地震発生時緊急マニュアル
毎日この世のものとは思えないほど悲しい被災地の映像に涙を抑えることができません。わたしたちが日常口にする「寒い」「苦しい」「きつい」それらとは全く次元の異なる世界です。今日は計画停電の予告がされていましたが、うちのほうでは停電は無くなりました。しかし町は「計画停電のため営業を休みます」という張り紙が多く貼られ、スーパーやコンビニでもパンやカップ麺、納豆、卵、そしてお米までもが空っぽな状態でした。被災地への輸送を優先してそちらに迅速に回っているのなら嬉しいことですが、危機感を高めた住民がエゴむき出しで買いだめに走ったとしたら、悲しいです。我々人間はほんとに悲しい無力な存在です。どんなに被災地の方に祈りをこめて気持ちを寄せてもやはり毎日空腹を感じ、ささいなことに苛立ち、そして自分や家族の命、生活の心配もしなければならない。わたしもせめて「コーヒー断ち」をしようかと思っていましたが、一日で挫折しました。電気は極力抑え暖房も切っています。(幸い今日は暖かかったですね)今日は幸いにも電車が一部運行されていたので、職場に行くことができました。普段のんきな職場は、みごと書籍やファイル、文具が散乱し、今日は片付けに終始し、全員早退命令で早々帰宅しました。外国からのメールはすべて日本の災害への御見舞いが書かれていて、tragedy(悲劇)、disaster(大惨事)と言う言葉に更に物凄い形容詞が付いているのを読むと、改めて日本を襲った出来事の規模の恐ろしさを感じました。職場の人とはこの地震をきっかけに普段話さない会話も増え、運命共同体意識を強められた気がします。あたりまえと思っていたライフラインを奪われ、同じリズムで生活できないとなると簡単に不安定になってしまう、それは被災された方々の苦しみとは次元の違うとまどい程度のことかもしれませんが、いかに我々が平和ボケしていたか、日常が成り立つことに感謝も忘れ、浮かれていたかを猛省するよい機会になりうるかもしれません。きっと私たち日本人はこの災害をシェアすることで、そこから大事なことを多く学び考え、鬼になりかけていた人も優しさを思い出し、また必ず希望を見出す日が来るだろうと思います。現に直接被害はなかったとしても、この1つの歴史を変えてしまう出来事で、わたしたちの生活の優先順位、何が一番大切なのか、穏やかでなんでもない日常というのは奇跡のようなもので、その上にやっと成り立っているのがわたしたちのささやかな幸せなんだ、ということにも気づき始めているのではと思います。職場の人、大切な家族や友人、親族・・とのコミュニケーションの内容が現実に大きく変わったことを強く感じませんか。あるヒーラーさんのサイトを読んでいたら、この1つの出来事で人が愛に生きるか、恐れに留まるだけか、分かれ目になる、と書かれていました。まだまだ未熟で学ぶものがおおい私たちは、愛を実践する勇気は足りなくて恐れに踏みとどまっているかもしれない、でも、意識は変わってきたと思うのです。毎日のニュース映像に、心はいたみ、涙は流れ、ほんとうに無力を感じますし、しばらくは自分たちだけ楽しめない、幸せを感じられない、という状態であると思います。舞台というのもその1つだと思います。なんの心配もない日常があり、心が安定していてこそゆったりと非現実に身を置き愉しむことができる。ある方のサイトで地震後観劇してきたけれど心から楽しめずむしろ行かないほうがよかったかも、というような感想を読むと、そうだよね、それこそ心の中に眠っている愛なんだ、きっと、と思ったりします。舞台人の方たちのブログも一斉に被災地の方への心からのお見舞いの言葉が冒頭に書かれているのを読むと本当に現実に日本が大変な状態であることをあらためて感じます。舞台関係の仕事中あるいは観劇中地震に遭った俳優さんの文には、非現実から一気に目を冷まされた瞬間が書かれており臨場感にドキドキしました。東北出身のある俳優さんのページには、もっと生々しい現実が書かれたものもあり、涙が出ました。友人や親類で被災地に近い人の無事を知ったときには喜びましたが、聞こえてこない声、流されてしまった声の多さを考えると絶句するしかありません。わずかな募金や祈りなどのほかは、なにも被災者の方のために出来ることが見つからず、とても歯がゆい思いでいっぱいです。さっきテレビで、池袋に宮城県の方のために募金ができる場所(アンテナショップ「宮城ふるさとプラザ」)があると報道していたので、明日スムースに電車が動いてくれたら、寄ってみようかなと思っています。多くの皆さんも同等な情報を各自のサイトに貼り付けていらっしゃいますが、何もしないよりは・・と思い、「地震発生時緊急マニュアル」を貼っておきます。こちらのオリジナルサイト(Japan Earthquake How to Protect Yourself)では、外国人のために各国語で、同マニュアル内容が掲載されてますので、必要な方がいらしたらぜひ教えてあげてください。<地震発生時緊急マニュアル>【持ち物】□現金□身分証明書□印鑑・保険証□飲料水(1人1日3リットルが目安)□非常食(缶詰・お菓子等)□携帯電話と非常用充電器□ティッシュ□タオル(5枚くらい)□懐中電灯□ラジオ□雨具□カイロなど、防寒具□軍手、手袋□マスク(防寒や、煙を吸わずに済む)□ゴミ袋(大きい方がよい。防寒や防水、器代わり)□サランラップ□輪ゴム(数本でOK)□毛布□新聞(防寒)□家族の写真(はぐれた時の確認用)□ホイッスル(生存率が格段に上がる)□メガネ □いつもの薬□生理用品(必須) □音楽プレーヤー(音楽を聴いて落ち着ける、物によってはラジオ機能有)□布テープ(あると便利)□クッション(できれば。頭を守れます)□缶きりや小さめのナイフ(体育館などでの避難生活が続く場合)【緊急行動パターン】・窓・ドアあける・荷物は玄関へ・底の厚い靴をはく・ガスの元栓を締める・米を炊く(危険な場合もある?暫定的に残しておきます)・出来るうちに携帯充電・停電時、ブレーカー落とす(感電の恐れがあるので、家中のコンセントを抜いてからの方が安全です)・24時間は地震が続くだろう・とりあえず落ち着く・災害用伝言ダイヤル171の利用(避難場所も伝える)・電話は最低限・Skypeなら使える ※4 追記 海外にいらっしゃる方へ・警察を偽った詐欺電話に注意【避難時の注意】・倒れかけのタンスや冷蔵庫に近づかない・ガラスや塀に注意・壁の亀裂や柱の傾きは倒壊のおそれあり、即避難・狭い道、崖沿い、川沿い、海を避ける・海沿いの人は高台に避難・ヘルメット着用。せめて帽子を着用・火が付きやすい化繊や綿の服を避ける・マスクや濡タオルを装備する・火災時は風上へ・車は走るのをやめて路肩に寄せて停める・車がある方は、窓を全開にしてラジオを大音量で流す(できれば)【地震が起こる前なら】□ヘルメットはあるか□非常食の蓄えはあるか□水の蓄えはあるか□応急処置セットはあるか□寝袋はあるか□非難所・非難所までのルート□靴下を履いて寝る□スリッパ(できれば底の厚い靴)を手元に置いておく□カーテンを閉めておく(ガラスの飛散を防ぐ)□ドアにタオルを挟んでおく【NTT公式情報】公衆電話は災害時には優先的につながります。災害時には被災地の公衆電話は無料で使えます。ただし国際電話は使えません。●無料公衆電話のかけ方。・緑色のアナログ公衆電話緊急ボタンを押すか、10円玉を入れれば通話できます。通話が終わると10円玉は戻ります。・デジタル公衆電話テレホンカードや10円玉を使わず、受話器を取るだけで通話できるようになります。【災害用伝言ダイヤル】◆被災者の方1.伝言ダイヤル「171」を押す。2.「1」を押す3.自宅の電話番号を押す。4.伝言を録音する。◆安否を確認したい方1.伝言ダイヤル「171」を押す。2.「2」を押す3.安否を確認したい方の電話番号を押す。4.録音された伝言を再生する。【NHK安否情報放送】NHKでは安否情報に関する放送をするそうです。次の電話番号にご家族の状況やメッセージをお寄せください。03-5452-8800 050-3369-9680