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2007.07.20
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カテゴリ:想うこと
臨床心理学者の河合隼雄さんが、昨日お亡くなりになられました。

河合さんの本と出会ったのは、もう20年も前になります。
それが何の本だったか記憶は定かでないのですが、それ以来、河合さんが書かれた数多くの本は、私の一つの道しるべでした。
一晩に沢山の夢をオールカラーで見る私に、河合さんのお書きになったユング派の夢分析に関しての本は、多くの気づきとインスピレーションを与えてくれました。
迷ったとき。
支えが欲しいとき。
何か心に引っかかるものを感じるとき。
河合さんの本をめくっては、その深い洞察力と大きなエネルギーに癒されていた気がします。

10年程前に、たまたま訪れたカウンセラーが偶然にもユング派の臨床心理士で、半年間程夢分析を受けたことがあります。
毎週レポート用紙に書ききれないほどの夢を記録して、せっせと通っていました。
その頃、具合が悪くなる位に悩んで解決したい問題があったのですが、夢分析をしてみたら、本当の原因は別にあったことがかなり明確に出てきました。
そして今まで気づいていなかった潜在意識に光が当ると、見事に翌日からの夢のパターンがガラリと変化し、とても興味深く面白かったことを覚えています。

その時に「解決したかった悩み」に深く関係していた人達全員(私も含まれます)が、その後どうにも逆らえない事情により、日本から遥々ユング研究所のあるスイス・チューリッヒに強制的に全員集められてしまった(!)ときは、人間の意識が持つパワーの大きさ・エネルギーの不思議をしみじみ感じましたっけ。
普通なら絶対あり得ないシチュエーションでしたから。。。(^^;)

最近私生活でかなり大きな変化を体験したのですが、そのときも河合隼雄さんの本にヒントを沢山もらい、しんどいことも乗り越えることができました。
そして、自分にとって意味ある素晴らしい体験とすることができました。

ヒーラーという言葉には、人によって様々な定義がありますが、私の定義からすれば、河合さんは卓越した素晴らしいヒーラーです。
ヒーリングというのは、何か不思議な力で奇跡を起こすことではありません。
エネルギーの交流の中で、光を見出し、自分自身の人生を歩んでいくための力をつけていくお手伝いです。
そして自力で進んで行くのを見守ることなのです。
ですから、人の在り方が問われます。

人に寄り添い、その人がしっかりと歩み出そうとする時に見守ること。
厳しい時期を乗り越えるための支えとなること。

それは、例えどんな形であろうとも、ヒーリングそのものだと思います。
「ヒーリング」と呼ばれる行為をしている人だけがヒーラーなのではなく、何をしていてもヒーラーであり得るのですね。


奇しくも河合さんのお亡くなりになった日にこのブログを開始したというのも、私にとっての深い意味とご縁を感じています。

河合隼雄さんのご冥福を、心からお祈り申し上げます。





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Last updated  2007.07.20 10:47:51
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