2006年12月の記事一覧 | You&You Cafe 泣いても一生、笑っても一生！

★ゆく年くる年・・・みなさんありがとうございました！

＜今日は大晦日＞今日は大晦日と知りながら、日曜日であることをすっかり忘れていたため、今日まで延ばしていたことのいくつかができなかったりして、大あわて。それにしても私たちはいくら苦しくても、明日のパンがなくて、出来心で盗んで１９年間の牢屋暮らしになる可能性はまずない。そんな有り難さも普段は忘れてます。それこそパンがなくても食べるものはなにかある。平和ボケしていることは確かですね。いろんなつらいこともありましたが、今年はダンス･オブ・ヴァンパイアのCDの意味が知りたくて、見つけた英語の脚本を自己流に和訳してみたことがきっかけで、ブログを開設することになり、最初はいったい誰が読みにきてくれるんだろう？と心配になりながらも、いろいろなミュージカルファンの方のブログに遊びに行ったり、コメントを書いたりしていくうちに、みなさんに暖かく仲間に入れていただくことができ、ブログにも沢山の方が足跡を残してくださるようになり、今は幸せな気持ちでいっぱいです。皆で応援したヴァンパイアやアントワネット、夏の暑さや冬の寒さも気にならない興奮の日々・・ほんとに思い出深い日々でした。また記事にコメントをいただけるってことがこんなに嬉しいなんて知りませんでした。たったひと言がそれこそ１００万のキャンドルを心に灯してくれるのですね。わたしもいただいたものはちょっとだけ＋アルファをつけながらまた別の方に廻していけるような気持ちでありたいな、と思います。ほんとにみなさん、ありがとう！！感謝の言葉が思いつきません。どちらかというと「つるむ」とか「井戸端会議」のが苦手で１対１のつきあいを好む性格なのですが、やっぱり独りでなくて、みんなでワイワイ（YY？）と応援していったり、ミュージカルや日常のあれこれについておしゃべりしあったりするのって、ほんとに楽しいことなんだな、って強く思うようになりました。それでも人間関係の基本はやっぱり対面（１対１）にあるとは思っています。美味しいものは独り占めしないで、みんなで分け合おう！って私たちのラブリーな祐一郎さんも前にちらっと言っていました。ほんとですね！分け合うと独り分が減るのではなくって、倍増いや１００倍に変化するんですね。もうおひげのおじさんは博多に行ってしまったけれど、そのスーパーマジカルパワーはまだ私たちにかかったままのようです。素敵な数々の思い出を反芻させながら、今日誰かのために自分になにかできることはないかな、小さいことでもいい、ちょっとした微笑や言葉で誰かがちょっとだけ心が軽くなれたら、それは素晴らしいことですね。そういうことを考えながら、来年もほわんとした暖かい空気が大きく広がるようなそんな素敵な世界を広げていけるといいな、と思います。ときには興奮のあまり話がまとまらずに、何を書きたいの？っていう内容になるかもしれませんが、どうぞこれからも温かい気持ちで応援していただけるととても嬉しいです。多くの素敵な皆様との輝ける出会い、それから今年はお会いできなかったけれどこれからの可能性を秘めた出会いに乾杯！どうぞ皆様！よいお年をお迎えください！

脳内エンドレス演奏★祐一郎さんからホワイトクリスマス！

＜これでは何も手に付かない！？祐一郎さんのホワイトクリスマス＞東宝ＭＡブログにて昨夜から予告されていました、ＭＡ千秋楽での山口祐一郎さんからの素敵な歌のプレゼント。さっそくＭＡブログにて動画が公開されました。→こちらです。その３は、高嶋さん、山口さんの普通のご挨拶。そして、その４が魅惑の贈り物★ホワイトクリスマスです。（←Quicktimeバージョン：直接クリックして聴けます。）高画音質（i-podバージョン）のホワイトクリスマス。（その４では、最後の涼風さんの〆の挨拶と高橋愛子ちゃんの挨拶もあります）ＭＡに命を懸けた２ヶ月間が終わり、虚脱状態の１日でしたが、さて、気持ちを切り替えて掃除に年賀状作りに仕事の残りに励まなくちゃ・・と頭に見えないねじり鉢巻きを巻き変えたところでしたが、もうだめです！！頭にはもうホワイトクリスマスだけが占有。こういうのを英語で、irresistible (抑えられない、抵抗できないほど魅力的）というのでしょうね。張り上げるヴォイスは誰でも訓練次第でできるかもしれませんが、この囁き超甘ヴォイスは、他の人ではもはやだめです。ホワイトクリスマスの３５秒間を何度も勝手に手が再生を繰り返してしまい、どうにも止められません。これはヘッドフォンで聴くと、脳内をとろけさせる効果が１０倍になります。そう！貴女ひとりへのメッセージになるのです！これで日本中の方がこの歌をシェアすることができますね！！素晴らしい！東宝さん凄い！このスピード！Very good jobです。やっぱり２階席上手にもたくさんお手振りしてくれてました！！動画を観ていたら昨日のステージを思い出してまた感動が蘇ってきました。なんて可愛い手の動き！そして、最後のメロディーのフフンフン♪という止め方の楽しさ！「これ以上やったら長くなる」なんていわずにフルコーラスで聴きたかった！ああ、もうＰＣの前で何十回リピート演奏しているのでしょう？車輪を回って止められないマウスくんです、まるで。とにかくＭＡブログへいそげ♪皆さん！（その３の挨拶は音量大きめ、その４の歌のプレゼントは音量小さめに録音されているようですので、ヘッドホンで聴く際にはご注意を！）

★感動のクリスマスプレゼント付きＭＡ千秋楽★１２月２５日（月）

＜感動のクリスマスプレゼント付きＭＡ東京千秋楽：１２月２５日（月）＞（２階上手席）１１月１日に幕を開けたミュージカルマリーアントワネット（ＭＡ）もいよいよ本日で東京千秋楽を迎えました。２２日は予定外のフルコース（←貴女も役者ファン、わかるわね、そうアレもコレもすることよ←byマリー）となり、そして昨日のマチネの素晴らしい熱い舞台でしたので、それで、もう今年の観劇のエネルギーをすべて使い果たしたような、なかば放心状態で、今朝でかけました。昨日の興奮もあり、あまり睡眠もとれず、せっかくの千秋楽なのにこの体調でどうしようかと思っていました。でも気持ちだけは、せめて最後だからできるかぎりがんばろう（って何を？）と思っていました。どのくらい頑張れたか？は省略しますが、優しい皆々さまのおかげで楽しい１日になったことは感謝しています！（笑）＜初めての２階席＞１度は観ないとこのＭＡの本当のよさは分からないと皆に言われていた２階席。今日はじめて２階席での観劇でした。話のとおり、最初のカリオストロの登場シーンから息をのむ景色の違い。まるで地球を地上でみるとのと、宇宙からみるのとの違いといえるほどの見晴らしの違いを感じました。（といっても宇宙から地球をみたことないです）カリオストロのひきずる超ロングのマントの軌跡が美しすぎる！どうしてこんなに砂浜にのこる波模様のようにかたちを残したまま綺麗にひきずることができるのでしょう？改めて祐一郎さんの「静」の演じ方の美学を感じました。（もしかして・・・誰がやってもああなるような仕組みがあるのか？）２階でみていて一番感動したのは、やはり７つの悪徳（首飾り事件が起きるまで）の１連の歌交じりのストーリーでの、２重盆の照明の使い方です。青い内盆がカリオストロが歌い始めると赤く染まる。また青と赤の２色使いになったり、ほんとうに美的に優れた演出だったのだな、と初めて知りました。でも１階席の前の席だとこれらの美的演出を完全に味わうことはできないのがとても残念ですね。凱旋公演は客席や舞台に観やすい工夫のある仕組みにしないと、良さが活かされずもったいないですね。といってももうチケットも売り出しているし、間に合わないですね。あーあ。マリーがろうそくの元でフェルセンを思って歌うシーン。照明が十字架になっていて神秘的で悲しげ。そして紗幕の後ろにほのかに現れるフェルセンがまたほのかに消えていくところ、ここのスポットが２階からですと、ああ幻だったということが分かりやすいですね。ただ、今日は席のせいか、フェルセンが消えた後、すたすたはけるところがぼんやり見えてしまいました。やはり楽＝祭り？どのキャストも気合の入った歌い方で、塩ちゃんものりのりでした。マルグリッドはいつもどおりに力強く、目つき強く、そしてど迫力。でもなんとなく音程がちょっと大雑把にも聞こえました。マリーは絶叫もまじえて凄まじさ、悲しさを出しながらも涙、鼻水の垂れ方は抑え気味。やっぱりカテコの準備もあるから？（考えすぎ）でも、「私を殺して！！」は、吃驚マークを１０個つけたいくらいの迫力でした。２幕でちょっとセリフを噛んでしまった息子シャルルを優しく抱きしめる姿はマリーの母性を感じさせて涙がでました。「よく今日までがんばったね、いいんだよ」という無言のメッセージが伝わってきて、涼風さんのお人柄を感じました。カリオストロの役の祐一郎さんもはりきって歌いましたし、「プチ・ロングトーン」も交えながら、胸をそらして雄たけびしてました。でもはりきりすぎたのか、ソロでブレスの位置がずれたところがあったかも。声もどちらかというと初日＆楽仕様といわれる（←誰がいってる？）ちょっぴり力が入り気味だったかもしれません。客席降りは２階からは見えませんでしたが、キャーという歓声が聞こえたので、「ああ、もどかしい、何やってるの？まさか通路席の人に頭チュー？」と余計な想像までしてしまいましたが、あとで１階席の友人に尋ねたら、いつものＩ列あたりでなく、もっとうしろのＡ席あたりまで、ブーンとダッシュしたそうです。もう全身が楽モードだったのですね。ラパン夫人も歌のライン崩しながら張り切って歌い脚を高く上げて気持ちよく、ローアン大司教も真っ赤なマントをカリオストロに負けないほどバサバサさばいてはりきっていて、隣のご夫人たちはワハワハ笑ってました。＜感動のカーテンコール＞そしてお楽しみの千秋楽特別カーテンコール！既に東宝のほうでもこちらでプリンシパルの挨拶については動画の掲載が始まっていますので、詳細は控えて、印象に残った点のみ書かせていただきます。ボーマルシェ役はカテコでも語り役（司会）まず、マリー役の涼風さんから挨拶をいただきました。「かなめちゃん、やってみない？」と言われて取り組んだこの役、出会いの奇跡を大切に進化していきたい。ほんとうは全員とハグして「ありがとう」っていいたい。笹本玲奈さん（マルグリッド）丈夫で小さい菌も今回入らず、無事にやり遂げてほっとしています。一日一日を大切にこの作品を愛し続けて生きたい。土居裕子さん（アニエス）帝劇でミュージカルをするのは初めて。最初はリピーターの存在に驚いたけど、日によって客席との一体感や満足度などが違うことがわかってきて、なるほどと思った。４月までには、４０回、５０回と通ってね。で、挨拶の前には全員がスタンディングした素晴らしい光景だったのですが、山口さんがこのへんで「これからながーく続くから、ぜひ座ってください」と挨拶。山路さんは、「気付かなくてすまん」と言ってました。それで、次の井上君は、「みんな座ったから長く話しますよ」って笑いをとってから話を。ミーマイは楽しいミュージカルだったけど、ＭＡは対極にあってとまどった。でもお稽古していくうちに栗山さんの意図がみえてきて、今の世の中に通じるミュージカルということがわかった（この年齢まで考えたこと、なかった、とまた笑いをとる）禅サンは、ルイルイと紹介されていました。ソロで、ティンパニーとシンバルの音が響く切り替え点（転調）があるんだけど、そこが「胸をはってがんばれ！」という神様の声のように聞こえた。この禅さんの言葉がとっても胸に響きました。禅さんは、ぽろっといいことを言う人です。なんだか言葉を選ぶ感覚が好き。高嶋（オルレアン公）さん濃いメイクにはまった話とか、お腹が調子が悪くなり、これはノロか？と恐れていたら、ただの食あたりだったことがわかり、介護パンツの世話になった。ずぼんがもっこりしている人をみたら、ソレだな、と同情してください、と、面白いことを話してくれて、客席は大笑い。＜感動のクリスマスプレゼントを祐一郎さんから＞そして、最後に我等がカリオストロ伯爵役の山口祐一郎さん。クリスマスにみんなとこうして劇場で一緒に過ごせてほんとに嬉しくて幸せ。また劇場で再会したい！（←ぐっと詰まる？）そうだ！！きょうはみんな挨拶が長いから、ぼくにも３８秒だけください！そんなことを言い、しーんとする空気のなか、なんといきなりアカペラでWhite Christmasを歌いはじめたのです。とろけるようなちょっとかすれそうな甘くて優しい声で。客席はそれこそ針の落ちる音も聞こえるような静寂。I'm dreaming of a white ChristmasJust like the ones I used to knowWhere the tree tops glistenand children listen (２階席に目線？）to hear sleighbells in the snow♪このへんまで歌うと、「コレ以上やると長すぎるから、このへんで」と切り、みんなに「Merry Christmas!」と挨拶をしてくれました。あまりに突然の暖かい気持ちをいただいて、胸がいっぱいで涙がじわっと出てきました。しかも昨日までは、客席とくに２階へのお手振りはほとんど(全然？）なしでしたが、今日は、１階席もまんべんなく全体に、そして２階上手サイドのわたしたちのＦＣ席あたりや２Ｆ下手サイドに対して、大きな微笑＋お手振りがありました。もうこれは絶対初日や楽はＦＣ席を下調べしてくれてるよね、って勝手に思っています。すごくいい笑顔で、心にクコールのロウソク２ダースくらい一気に灯ったかんじ。この作品はやっぱり楽しいだけで気楽に通えるものではないので、最初のころ体調によっては、ちょっと気が重いときもありました。でも、回数を重ねるごとに、どのキャストへの思いいれも強くなり、もう家族を応援するような気持ちが湧いてきて、共白髪？のような気持ちでこの作品に臨む自分になっていました。リーヴァイさんの曲の奥深さやカリオストロ関係の演出の面白さなど、いいところも観るたびごとにどんどんみえてきたこともあります。やっぱりたとえチケットの売れ行きはいまひとつでも、お気に入りの役者さんの出番が多少少なかったとしても、演出やストーリーのつなぎに難があったり微妙なところがあったとしても、絶対に応援しつづける！そういう覚悟さえ沸いてきました。この作品のあいだの暖かい眼差しをいただけたことに加え、最後にこうした嬉しいサプライズをいただけ、なんて幸せなんでしょう！ほんとうに頑張って応援してきて、よかったなあ。私たちに気持ちをよーく分かってくれて、普段絶対にカーテンコールで歌ったりしない人なのに、こんなプレゼントをもらえるなんて、生きていてよかった！と心から思いました。この彼のクリスマスソングのプレゼントについても、東宝さんは今回お仕事が速くて、「最善のものを準備してる」旨のメッセージを載せています。あの歌がＭＡブログで動画で見られるのでしょうか。もう楽しみでまた夜も寝られません（涙）祐一郎さんは自分の歌のあと、ちゃんと涼風さんにマイクを渡して、じゃあ最後にマリーアントワネットより、みなさんに愛のメッセージをどうぞ！涼風さんは涙こらえてありがとうございました。と挨拶。もう帰ってからもほんわりした気持ちやら、こみ上げてくる感動やらが交じり合って、しばしあの素敵な時間をうるうるしながら、反芻していました。クリスマスを帝劇で素敵な方たちと過ごせてほんとうに幸せでした。２４日、２５日に集まってきた人々だって、それにキャストやスタッフの方々もみんな家族や友人や親戚がたくさんいますよね。そしてそれらの人と過ごす時間はもちろん大切にしていることと思います。それでも、それとは別に、好きな空間で大好きな人たちとある数時間を分かち合って同じ空気を吸っていたということは、素晴らしいことだな、とあらためて大きな喜びを感じました。きょうも劇場でミュージカルや祐一郎さんが好きな仲間と言葉を交わすことができました。すごく混雑したロビーでしたので、お顔がよく確認できない方もいらっしゃいましたが、きっと同じようにあの空間を楽しんで帰られたのだろう、と思っております。わたしたちには一呼吸でも、またＭＡのキャスト･スタッフは博多・大阪と公演が続きます。どうぞ体調に気をつけて、頑張ってくださいますように。

お勧め！「もう一度学びたいクラシック」

★ＣＤ付きでお得でためになる「もう一度学びたいクラシック」クラシック音楽関連の初心者向けの面白い本を見つけました。「CD付きもう一度学びたいクラシック」（西東社）です。２５５ページもあってすごく内容が濃い！そして曲の抜粋が１００曲も入っているＣＤ付きで、１５００円です。ＣＤに収録されている１００曲についても、タイトル・演奏者・解説つき。そして、私の大好きな「索引」がついているので、あとで検索しやすい！自分の場合一度学んでいるわけではないので、「初めて学ぶ」状態ですが、とっても読みやすく面白くてお勧めです。監修は西村理氏（国立音大卒）執筆は松村洋一郎氏（国立音大大学院終了）、沼口隆氏（東京芸大卒）、沼野雄司氏（東京芸大大学院終了）です。年表とか図表や絵が豊富で、しかも音楽の歴史や知識がぎっしり詰まっていてほんとにためになります。本文中にでてくる作品がすこしずつＣＤに収められているので、説明文にも奥行きと説得力がでます。中世ルネサンス→バロック→古典派→ロマン派→民族主義→世紀末→両大戦間→現代音楽と時代ごとに各章に分かれていて、その時代の音楽家や曲の特徴などが詳しく書かれています。楽譜や音符の変遷とか、バッハはオルガンだけでなくヴァイオリンも弾いたとか、ドレミファソラシドという名前はどこから来たかとか、指の筋トレというのがあってシューマンはそれで指を痛めたことがある・・とかエピソードも豊富。へー？そうなのね、とうなずくことばかり。宗教改革のルターが作曲もしていた、ドヴォルザークが肉屋と宿屋の兼業家庭に生まれたこと、チャイコフスキーは「悲愴」の初演の９日後に亡くなったこと、蓄音機を発明したエジソンが代理人を通じてブラームスに自作自演を依頼していて現在でも録音が残っていること、なんて知らなかったです。作品番号の説明も詳しくて、ＣＤや楽譜に書いてある曲名についてる「ＫＸＸＸ」のＫの意味もわかります。（音楽大の方なら当たり前の知識かもしれませんね・・。でもちゃんと学んだことのない人間にとっては、本当に目から鱗の連続です）調の話で、ニ短調、ホ短調、ト短調、イ短調など、同じ短調でもマッテゾンという人によると、それぞれの調がもつ性格が違うそうです。ドボルザークが「新世界より」を作曲した際に「アフリカ系アメリカ人のメロディーにアメリカの未来があると宣言」したことも、ふーん、そうだったの？と感心。また「ラフマニノフ」の作品がつかわれている映画のリスト、とか映画ファンにも興味深い話題がたくさん。もう一度あの映画を観てみようかな、という思いになります。あと、昔のオーケストラの配置と今の配置や楽器の違いなども興味ぶかいです。オケが誕生した頃は、指揮者は第１チェンバロ（中央）の席から指揮をしたんですって。映画などで、そういえばそういうシーンがあったような気もします。あと、某ミュージカルファンとして？ハイドンの名前が「フランツ・ヨーゼフ」だったことも知り、なんだか嬉しい！この本、欄外には、「聞いておきたいＣＤ」とか、「観ておきたいＤＶＤ」，「もっと知るための書籍」などもたくさん紹介されていて、とても親切です。たくさんの内容が詰まっていて１５００円はかなり得した気分です。どんな世界でも歴史の流れをながめてみるって、楽しいですね。ドラマ「のだめカンタービレ」の影響か、こういうクラシックへの興味をより深めるための入門書や楽譜などが本屋さんに増えたような気がします。

５００円で買える名作映画！「レベッカ」で早々と予習を。

クンツェ＆リーヴァイさんの新作ミュージカル「Rebecca」がウィーンのRaimund Theaterで９月に開幕したようですね。しかも、クンツェ氏のＨＰで日本でも2008年と2010年にこのRebeccaというミュージカルが上演される予定との記載があったので（読んだのは10月ごろだったかな？）わくわくします。しかも、豪邸の主人で影のある男、マキシム役があの現地ではあのトート閣下やコロレドを演じたウーヴェさんということで、むむむ！これはもしかしたら今帝劇で妖しい錬金術師を演じていらっしゃる方と関連がでてこないともいえない、ということで、ますます気になる作品です。ということで、ＭＡも終盤に近づいた今、超早めの予習をすこし・・ということで、このDaphne du Maurierの原作(1938年著）を映画化した、ヒッチコックによる「レベッカ」（なんと1940年製作）を購入してみました。今やＤＶＤも５００円の「世界名作映画シリーズ」で入手できるのですね。ネットで購入したのですが、送料も考えると１本じゃもったいない。チラシをみてみると、前にみたけど、もう一度じっくり見てみたいものがいっぱい！それじゃ、ということでヘップバーンの「シャレード」や「ジェーンエア」など４－５本一緒に購入してみました。（でも、あとで比較的近い大きな書店で販売されていることが判明・・・）そして、「レベッカ」さっそく自宅にて静かに鑑賞してみました。おー、白黒映画で味がありますね。そして、ストーリーもなかなか面白くよくできてます。主人公のすこし優柔不断気味の若い女性、そして彼女を新しい妻としてマンダレーの豪邸に連れて戻ることになる、プライドが高く陰のある男マキシム、その豪邸には今は亡きレベッカという先妻の大きな影が至る所に残されていて、レベッカを敬愛し、亡きあとも恐ろしいまでに敬愛しつづける女中頭ミセス・ダンバースという驚異的、威圧的な存在がすごいです。主人公の「私」は屋敷に移り住んで奥さんになった後も、レベッカの見えない影に常に脅かされる毎日・・・・。手に汗にぎる、どきどきの展開になっていきます。サスペンスの部類なので、まあ一度みるとネタバレになるわけですが、それにしても、白黒ながらとても美しい映像と人の心の儚さ、もろさ、その他細かい心理描写をはじめ、大変見ごたえ、芸術性、そして余韻もある作品のようです。マキスム役はかの有名なローレンス・オリヴィエ。マキシムをはじめ、「私」役それに、なにをおいても家政婦ミセス・ダンヴァース役はかなりの演技力を要されるでしょう。さあて、日本ではいったい誰がキャスティングされるのでしょうね？妄想キャストを考えてみるのも面白そうです。この「世界名作映画」は全部で１００本以上もあるようで、「グランド･ホテル」や「嵐が丘」、ヴィヴィアン・リーの「風と共に去りぬ」彼女の儚い面も見られる「哀愁」や「アンナ・カレニナ」、ハンフリー・ボガートの「カサブランカ」、それに「ハムレット」「カルメン」「駅馬車」「誰がために鐘は鳴る」やジーン・ケリーが踊って歌う「雨に唄えば」や「巴里のアメリカ人」、「オズの魔法使」「椿姫」「武器よさらば」「ノートルダムのせむし男」など、ほんとに見ているとぜーんぶ欲しくなってしまいそうです。そうそう「オペラの怪人」（１９４３年というなんだかタイトルがあれ？というような作品もあり、どんな感じで作られていたのか興味深いです。たったワンコインということで、いつの間にかコレクションが増えていきそうな予感。古臭いようですが、この時代の男優、女優たちには、今のアクション映画では見られない気品というか、気高さというか、独特の香りがあるような気がして、結構好きなんです。

ダンスオブヴァンパイアのＣＤを聴いて

先日購入した「ダンスオブヴァンパイア」の２枚組ＣＤを聴いてみました。感想は「とにかくこのスピードでライブ録音を出してくれて感謝！」そして、「はい！とっても綺麗にバランスよく仕上がっております！」もちろん３日間かけて優れたところを寄り集めたのでしょうから、綺麗にまとまっているのは当然なのでしょうね。でもなんだかちょっとだけ「整形美人」みたいに感じたことも確かです。もちろんオーバーチュアが聞こえた途端、夏に通った帝劇のあの感動の舞台場面が蘇ってきてなつかしい思いで一杯になるんですが、自分がアマノジャクなのでしょうか。ハプニングや思わぬ作詞やアドリブやその日の調子でちょっとかすれちゃったりつまったりした部分に色気を感じたり、そういう「欠点や凹凸があった劇場での現実」の思い出とは「なにか違う」って、なんだか反対にアンバランスなところもあった劇場での生の舞台をなつかしさと共に「遠く」感じて、一抹の寂しさも感じました。臨場感！劇場の雰囲気をそのまんまを収録するのは無理とわかっていますが、劇場を揺らがすような大きな笑いや拍手が、ここで入ったのになあ、とつい思ってしまいました。夏の生の舞台をみたひとが主にＣＤを聴くのでしょうから、そういうふうに補完しながら楽しめばいいんですけどね。いろんな事があったとしても同じキャストで最後まで見届けてこその流れの自然さや完成感というのもあるかもしれません。ああ共に３時間同じ空気を吸ったなという感覚もありますね。音楽的には完璧でも、ＣＤはやっぱりＣＤなんだなって。生の素晴らしさはやっぱり劇場で味わうのが一番なんだなって。ああ、やっぱり早い再演が望まれます。もちろんこの作品をすぐＣＤにしてくれたことは感謝してますよ！５０００円以下で何度も素敵な楽曲が楽しめるわけですし。◆もちろんＭＡの合間に家や車の中で聴いてしまうと思います。舞台のない日でも祐一郎さんの声に浸れることは幸せです。彼の声は「癒し効果」というか、体にも心にも響いて元気になれるんです。「声の魔術師！」そして「オーラに包まれる幸福！」この輝ける貴重なビタミン剤には代用品はどこにもありません。５０年早く、あるいは遅く生まれていたら、彼の声はまさに「絵本のなか」じゃないけど、「ＣＤでしか」聴けなかったのですね。ああ、わたしたちはなんて幸福なんでしょう！サラを思うアルフレートの健気さ、素敵でした。１幕最後のあのやりとり、いろんな楽しい思い出やアドリブのことも思い出しました。キュートな市村さんの教授にはいつも心が温かくなりました。もう彼の作品の中で教授が一番好きになりそうでした。市村さんもきっとあの扮装がとてもお気に入りだったのでは？と想像してます。◆ＣＤを聴き、あらためて祐一郎さんがどのフレーズも大切にし、とてもとても丁寧に歌っていらしたことを強く感じました。やっぱり舞台上で歌や声で表現して、生の声で客席にハッピーエネジーを届けることこそが彼の天職なんだな、って思いました。ＭＡもかなりの難曲ばかりですが、やはりヴァンパイアという作品では、祐一郎さんの声のアロマエッセンスのすべてがほどよいバランスで散りばめられていて、どこを切り取っても声に香りがありうっとりできるという点は一番です。そう、すでにＭＡの前から、彼は「歌声の錬金術師」であったのです！「神は死んだ」や１幕ラストの声はまさに魔法にかけられます。「おまえはもう逆らえない。この私の思うまま～だぁぁ～♪」←ここで大きくうなづくファンがどのくらい多いことでしょうか（ため息）★音のバランスですが、劇場ではキャストの声中心に耳がうまく拾っていて、それにうっとりしたり感動したりできたのですが、ＣＤだと、多分独自のマイクでそれぞれ収録しているのでしょうね。調整済みで、たぶん機会的にはとてもバランスがとれた仕上がりなのでしょう。でも自分的にはなんだかオケの音が凄く大きく細かく鋭く耳に入ってくる。あの楽器が鳴って、この楽器が吠えて・・・と忙しく全部耳に飛び込んできて歌とのバランスが記憶の中のバランスと比べると、自分の中で微妙な感じです。やっぱり楽器より歌が好きなんですね。自分は。あっ、でもね「ここでこんな楽器がこんなメロディーを奏でていたのね！」という別の意味の発見もありますけどね。これはＣＤだからこそ味わえる部分かも。★「抑えがたい欲望」かな？エリザの闇広で途中加わったときみたいな、レーザー光線のような効果音を編集して加えてませんか？本番でもありましたっけ？★ヘルベルトに襲われた泉見アルフが客席を１周してもどってくるあたりは、カットされていていきなりヘルベルトに襲われちゃうんですね。ギャーギャー言う声も収録してくれたほうが思い出が蘇るかも。（この部分のへたれ具合は浦井アルフが面白かったですね）ボーナストラックとかで歌だけおまけにする手間を考えると、やっぱりそれぞれのキャストでカットなしでそのまんま通しで録音して全ナマのＣＤを作ってほしかった。２種類でたら、どちらも買うって人が多いと思うんですが。まだ全部聴いたわけではないのですが、ちょっとだけ感想でした。またあらたに良い部分も発見できるといいな、と思います。歌詞カードが付属していることと、素敵なクロロック様の写真がジャケットやカードにプリントされていることは、もちろんＧＯＯＤ　ＪＯＢです！もう！柱のクロ様のために何度もＤＩＳＫ２をはずす癖がつきそうです（笑）またクロロック伯爵、アルフレート、教授、サラちゃん、ヘルちゃん、クコちゃんたち、そしてヴァンパイアたちに劇場でお会いできる日がくればいいな、とその願いがとても強くなりました。