いつでもそばに

　朝の忙しい準備の最中にひげそりをしようとして主人に「ちょっと持ってて」と電動のひげそりをわたしてタオルを取りに行こうとすると主人の手が口元へ

　あ～っ　あ、あ、あ、ありゃあ～っ　ととととととっ
　もうすぐ口の中に入るところを運良く主人の手を引っ張って止めた

　まるで子供みたい
　手にしたものをすぐ口に入れようとするときがある
　全く目が離せない主人

　「はい　歯磨きしよう　自分でできる?」と聞くとうんうん頷いて「できるできる」と返事をする主人に歯ブラシを持たせると棒の突いた飴のようにしゃぶるしー
　食べるものじゃないのに自分で口に入れたりしゃぶったりするくせに私が食べさせようと何か口に運ぶときゅっと口を閉じて食べないときもある

　これは食べ物なんですけど～　
　食べて良いんですけど～

　このときの主人はちゃんと食べ物とわかっていて今は食べたくないというしぐさをする
　そして「今はいらないです」とか「もういいです」と言える

　勝手に口に入れようとするときとちゃんと今はいらないといえる主人
　理解できているときと出来ないとき

　脳って不思議
　主人は不思議のかたまり

　かみそりなんか持たしてたら流血騒ぎになってしまったかも
　あー　あぶない　あぶない