東京會舘ミュージカルサロンVol.19 石川禅&吉野圭吾(7月26日)
<東京會舘ミュージカルサロンVol.19 石川禅&吉野圭吾(7月26日)>東京會舘は帝劇にも近く分かりやすい場所なので好きです(と言ってもめったにこういうディナーショーには参加できませんが・・^_^;))。6:00~7:20はお食事(+ワンドリンク付)、そして7:20~8:50まではお2人のトーク&歌を堪能してまいりました。(メニューとチラシの裏に必死でメモ書いてきました)丸テーブルなのかな?と思って9Fのローズルームに入ったら、結婚式で使うような長方形のテーブルが並んでいてびっくり。テーブル番号が50くらいあって、1テーブル10人くらい?だったので、500人くらいはいたということでしょうか。お2人の登場です!!の声とともに「ダンス・オブ・ヴァンパイア」のオーバーチュアが鳴り響き気分がおおっ!と盛り上がります!!そして石川さん吉野さんのおふたりは背後から登場です。後ろにもひな壇がこしらえてあって、そこにもいったん立つことができるようになっています。2つの通路をそれぞれが進み、途中で交差するようにチェンジ(帰りはその逆パターン)なので、ふたりが一度は必ず自分の席の近くを通るわけで、うまくできてますね。通路側だったので、間近でおふたりの姿が観られ、ラッキーでした。(*お帰りはふたりは「じゃんけんぽん」をして、買った方が「ぐりこ」「ぱいなつぷる」「ちよこれーと」と一歩ずつ進みながら愉快に去ってゆきました(笑)。)おふたりともヴァンパイアのためかわかりませんが、黒で身を固めておしゃれでした。吉野さんは光沢のある地模様の入ったベストのようなものを着こんでいらしたかな。タイトなシルエットがどこからみても決まってて素敵でした。ちょっと高め&小さめの椅子に女性司会者が座ろうとしたときに吉野さんは「椅子大丈夫ですか?」と心配するふりをしつつ、自分は長い足をぐぅーんと伸ばして気取ってみせたり、いきなり黙っていても面白い吉野さん!禅さんはほんとニコニこ顔のベビーフェイスで可愛らしい!どちらかというとトーク中心(女性の司会者あり)で、歌は最初に吉野さんがなんとかタンゴという軽いけれど歌詞は割りと意味が深そうな曲を、そして石川さんが「涙そうそう」を歌いました。石川さんがこういう曲を歌うのを初めて生で聞いたので、舞台とは違った素の繊細さに触れた気がして、ちょっと初っ端からしんみりし、じわっときそうでした。あとは最後に吉野さんが「絶望した人々」というやはりしんみり系の歌を、そして石川さんはよくリクエストされるんですよ、と言い「This is the moment.(ジキル&ハイドより)」を歌ってくれました。ダンス・オブ・ヴァンパイアでなくてもミュージカルソングのデュエットとかも期待していましたが、それは今回はなかったです。ただ、レミゼのお話がでたときに、ふたりはレミコンでしか共演していないんだよね。だからアンジョルラスとマリウスとして一緒に出たかったなあ、というお話になったときに、拍手が沸いたので、一瞬だけ、アハッアハっ♪とふたりでアカペラで歌いながら、マリウスとアンジョの登場シーンのさわりだけを歌ってくれました。上演中の「ダンス・オブ・ヴァンパイア」の話はもちろんいろいろでまして、まず初日にいかに石川さんが緊張していたかの話になりまして、自分では覚えていないけれど、初日は雪のシーン、かまくらの中からずぅーっと喋りっぱなしで、しかも教授にはいろいろな仕掛けのある小道具が多くて、それらがうまくいくだろうか?と心配になったり・・すごいご本人としてはハイテンションの状態だったということでした。あの教授の先の丸い面白靴は実は内部が2重になっているそうで、そうじゃないとマグダが脱がせるときに大変なんだ、という話や、石川さんも結構な汗かきで教授の着込み方も尋常じゃないから、昔オズの魔法使いのときみたいに、鬘に汗帽子のナプキン(←女性用よ)を仕込まなきゃいけないんじゃ?と心配したり・・愉快な教授の裏は結構苦労されているようでした。また石川さんの真面目さがよくわかる発言としては、「正確に演じることから感動が生まれると信じてる」とおっしゃっていて、「ふたりの180度違うキャラのアルフレートのよさをどこまで自分が生かしてあげられるか?それを真剣に考えて演じている」ということでした。また、お2人とも2幕のアドリブシーンについて、山田さんから「芝居が受け狙いの日替わり弁当みたいにはなると収拾つかなくなるから気をつけて」みたいなことを事前に言われてたみたいですね。あるときふと、「きょうは◎◎なのか!?」と言ってしまって、(今日だけ観に来たお客様もいるのに、と)激しく反省した、とおっしゃる教授。ほんと石川さんって真面目な性格なのですね!で、吉野さんも山田さんに「じゃあ、ヘルのお風呂の登場も毎日同じポーズのほうがよろしいのでしょうか?」と聞いてみたら、「そこは・・ちゃ~んと・・やっていいのだよ」(にやり)と言われたそうです(笑)。(ああ、よかった(^^))また吉野さんはTバックでの登場と聞いたときの話、別に拒否反応もなかったそうで、ふつうに「光栄でした。誇りです!」と胸を張ってました。(ご自分から提案でしたっけ?)そして、ヘルちゃんとしてのテンションがいまひとつ上がらないときは「Y字バランスをやってみるとか」工夫してみるそうです(笑)。参加者から集めた質問用紙は当然ながら「ダンス・オブ・ヴァンパイア」に関しての質問が多かったようです。Q:石川さんへ「教授の背広には背中にハーネスの穴が使わないのに空いているの何故か?」という質問があり、これには「実はこれはまさに市村さんの衣装なんです。で、なにか舞台装置に故障や異常が生じた場合には、ハーネスを使った初演みたいな演出にする可能性もあるから、吊るせるユニットもちゃんと用意されていて、それは博多では使うかもしれませんよ~」と勧誘になってました。この穴から冷却スプレーを差し込んで冷やす、という使い方もあるようです(笑)。Q:石川さんへ「教授役は市村さんの演技を意識した?」答えは大きくNO。市村さんからいただいた励ましのメッセージから、「自分の教授をやれよ」という気持ちを読み取ったから。しかし市村教授のスピリットはお手本にしているそうです。Q:吉野さんへ「白ちゃんは何匹いるの?」答えは、1匹でティッシュで吉野さんご自身が作られるそうです。禅さんに言わせると吉野さんは大変器用な人で、ウサギ以外にもいろいろ作れるとか?(笑)。Q:石川さんへ「レベッカに殴られるときキャップはなぜつけなくなったのか?」→落としちゃうことが多いのでベッドに置いてくることにした。Q:吉野さんへ「ヘルベルトはアルフレートのどこが気に入ったのか?」に対して、答え「見栄えと匂いでしょう!」で、一番楽しかった問答ですが、「ほかに噛んでみたい人は」という質問に対して、吉野さんは「父上!!」と答えていて、客席大爆笑!(伯爵ファンも多かった?)1幕最後に「うちの息子も♪」と紹介してくれる時とか、舞踏会で親子で喜びあうシーンなどで、父上(伯爵=祐一郎さん)を噛むチャンスは何度かあって狙っているのですが、なかなか実現しないそうです。で、千秋楽までに、あるいは博多では、父上を噛める時がくるかもしれないですよ~、と、またまたいつのまにか作品への勧誘になっておりました(笑)。石川さんと吉野さんは仲がいいみたいでほのぼのとした空気だったので、「お互いの好きなところを3つあげよ」という質問にもちゃんとそれぞれ答えてました。★吉野さんからみて石川さんのいいところ。1.優しいところ2.似た感覚や空気を持つところ。3.聞いたことに真剣に聞いてくれるところ。★石川さんからみて吉野さんのいいところ。1.足が長い!2.劇団とは違って後輩を叱るのはむずかしいのに、ちゃんと若いのをガツンと叱れる 男気があるところ。3.踊りが上手い!「ダンス・オブ・ヴァンパイア」の最後のみんなを巻き込んだ踊りについては、最初ほんとにみんな踊ってくれるか心配だったけれど、実際、舞台上から客席をみると「たくさんの招き猫がほんとに踊ってる!」という感動があったという話もありました。またふたりの初共演は「砂の戦士」で次がレミコン。そして「レベッカ」。「レベッカ」のときは、割と待機時間が長くて(ここで笑い)楽屋を訪問し合ってモニターみてベアトリスと「わたし」に2重唱ごっこして遊んだりしたそうです。吉野さんが禅さんの楽屋に遊びにいくと、禅さんがマッサージ機でまさに寝ようとしていたときで、あらら・・ということもあったそうです。またお互いにこうい役をみてみたい、という質問には・・石川さんは吉野さんの「最後のダンス」を観てみたい。吉野さんは石川さんの「役が入っていない素の状態に近い石川さんの演技」を観てみたい。ということでした。自分でやってみたい役は?という質問にはおふたりとも「今やっている役以外見えてこない」というお答えでした。美味しいディナーに爆笑トーク(司会の女性の進行がとっても上手で、こちらの聞きたいことを聞きたいタイミングでうまく引き出せていた。至福の時間にしばしぼぉーっとなりながら帰途についたのでありました。衣装を着てないお姿のおふたりが話す姿をみて、親近感がより増し、次回の「ダンス・オブ・ヴァンパイア」を観るのがますます楽しみになりました!