命を思い究め、塵なればこその重さを知れ。塵となりつくして天地に呼吸せよ」という上泉伊勢守信綱(柳生真陰流の開祖です!)という36年来の思いを活かした原稿を仕上げることができました。 どういう扱いを受けるにしても、自分なりに納得のいく仕事ができたことに、今至福のひとときを感じているところです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005年11月12日 21時45分30秒
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