『エリザベート』9月28日(火)ソワレ
<『エリザベート』9月28日(火)18:30開演 @帝劇>ちょっといい気分で観劇したので、すべてがラブリー&完璧に見えてしまうという、観劇の感想なんてそのときの気分によるところが大きいのね、と納得。ただ全体に音楽のテンポが今季とっても速く感じる。ときどきせわしないのだけれど、これも気のせい?祐一郎さんはもうすこしたっぷり目のほうが歌いやすそうなんだけれど・・(これもわたしの思い込み?)私を燃やす愛・・息たっぷり流した色気のあるウェットな閣下の声にうっとり・・伏せ目になるとアイホールのシャドウが綺麗に見えるし、ちょっとけだるそうな歌い方に、あれ?この方までもアンニュイトートに変更中?と思ったり(^^)。愛と死の輪舞・・・紫の薔薇の人でなくって・・・紫の光の下に現れるジーザスなくてトート・・・花びらが綺麗にひらいて、なかから神々しく登場する姿がウィーン黄泉の国バージョンのヴィーナスの誕生のようです(^^)。久々の朝海シシィは小顔で愛らしく人形のよう・・・そこに近づき、手を出そうとしてふっととまどう祐トート。可憐な花を見つけたような新鮮な発見の表情がいい。声も甘いけれどちゃんとエッジと陰影のあるダイナミックな声。祐一郎さんの強弱のつけかたはどこかアナログというか、1かゼロではなくって、その間がシームレス・無段階にある感じが心地よい。音の上昇下降がいきなりでなく、なめらか。最後のろんど~・・・・はもう少し伸ばしてくれると嬉しいな。結婚式(不幸の始まり)では、ひそひそっと厳かな声で優しく響きながらもいささか軽く脅しの入ったような重々しさで「間違いはないか?」と囁く祐トート・・・その後の高笑いがとっても不気味です。きらっと見える祐一郎さんの前歯も不気味・・・?(笑)。「最後のダンス」後ろの壁が上に上がって広くなる瞬間にどうしても胸が高鳴ってしまう。くるくるとワルツを踊りながら、いつのまにかトートダンサーズの割合が増していき・・・黒いシミがいつの間にか拡がっていくような妖しげな世界になると音楽が止まり・・・いつのまにか上では閣下が気持ちよさそうにすべてを支配している。最初はほんとにけだるそうに囁き声で優しく諭すように歌う。愛は~みせかけ~(波紋が広がる感じ)・・陛下の腕にだ~かれて♪ここの音が下がるときとても色っぽい声でぞくっときます。こういう静かに歌い始めるときは、ああ、来るかなと思ったら。最後のダンスは俺のもの・・・から、テンションUPで、別人のように歌い踊い狂る閣下・・・。エコーも凄い。客席に向かって最大に体を開き、その存在感は他のトートとはまったく違うことを一番感じる満足な瞬間。最後に勝つのはこの俺さ!!は拳こそ握らなかったけど、ガツンと握りたい気持ち、体全体からあふれてましたよ。今日はさだめ~~闇のなかから・・・の部分は、んんんのうなりは無く、自然にフォルテしながら繋がってました。最後の階段では、ローブが引っかかったのか、結構ボトムの上のほうまでまくれ上がって丸見え・・・キャッ(笑)。そして最後はどかん!と彼オリジナルの突き上げポーズで。・・・スリムになった閣下がどかん・・だから、スリムドッカーン閣下と名づけよう!!(笑)。間奏部分、結構目も手もが真剣にシシィにアプローチしていてドキドキでした。おーーーーーれーーさ!!!も20日ほどではないけど結構なロングトーンでした。ハンガリーでの閣下・・・この服を着ると鳩胸気味に見えるのは何故?シシィの娘ゾフィーの棺を手の動きでUPさせるときの手付きがとてもなまめかしく、あの角度もやってみると案外難しい。闇広ではつい目をチェックしてしまうくせが。目がうるむわけないのですが。最初軽めで、闇が広がる~♪からやや深みを増した声をからめながら、導くのだ!!はちょっとだけ割れそうになる。声ひっくりかえりそうなぎりぎりな音程なのよね。最後の目力アピールの一瞬がカッコイイ歌です。退屈しのぎ・・・振り向き顔が、わたしの大好きな風に髪がひとすじ目の前に垂れていて、きゃっという感じでした。今日のこの顔のポスターが欲しい。 エリザベート泣かないで・・・かなり囁きボイスで始まるけれど、地声の色気のあるボイスをからめつつなので聞いていて自分もふらふらっと行こうよと言う言葉に従いそうになりますね(笑)。出てって!といわれるまえから羽投げのスタンバイをしている可愛いトートがツボ今季は飛距離が割とありますね(笑)。羽を投げるのは祐一郎さんだけなのです。今日はやけに肩甲骨がクッキリに感じた?今日は隣も似た感覚の祐ファンだったのか、オペラ使う場所一致してて少しほっと。^_^;)。シシィの服を剥くとき、ちょっとだけ体をそらすようにもよっと捻るのがMyツボ。ミルク・・たいていのルドルフ役の人はキャップで顔が殆ど見えないことが多いけれど、伊礼さんはしっかり顔が見えますね。ミルクでウォッチするのは革命家たちと俵くん中山さんやルド役かな。あとは全体が迫力あるのでしっかり見ます。今回はルドヴィカ役の方がミルクを踊っていないのが残念。春風さんのミルク迫力あって好きだったのに。阿部さんがバケツを振っている姿は、砲丸投げのようにみえました(笑)。1幕フィナーレ。心こめる石川フランツに見惚れる。客席に歌っているかのように心が伝わってくる。これがシシィに届かぬはずはないと思う。そして答えて歌うシシィ。それに喜びを隠せないフランツ。この煌びやかなシシィ登場のシーンは音楽の効果もあって、宝塚ファンでなくても胸が熱くなる。階段の降り方がとても綺麗な朝海シシィでした。3重唱は祐一郎さんの声がよく聞こえて、愛してると歌うべきは実はフランツでは?とふと思った。トートはまだ「お前しか見えない」とか「愛してる」という切り札は隠しておくべきでは?なーんて思っちゃった。だって2幕の「私が踊る時」では、強気でシシィに迫ることになるのだから・・。2幕。エーヤン祐トートここ、ほんといつも嬉しそうだよね祐一郎さん。ノリノリで、いまのうちだっけだぜーぇっ!!と最後シャウトっぽく声を跳ねて歌う祐トート。もう誰にも歯車を~止められはしないさ・・・!で馬車に飛び乗る。馬車に乗れるのがとっても嬉しそうで初めてのアトラクションにわくわくの少年のよう馬車降りてのぐわわーんと馬車押すポーズのところは、もうすぐ寄り目っぽくなりそうな怖い予感(笑)。まだ四白眼だけど・・。今日は「私を踊る時」のふたりのやり取りがとっても小気味良くてよかったな。最初に朝海シシィを観て思わず乗り出して顎のあたりにタッチしようとしてしまう閣下とそれをぴしゃっと拒否る朝海シシィ。その顔にほぉー、!とちょっと自虐的に嬉しそうな顔をみせる閣下。人形のように、という歌詞が(私だけに、も)朝海シシィだとぴったり。一人舞う・・とか歩いていけるわ、とシシィが独りで大丈夫!と強がるところにくると、祐トートはピクっと反応するのが愉しい。お!言ったな!とにやりする感じ?今日はふたりのキャッチボールがとってもいい感じでした。しかし!この曲もやけにスピード速いなあ。前はもうちょっと全体に余韻とか風情?があったように思うけれど、ママ何処・・・今日のちびルドくんはるぅーーの音の出し方などが祐一郎さんそっくり。今季チビルドくんだち小さめで可愛いわ。しかし呼んでくれればホントにきてくれればいいね、祐トートが(笑)。微熱・・・ドクトルの飛ばす帽子がどこかに当たってバシっと音が聴こえました。マントはぐるぐるっと振り回してとばす。シシィに拒否られて、トトトっと2,3歩後退する姿がMyツボ、なんかしょぼっとしていて可愛いんです。そしてここの祐トート、衣装のせいもあり、案山子みたいに足長すぎる!(笑)。音楽とともにしょんぼりひっこみそうになって、名残惜しそうにもう一度振り返るのも可愛いの。憎しみ(HASS)~闇広の伊礼ルドルフ演技すごく迫真になってきて顔にもかなり汗が。初日が嘘のようによくなった。が、声は20日が一番でていた気がする。高音突き抜けて欲しい。でもふたりはとても絵になっていて惚れ惚れする。伊礼ルドは父上に見放されるとき、一番ショックを受けているように見える。母からの言葉はダメ押しという感じでしょうか。王座に座るんだ!!の祐トートの声にすかーっとくるからいいんだけど。独立運動・・・革命ダンスでは祐トートいままでで一番高くジャンプして頑張っていたように見えた!!ほんとダンサーズの中心になってリーダーみたいだったよ~!!ルキーニからわたされた紙をくしゃっとするところからフォーム研究しているみたい?斜めったフォームが今季とっても多いように感じる祐トート(ルドの死のあとも)踊り終わってピストルの音で向こう向いた閣下は激しい息を密かに整えてましたが髪はおおきく二束に分かれ、かなり乱れて・・・・それでもルドルフが父に見放されるときはしっかりウォッチしていらっしゃる・・・。うーん・・隙がない祐トート(笑)。で、今日一番印象に残ったシーン、それはマイヤーリンクの祐トート!!ルドルフにうしろからダダダーっとルドに迫る祐トートはいつもと同じに見えましたが、そのあとルドルフに死のキスをしようとして、思い直したかのように向きを変えてピストルをまさぐり出すとき・・・祐トートは鼻息荒く、ええい!むふぅーーっと!まるで野獣のような、いらだたしそうな声を放ちながら、ルドを持ち替えたんですよ!なんだか獲物を食べようとして余計な皮とか剥ぐ手間がまどろっこしくて、いらだつ!そんな感じに見えて・・・めずらしく草食系でなく肉食系に一瞬見えてしまった。目の中の光もすごーっく猛々しくみえ、おおおお!こんな男っぽい祐一郎トート初めてだわ~!とかなり萌え萌えドキドキ状態になってしまったわたし・・・。このシーンだけがやけに生々しく、しばし脳から離れず現実に戻れなかったです。またこのむふーーーーをやってほしいなあ(笑)。20日の最後のダンスの最後に勝つのはこの俺さ!の「拳にぎり」もそうだけれど、一度か2度やってそれっきり・・というパターンもあるから、こうなるとほんと毎回観たくなりますね(笑)。ルドルフの死のシーン・・・・今日はまた崩れ落ちるシシィを観て、石川フランツの両目はまるで津波のようにじわーっと涙が。これみるといかん、いかん!もらい泣きです。でも棺からぬわーっと出てきて、縁のうえで落ちそうにみえる祐トートみると涙ひっこんじゃう(笑)。今季、やけに立つ場所が不安定にみえません?そしてここでどうして、こんなにゴジラのポーズになるのか、やっぱり不思議!(笑)。もしかしてルキーニのカメラに対してゴジラポーズで映りたい願望があるんだろうか、祐トートには・・・(笑)。愛のテーマ・・・大きく踏み出す祐トート・・・朝海シシィがか弱く小さくみえてふたりが1つになる絵柄が美しい。優しい笑顔で大きく包み込むような祐トートもシシィにキスし棺に納めようとするときは、口をむふっとへの字にして、なにやら神妙にしてみせるのでした(ここもMyツボ)ルキーニの息の根を止める帝王的素振りも2004年ごろに比べるととてもわかりやすくなりすっきりしました。カーテンコール・・・禅さんと並んでニッコニコの閣下。最後のほうは緞帳にあわせた大きく脚開いたポーズのバイバイ~でした。なんて茶目っ気のある顔!今日はシシィとのふたりカテコが2回ありました\(~o~)/ほんと祐一郎さんはこういうときの笑顔はきらきらしていて可愛すぎです