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カテゴリ:お勧めの本
今までの人生の中で、何冊もの素晴らしい本に出会っていますが、私に考え方の基準を与えてくれた本の中に「魔法入門」「魔法修行」という2冊の本があります。
2冊ともW.E.バトラーという人が書いた、オカルトのメソッド本です。 バトラー氏はゴールデンドーンという秘密結社の流れを汲む魔法使いで、自らも秘密結社を設立して、カバラの教えに基づいた魔法活動をしていました。 生まれながらにある程度霊能力はあったようですが、本格的な能力は修行によって身につけた方のようです。 さて、私がこの方の本から一番感銘を受けたのはメソッドではなく、考え方でした。 秘密結社には誓いがあり、絶対的な階級が存在し、そして新しく入った弟子は結社の師匠について魔法の修行を行っていきます。 その際、弟子は師匠に服従するのですが、しかしここにヨーロッパならではの素晴らしさがあります! 「教師という師匠の立場には服従するが、師匠の人格に服従するのではない」 という考え方が貫かれているのです。 ですから 「師匠の命令がおかしいと感じた時には、師匠の上の階級にいる責任者に相談すること」 という決まりがあるのです。 能力と人格は別であり、結社には能力を学ぶ為にきているのだ、という本質が徹底されているんですね。ですから、師匠の人格を全部受け入れる必要はないのです。 その上で、ちゃんと結社として一致団結しているんです。個人を大切にするから、レベルの高い団結ができるのですね。 バトラー自身も、全て自分で判断しつつ、迷う場合にはカトリックの教えに照らし合わせて、間違っていると思われることはやらないと決めていたそうです。 自分なりの基準をきちんと自分で決めていたのですね。 この本を読んだのは中学1年生の時でしたが、自分というものをしっかり確立しているヨーロッパ人の考え方に、とても衝撃を受けたのを覚えています。 そのおかげで、多少揺らぐことはあっても「どんな時も最後は自分の感覚で感じ、自分で考えて決断する」という生き方をするようになりました。 誰かに盲目的に従うことはありません。いつもどこかでちゃんと冷静に見て判断しています。 日本では、そこら辺の感覚が違うな・・・と感じることがあります。 強烈なパワーを持ったカリスマに依存し、狂信的になって、人格も全て素晴らしいと思い込んだり、「何か変だな、嫌だな」と思いながらつい従ってしまったり・・・ということがあるように思います。 文化の違いもありますから一概にはいえませんが、少なくとも「自分の中心軸(センタリング)を持つ」という観点から言うと、秘密結社の教えを見習う部分は多いと思います。 皆さん、いかがですか?自分の感覚、ちゃんと気づいていますか? 「こうしたいな」と思っていることを、周りの状況や誰かの顔色をうかがって諦めていませんか? 「これは良くない」と誰かに言われて、自分の判断力を疑っていませんか? 誰かを心の拠り所にするのはいいのですが、依存になっては自分がなくなってしまいます。 自分の感覚をしっかりと持った上で、人生をより良くする為に状況に応じて照らし合わせる・・・というスタンスで考えると、拠り所を生かすことができます。 そのためにも、まずは自分の心をちゃんと自分で認めてあげるのが一番です。 自分らしい人生を楽しんでいきましょう(^^)♪ ※「魔法入門」「魔法修行」の両方とも、カバラ伝統に基づく能力開発メソッドが沢山載っています。中には幽体離脱の訓練方法も・・・。興味のある方はどうぞ♪ でも指導者ナシでの訓練は危険も伴いますので、自己責任で気をつけて行って下さいね。 ちなみに私はやりませんでしたので、効果の程はわかりません。悪しからず・・・(^^;)。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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