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<ご質問>
ひじり先生お元気ですか?
久しぶりにMixiを開いたら、無料の質問をリクエストできることを読んで、家族のことやら、自分のことやらを考えています。
この機会をどうもありがとうございます♪
~中略~
わたしの夢は、学校(学園)をつくることです。
ただいま、保母さんの資格を取りたいと思っています。
その後は、小学生、中学生、高校生の先生になれる教員の資格を取りに再び大学へ 戻ろうと思っています。
昔から、どうしてか、子供のことが気になり、孤児院でお仕事がしたいとも思っています。
大金を得られるようなお仕事についたら、読書感想文などやそれぞれの夢の文章のコンテストを作って(あしながおじさんではないけど)、大きな夢を明確に述べ れる子供には、大学への奨学金制度などをつくれるようにしたいとも思っています 。
~中略~
純粋でずる賢くなく、だけどもこの厳しい社会に対応できないデリケートな神経のアダルトチルドレンみたいな人たちが自活できるような施設もつくれたらいいなぁ~と思っています。
理想ばかり追っ て、目の前のことでがんじらめにならないように、やれるだけのことを満足できるぐらいがんばりたいと思っています。
ひじり先生が、なにかわたしが見落としている部分が見えたら、どうぞ教えてください。ありがとうございました。
(Rさん)
※プライバシーに配慮して、一部文章を省略しております。
<お答え>
ご質問をありがとうございました。
「学校を作りたいという夢がある」
「考え方の中に見落としている部分を教えてほしい」
というご質問と解釈して、お答させて頂きますね。
頂いたメールから拝見すると、Rさんは本気で学校を作りたいと思っているのではなく、そういうことに憧れていらっしゃるだけのように感じられます。
もしこれらの夢が「いつか起きたらラッキーだな」と思って憧れている程度のもので、Rさんご自身としては教育に関係するお仕事ができればよいということであれば、保母や教職の資格を取ることも全く問題ありません。
いつか運よく「学校を作る」という人達と知り合い、お手伝いをするという形で夢が実現することもあるかもしれません。
ぜひお勉強を続けていかれたら素晴らしいと思います。
でももし、Rさんが本気で「いつか学校を作ろう」と思っていらっしゃるのでしたら、今の考え方では実現は無理でしょう。
例えば学校を設立する場合、保母や教師の資格を持っていることは、あまり重要ではありません。
なぜなら、保母や教職の資格を取ることと、実際に教育に関係する組織を動かすことは、全く別のことだからです。
学校を設立するというのは、学校を運営する立場になるということであって、学校で教職をすることとは全く分野が違うのです。
具体的に申し上げますと、学校を作るためには、まず場所(土地と建物)を確保しなくてはなりません。
そして学校経営に必要な人数の理事や教員を確保し(継続的な給与支払が伴います)、必要な物品を購入し、生徒を集めるための魅力的な学校理念やカリキュラムを作成して、国の認可を得なくてはなりません。
さらに広告を打って生徒を集めないと、学校は成り立ちません。
そして、軌道に乗せて、継続的に学校経営を続けていかなくてはならないのです。
これが、学校を作るということです。
ですから、学校を作るのに一番必要なのは、これらを総括できるような総合的な知識や経験・実行力でしょう。
もしその為にどうしても教育分野の知識や資格が欲しいのならば、取るべき資格は間違いなく「教育学博士」です。
でも、それよりも必要なのは、資金を集めたり、学校運営に十分な人材を集めたり、国の省庁から学校法人設立の認可を受けることができるだけの、社会的信用と実務能力です。
人生の時間は限られています。
学校を作るという夢を今から実現したければ、保母のや教職の資格を取るよりも、学校をつくるには何が必要なのか、まずは自分の望む学校を作るのに必要な具体的プランを考えてみることが大切です。
そうすれば、その中で何が必要かおのずと見えてきます。
参考までに、実話を2つ。
一つ目は、某有名雑誌で読んだ実話です。
ある専業主婦だった女性が、自分の子供を幼稚園に入れる際に、気に行った幼稚園がなかったので、自分で作ることを決めました。
彼女は専門的に幼児教育を学んだことはなかったそうですが、その持前の実行力で、銀行から資金を調達し、外国人を先生として雇い、アパートの1室を教室としてインターナショナルな幼稚園をはじめてしまいました。
最初は彼女の子供一人しか生徒がいなかったそうですが、口コミでうわさが広がり、現在は園児80名の幼稚園になっているそうです。
もう一つは、私がこの目で見て知っている実話です。
私の友人Fさんは、国際協力分野で女性や子供の教育に携わりたいという夢を持っていました。
短大卒だった彼女は、33歳の時に大学に入り直し、その後修士号、そして博士号を取得しました。
なぜなら、その教育分野の専門家として認めてもらうには、博士にならないと箔がつかないと知っていたからです。
やりたいことがはっきりしていた彼女は、勉強の傍ら自分の専門分野に関連するボランティア活動も積極的にこなし、自分を売り込みました。
そして現在は某大学の准教授として自分の研究室を持ち、海外のボランティア団体を主催し、某有名団体の理事になり、自分の夢見ていた通りの活躍をしています。
これらの例で見ることができるように、何かを実現するためには、目標に対する強いフォーカス力と忍耐力、そして実行力(パワー)が必要です。
あれもこれも・・・と夢をみているだけでは、何一つ実現することはできません。
Rさんは、自分がしたいのは何なのかをもう一度問い直す必要があるかもしれませんね。
そして、まずは夢を一つに絞り、その夢を実現するための具体的な行動に全力で集中してみてはいかがでしょうか?
夢を実現するための努力の中で、楽しみ・苦しみ両方を含んだ様々な体験をなさると思います。
そしてその中で、多くの学びや気づきをされると思います。
人生とは、その学びのためにあると言っても過言ではありません。
どうぞ恐れずに、正面から向き合って下さい。
Rさんのこれからの人生が、実り多いものとなりますように、心からお祈りしております・・・♪