2011年04月の記事一覧 | You&You Cafe 泣いても一生、笑っても一生！

探偵Ｘからの挑戦状！

第２話『ビスケット』やっと放送されました。また地震で延期になったらどうしようと冷や冷や・・これは舞台も同じですけどね。そして、まさか１８年前の回想シーンから、あーんな祐一郎さんの扮装姿（笑）が見られるとは！！面白さと感動で笑い死にしそうでしたよ～。いきなりたこ焼き焼いてる姿が見られるなんて、心の準備が無さ過ぎました。そして、ビール運びは想像していたけれど、まさか「これ片付けていいでしょうか？」なーんていう台詞まで用意されていたなんて。うるうる。それで、極めツケが、あの新聞配達ボーイ（笑）。つまんなそうに新聞受けに押し込む姿。そのあとの、自転車をなつかしの（笑）立ちこぎする姿！！もう製作サイドに祐一郎さんの濃いファンがいるのではないか？と想像してしまうような貴重なショットが、ほんの短い間にぎっしり。さらには、謎解きのシーンでは、和服を着た祐一郎さんがご登場。百年の物語で、ふすまがあいて、平吉さんが登場するシーンを思い出してしまったわ。あのときから、１０年くらい経っているのよね。落ち着きました、さすがに！でも！やっぱり和服を着た祐一郎さんにもしびれました。ちゃんと事件に関わる説明をあんなふうに行動しながら丁寧にやってくださるなんて、なんて嬉しいのでしょう！お香と祐一郎さん、結びつかなかったけど、ドラマをみたら、なんの不自然なこともなく、受け入れられました。手の動き、所作の美しいのは、平吉さんのころからですね。うっとり・・・。日本家屋には合わないでかさですよね。（舞台みている普通に見えるから、久々に大きい！と感じました。）それに、テレビってやっぱりかなり横幅が大きく写るんですね。もっと細いのにほんとは・・。台詞も思ったより、ずっと多いし、最後のほうは、ちょっと気持ちがこもった独白めいているシーンになっていて、アップになる顔をみるのがなんとなく照れてしまいました。（テレビなのに・・・）目から力が抜けたときの、あの独特の表情、久しぶりに観た気がします。しかし！明日わたしは今季２番目に素敵な前方席でレミを観る予定だというのに、きょうの「たこ焼き」「ビール運び」「自転車たちこぎ」の姿がもう完全に脳に焼き付いてしまって、いったいどうしてくれる！？という状態ですよ～。感動のシーンで、それらがちらついたらどうしましょう！？今日はたこ焼いて、明日はフランス人♪♪もうわたしの脳内はめちゃくちゃになりそうです^_^;)。もう！いろいろな意味でやっぱり祐一郎さんは我々を軽く愉快に裏切ってくれるお方であり、罪な人なんですよね～。まったく！ああ、いったん脳内リセットしなくては・・・。予告シーンでは、あ、マキシム風味なのかな？やっぱり新しいキャラクター像を創り上げる時間はちょっと短すぎだもんね、と思ってたけれど、開けてみたら、ちゃんと独特なキャラクター造りできてましたよね、ビックリです。ストーリーはまあ面白いかと言われると・むむむですが。（自分は推理思い切り外しましたし・・(-_-;)）そんなことより♪祐一郎さんの名探偵姿が受けたのでよしとしましょう。さすが祐一郎さん！！もうこうなったら、１週のみといわず、シリーズ化してください。おねがいです。ＮＨＫさま！

『レ・ミゼラブル』４月２１日（木）マチネ

＜『レ・ミゼラブル』４月２１日（木）１３：００開演　＠帝劇＞レミ４回目にしてやっと前日、当日とも大きい地震で怯えることなく、幕が開きました。それだけで、胸をなでおろしました。今日初めてみるキャスト、ふたり。和音ファンテと原田マリウス。和音ファンテは優しく儚げでふわっとした美声。でも艶やかすぎずバランス的に突出したところがなく、嫌い、という人がいなそうな模範ファンテという感じでした。とくに「夢やぶれて」高音を張り上げるところも、キンキンすることもなく、絶妙な上手さだなと思いました。死ぬときも大袈裟でなく、はかなく静かに息絶えます。死に顔も自然で、けっしてコワっ！という感じではなくてほっとします（笑）。原田マリウス。最初バリケードに登場したとき、おお！アンジョがふたり！と（笑）。阿部よしつぐアンジョと雰囲気が似ているのか、並びが絵のように綺麗で似合ってました。原田マリウスは声もよく、歌も上手で、ビジュアルもいわゆる小栗くんぽい（？）イケメンです（笑）。綺麗でクールなマリウス。プライドも高そうかな（笑）。これから、マリウス→エポ、マリウス→コゼット、そしてマリウス→バルジャン、という方向の気持ちの動きや揺れがどんどん出てハートとハートがぶつかり合うのがもっともっと見えてくるといいな。どこを切ってもマリウス、になって欲しい！ぐわーっと革命を起こしてほしい。（勝手な好みだけど・・（笑））そうなってくると、化学反応→連鎖反応の不思議で、舞台全体の感動が全然ちがってくると思う。これから祐一郎バルジャンと原田マリウスが組む日が結構あります。５月には大好きになった育三郎マリウスと祐バルが組む日がないのは、残念ですが、きっと８日の祐バル楽、そして原田マリ楽には、いまとは違った熱くて押さえられないもの、がきっと育ってくるのでは、と期待します。いま思うと、育三郎マリが登場したとき、私はまだ前の岡田マリウスの影を追っていた。ほんとに好きだった岡田マリウス・・・。喪失感が激しかった私のなかに太陽の矢が飛び込んだ！！♪♪、それが育三郎くんでした。もちろん泉見マリの熱さも好きだったし、岡田さんの代わりはいないけれど、それでも輝ける星の誕生、嬉しかったな。でも最初はもっと礼儀正しくおとなしく、美声なマリウスという感じで、心臓を射抜かれるほどではなくて、まさかヴォルフガングを経て、今みたいに凄いことになるとは・・・、想像してませんでした。気持ちの表現自体がどんどん深く激しく届くようになっていて、ダイナミックになりました。だからこれから原田さんもどんどん変わっていって、あっと驚く涙を引き出してもらえるかもしれない。いつ何が起こるか、それが分からないから、きっと演じる側も観る側も面白いのでしょうね。生の舞台は。祐一郎さんはソワレが続いたあとのマチネなのに（笑）、眠そうなまぶた、ということもなく・・とってもキリリとした澄んだ目の精悍さと穏やかさが共存していて、この日の祐一郎さんはかなり美祐でしたv(^.^)v歌としては、喉がちょっとひっかかった箇所が２度ほどあったけれど、２４６５３～はブレスなしで、↑ではなくて、→ですが、力強く伸びました。「独白」の後半とエピローグがやはりとても感動的でした。大泣きではないけど、涙がじんわり出ました。昇天したあと、はっと自分が違う世界に移ったことを悟った瞬間の表情と、みなと手を取り合って一列になって、歩を進めていくときの、すこし上を見上げるように感情をこらえるときの、表情（そして、美しい鼻の形・・（笑））が印象的でした（＾＾）。あと、よしつぐアンジョが、とーってもよくなってました！！リーダーとしても自覚とか、仲間に対する気配りとか目配り・・いろいろな面でバラバラ気味だったものが、すごくまとまってみえた。高音の響きは元からですが、全体的に声にも張りとか勢いが出てきて、アンジョとしての存在感ぐーんとＵＰ！俄然これからが楽しみになってきましたよ～！禅ジャベ、怖くはなくて、可愛いと思ってしまう私は変でしょうか？（笑）。目がニコニコしているように見えるせいかな？今日はなにも心配せずにSTARSを歌えてよかったね！！と嬉しく聴きました。星にSTARSと歌いかけるとき、台詞っぽくなるのがツボです（＾＾）。祐バルとの対決では、祐バルがフランス人なのに「ジャパニーズカラ～テ（空手）」という奥の手で最後ジャベを打ち負かすため、おおっ、そう来たか！？と驚いたような禅ジャベの一瞬の表情（←妄想ですよ）も愉しい！マリウスがクールでコゼもおとなしめなせいか、禅ジャベと平田エポがとっても情熱の塊にみえました。平田エポはほんとに何も言うことがないほどよかったです。死のシーン、原田マリウスは感情揺れているとは思うのに、目がとても澄みクールに見えてしまうので、感情の動きが見えづらい。まだマリウスとして生きてから日が経ってないから、これから回を重ねていくうちに、すごい革命的な変化があるかもしれない。８日までがなんだか時間があまりないような気がするけれど（←と、わたしがあせってどうする？）。そういえば、わたしは８日（祐バル楽、原田マリ楽）がＭｙ楽になってしまうので、野島マリウスには会えないかも。１３日とかよくみると祐バルとも組んでいたのね。見逃してました。新キャストは全部観るつもりだったのに・・。駒＆阿知波テナ夫妻は完璧な面白さ。立ち上がる祐バルを体張って押さえ込む阿知波さん、ブラボーでした！！客席もほんと愉しそうに笑いが起きていて、さすがなエンターテイナーですね。祐一郎さんも、ここは素になって格闘技を？愉しんでいる感じがします（＾＾）。あと、くるくるリトコゼを回したあと、帽子をちょこんと直してあげる優しい祐バルが好きです。あの瞬間はリトコゼになりたい！と思わぬ人がいるでしょうか？（笑）あ、今日電車が揺れたときに、思わず足を開き気味にふんばってしまった自分がいまして、盆が周り始める直前に身構えるように、足を開いてやや内股に（笑）ふんばる、祐一郎バルジャンを思い出してしまったのでした^_^;)。あれって可愛すぎです。

『レ・ミゼラブル』４月１６日（土）ソワレ

＜『レ・ミゼラブル』４月１６日（土）１７：００開演＠帝劇＞帰宅してすぐには感想が書けずにいました。それほど大きく揺さぶられ、叫びたいほどの感動で体が震えるほどだったから。この日は唯一山口バルジャンｘＫＥＮＴＡＲＯジャベールの日ということで、観劇された人が多かったようで、いろいろな方の記事で感想を読んできました。読めば読むほど、同じ１回の公演でも、感じることってほんとに人それぞれだな、と今回ほど大きく感じたことはありません。そして、そのときその人の中に立っていた「アンテナ」の感度や種類によって、感じることの方向性や気持ちの振れ具合も変わってくるのだあ、と。共通しているのは、ほんとに素晴らしく涙が止まらない公演だったこと！わたしは今季３回目にして、このように目に見えないはずの「心」が行き交った熱い公演に出会えたことをこの上幸せに思うと同時に、二度と会えないだろうな、という予感さえ感じました。それがまた涙を呼ぶのです。ひと言で言えば個人的にですが、観る側と演じる側の両方に、「一期一会」の気持ちが満ち満ちていた奇跡的な公演。ご一緒した友はこのたびに震災の影響で今回の遠征に不安を持っていましたが、わたしのプレ初日の感想を読んで、なにがあっても行きたい！と言ってくれた。そして、前日の夜中からバスで何時間もかけて朝到着。当日も大きな地震が起き、不安がゼロではありませんでした。彼女の席は一生に１～２度座れたら天国、というお席。勿論彼女にとっては初めてのことで、最初で最後かも・・という気持ちもあったと思う。この席が当たったというめぐり合わせは、どう考えても神様からのプレゼント。なにがあっても今日の公演を観せてあげたい、という姉のような気持ちで一緒に開演を待ちました。そして無事に開演。ずっと気持ちは彼女と一緒にありました。そんな私たちの「一期一会」への感謝の思いは不思議なことに、この日のキャストたちの気持ちと強くリンクしました。とくに祐一郎さんから発しているものが今日は特別熱く深いもの、であることは、ＫＥＮＴＡＲＯジャベールがやってきた囚人のシーンから明らかでした。そしてまもなくその特別なもの、というのが、我々が胸に秘めた「一期一会」の思いそのものであり、波長がぴったりと同期していることに気がついたのです。祐一郎さんは、超能力者なのか、あるいは偶然に見える必然？ともかく、この日だけの奇跡的な化学反応がじわじわ進行していくのがわかりました。とにかく私たちのアンテナはこの日、目に見えないものを感じ、共鳴し、文字通りエピローグでは震えてしまって、完全に脱力状態でした。それは言葉で表現しにくいものなので、全然別のものを感じた人がいるのも当然です。私にとってはまず最初のオーバーチュアから、え？これって同じ音響？と思えるほどダイナミックに聞こえビックリしました。前回は後方センター、今回はやや前方のサブセンでしたが、オケの音、祐一郎さんを初め、役者さんの歌声もまるで８日、１２日とは別物に響きました。前回は物足りなくか細く感じた新アンジョの声もよく響き渡っていました。こんなに違いを感じるなんて・・席のせいなのか音響を強化したのか？気のせいなのか・・いまだに分かりませんが、これでいいのだろうか？という気もします。ともかくダイナミックな声で、気迫と熱さに満ちた祐一郎さんの目力もなにか新しい人を観るかのように新鮮で、最初からドキドキしました。そして奇跡的な化学反応・・と感じたのは、司教さま→バルジャン、バルジャン→ジャベール、エポニーヌ→マリウス、コゼット→父、のベクトル方向のエネルギーが凄まじかったせいで、しかもこれらが次から次への伝導していくかのように移って行く、これが一番ビンビンと感じて震えました。武井司教・・２回目にしてすでに私の理想の司教です。表情も声もなんて澄み切っているのでしょう！それなのに、目が熱く真剣な炎でもあります。バルジャンに荷物や燭台をぐいっとバルを包み込むように渡すとき、実は祐一郎さんのハートに手を押し当てて愛を注入した、今日は実際そのように見え、自分のハートが音を立てそうな衝撃を受けました。そしてそれを受けた祐一郎さんも同じ気持ちを感じたような慟哭の「独白」を歌ってくれた。この気持ちの一致にまず慟哭に近い状態になり、ここから涙腺決壊がスタート。この「独白」を３回目にして聴けてしまって、あとどうしよう？とさえ思いました（笑）。人は溢れた愛や気持ちは自分の中に溜めてはおけません。こうして祐バルの中に溢れた愛はまず知念ファンテに向けられる。死の床での眼差しの優しさは勿論ですが、ぐっと抱きしめたとき背中に食い込む手の力の入れ具合が尋常でなく、はっとしました。ＫＥＮＴＡＲＯジャベールが登場したとき、祐一郎さんはここで全くの遠慮なくこの対決にぶつかりあうことが１回限りのＫＥＮＴＡＲＯさんへの花束代わりだと思っていたのだと思う。ＫＥＮＴＡＲＯさん素晴らしいジャベールです。実は本音では、（失礼ながら）こんなに凄い人だとはおもっていなかったから、このジャベールと祐一郎さんの共演が観られたことは、一生忘れないと思う。歌が上手い、声が通り高音から低音までよく響き、ある意味美声なのだけど、ジャベールという役柄にここまで自己を埋没させ、新しい人間的な苦悩を感じ、涙を流させるジャベールに変身してくるとは、予想をはるかに超えていて、びびるほどでした。バルジャンとの対決では、キレがよい動き、シャープな声質が祐バルといい絡みになっていて、なんというか真剣勝負をする武者のような潔い空気が漂ってました。観る方も演じるほうも新鮮ですよね。祐一郎さんはやっぱり正直（笑）。新鮮な出会い、一期一会がとっても好きなんだなと思った（笑）。それが表情に歌声に動きにぜんぶ現れる気がする。「誓ってやり遂げよう」で声を合わせている２人の気持ちに共鳴して感動してしまった。ＫＥＮＴＡＲＯさん、ＳＴＡＲＳを歌う前、みんなが捌けていくところが難しいんですね。とインタビューで言っていたので、どんな感じだろう？とドキドキしていました。普通ＳＴＡＲＳを歌うジャベはベクトルが自分の内部と星と主（天）に向いているので、中に入りがたい孤高の気配（とくに岡、今ジャベ）を感じるのですが、ＫＥＮＴＡＲＯジャベは違いました。ダイナミックに客席にもぐいぐいと迫ってくるアクティブなジャベでした。プライドの殻で弱さを隠さず、観るものとシェアしようとする、大胆で新鮮なジャベでした。そう、ハートを押してくるんです。今日はもうハート押し捲りな舞台だな、とここでも感じました。はっきり言って、ＳＴＡＲＳで泣かされたのは初めてでした。平田エポ、折井コゼット、三波テナが今回お初でした。そして３人とも素晴らしすぎる！歌の上手い方は、どちらかというと歌＞演技、というイメージがありましたが、この３人は歌も素晴らしい上に、お芝居に人を動かす力があります。平田エポ・・・東宝エポニーヌの正統派として受け継ぐべきエポですね。声質や歌い方は新妻エポにとても似ているように感じました。マリウスへの気持ちのぶつけかたが切なく、声も張るだけでなく、すぅーっとはかない感じも自然で、上手でこんな子がいたのか！と驚きました。圧巻はマリウスに抱かれて死するシーン。なんとなく段取りに感じて意外に泣けないこのシーン。平田エポはボロボロ泣かせてくれました。このとき育三郎マリウスのハートをぐぐっと揺さぶったことは、そのあとのマリウスの消沈、抜け殻具合でわかります。そしてその消沈マリウスを見つめる祐バルジャンの眼差しは既に人間のものではありませんでした。ありえない！と思われますが、この日の祐一郎さんは、「彼を帰して」を歌っている間魂が幽体離脱しているかのように感じた。人が歌っているのではなくて、愛と自己犠牲と鎮魂の気持ちそのものが見えないメッセージとして、あの舞台上、客席にまで浮遊して来たかのように不思議な感覚を受けました。祐一郎さんは、早くから目からも鼻からもキラキラと光るものがあり、明らかに普段とは違いました。神々しい歌がすぅーっと収束したとき、ダダダーンと重々しい音楽と共にそこで手を組んで祈る姿があり、ああ、こうして魂は祐バルに戻ったのだな、とほんとに思いました。ここで袖口で鼻を拭うのは初めてみました。忽然とハートの輪郭がふやけてしまったような不思議な感覚でした。マリウスをたすける思いも凄かったことは下水道へ運ぶ仕草や声にも現れていました。すごくリアリティがありました。下水道より前の話になりますが、バリケードで捕らえられたＫＥＮジャベに本気で胸元をつかむように迫る祐バルにもぐっときました。やはりハートに迫り行くのです。いや引っ張りだされた感です。ここで祐バルのあの目で逃がされたときに、ＫＥＮジャベはもう魂の一部はすでに現実から死へと崩壊を始めたように見えました。「何も分かってないな」が悲しくて「取引じゃない」の歌い方も目に帯びた強さが焼きついてます。下水道で再会したときジャベールは最初から自分はここでバルジャンを留める力は残っていないことに気づいていましたね。解け続けてきた魂はもう元には戻せない、その辛さがＫＥＮジャベの「自殺」では狂おしいほどに伝わってきて、やはり観客を大きく巻き込み慟哭させる力がありました。気が付いたら気持ちが伝播して涙ボロボロこぼれてた。今日は平田エポの影響か、育三郎マリウスのカフェソングが恐ろしく力強かった。悲しみでなく、明らかにやるせない怒りが勝っていてグラスの置き方も違ってた。ドキドキするほどだった。折井コゼットは愛と包容力と歌声と愛らしさが揃っていて素晴らしいコゼになりました。可愛いだけでなく、マリウスはもとより、父に対する愛情の深さ、表現に揺さぶられました。父の魂があちらに逝く時折井さんは祐一郎さんのハートに手をいれてぐいっと呼び戻さんばかりの気持ちが見えた。そして祐バルも最後のメッセージは逃さずそのハートに焼き付けるぞという決心が見えた。すごく熱いやり取りでここでも涙腺崩壊。涙が足りません（笑）。知念ファンテはすごく良い！もう一人も素晴らしいと聞くからいったいどんな？と楽しみすぎる。最後にお迎えに来て、エポとでバルを挟み、マリウス・コゼットが前にいるとき当たったスポットはまるで大きく優しいハート型をしているようでした。今日はカテコで祐一郎さん絶対ＫＥＮＴＡＲＯさんをハグすると予想していたら、やっぱりその通りになりました（笑）。最後にえいっと押し出したのも祐一郎さんらしかった。一期一会があふれてハートが刺激されすぎて、いまだに脱力してます。その祐友さんは今日もレミ観てから帰るはず。今日は普通の席。比較の感想も楽しみです。

祐一郎さん♪祝！３０周年♪

祐一郎さん、３０歳のお誕生日おめでとうございます！といっても、もちろん実年齢じゃなくって、舞台生活３０周年、のお祝いです。３０年前の４月１０日、『ジーザス・クライスト・スーパースター』のジーザス役で舞台デビューされてから３０年。そして３０年経った今も、祐一郎さんが舞台でスポットを浴びて活躍していらっしゃること、多くの御友達を共に応援できる幸せをかみしめています。ちょうど手元に祐一郎さんがジーザスを演じていらっしゃったころの古い雑誌があります。今とはまた違った風味の「チャーミング」さ、がありますよね（笑）。さて、とても興味深い祐一郎さんインタビュー記事があるので、いくつかご紹介。ジーザスをいう作品は「段取りが少ない」ため、「形にとらわれることがない分、役者ひとりひとりの人生、人間性も舞台に出てしまう・・インチキも無防備に見えちゃうでしょ（笑）、・・だから段取りがあったほうがラクなんです、つまり『ジーザス』を演じるのは、結婚届を出さない恋愛みたいなもので（笑）、面白さと同時に不安や恐怖があります」こんなことおっしゃっていたのね。実に興味深いことです！！（笑）。ロンドン公演のとき、いつもどおりの冷静な気持ちを保ち、いつもどおりの表現をするために、日本食（おみそ汁、納豆、お新香、ブリの照り焼きとか・・）を毎日食べていらしたそうです。いま納豆は品薄状態ですが、祐一郎さん、無事に摂取されているでしょうか？そして！一番興味深いところですが、ジーザスを演じた最初の頃は、「街の兄ちゃんじゃないんだから！」というようなダメダシも受けた・・神々しさがなかったのでは？とご本人の推察。そして、演出家から立派な部分だけでなく、人間の弱い部分も出してもいいのでは？と言われたりしたそうです。祐一郎さんはそれに対して、「そうですね。でもジーザスの場合、時代が生んだ英雄なのだし、ただ人間的なだけじゃ駄目でしょう。時代がある人物を選んだとき、宇宙がその人に力を与えたかのように、個人を越えたパワーを発揮する、ジーザスもそんな力を感じさせないと駄目だと思う」と答えていらっしゃいます。実に興味深い、というか、今では、この宇宙から不思議な力を与えられて超人的なパワーや癒し能力を発揮できているのは、まさに祐一郎さんご自身ではないか？と思えます。先日のプレビュー公演、いくつか書きそびれたことがあるので、追記させてください。ある瞬間（２－３回かな？）囚人バルジャンの祐一郎さんの体の回りから、青いオーラのようなものがチラチラ見えた・・ような気がしました。わたしはオーラなど見える人でないので、気のせい、あるいは照明が進化したとかの関係でそう見えただけだとは思うのですが、こういうことは初めてでしたので、すごく神秘的な気持ちになりました。エポの臨終シーンを観て感じたこと。ほんとの死の瞬間は、こんなふうに大好きな人に抱かれて、愛のメッセージを歌いながら昇天できる、ということはまず有り得ないなあ、と。今回の震災のこともあり、こんなふうに気持ちを美しいメロディーに載せて相手に伝えられてからあの世にいける、ということはなんと幸せなことなのだろう、と思いました。やはりミュージカルはたとえ死を描いていても、夢の世界にいるんだな、と。大切な人へ言いたくてもいえなかったメッセージなど、悔いがないように伝えていかなくてはいけないですね。いつ、どんな風にこの人生に一瞬で終止符が打たれるか、誰にもわかりませんから。東北地方に住む祐友さんからのメール。先日の余震もけっこうなダメージをもたらし、４月の遠征を実行するか、迷った、でも拙ブログのプレビュー観劇記事を読み、何があっても、交通機関が動く限り、レミを観たいと思った、と書かれてました。とってもその言葉が嬉しくて、さきほども食事中に突然なんだか感動して、ボロボロとまた来てしまいました。　涙もろくなったのは簡単には治らないようです（＾＾）。いろいろな方が感じていらっしゃることだと思いますが、この時期に『レ・ミゼラブル』という演目が上演されること、これはなにか運命のように思いませんか。『ダンス・オブ・ヴァンパイア』や『エリザベート』や『パイレート・クイーン』だったとしたら、多くの人が「違う♪それは、違う！！」と首を振ってしまったかもしれません。力を合わせれば何かできる、明日が来ればなにかが変わる、希望の光を捨ててはいけない、そしてレミゼ特有の「盆」・・・闇夜もくるりと回れば光が当たる・・・なんてタイムリーな作品なのでしょう。演出がたとえ新しくなっても、「盆」だけは受け継いでいかなくていけないように感じています。