『三銃士』7月22日(金)マチネ~首飾りハプニング
昨日今日と涼しくなり、だいぶ過ごしやすかったです。寒いという人もいるけれど、暑がりのわたしには快適!2回目の『三銃士』、客席は初日はとは全然テンションが違ってましたね~。初日はさすがに誰も知らない展開で、拍手、どよめきがあったところも、シーンだったり・・、まあ、だからこそあの初日の思い出は貴重だわ。自分も、初日は2幕の突然のロックンローラ・リシュ様のご登場とご活躍に心身ともに激しい衝撃を受け、クラクラとしたまま劇場を後にしたのですが、2回目となると、どこで何が飛び出すかにハラハラすることはなく、比較的落ち着いて観劇できました。しかし!やっぱり祐一郎さんの舞台での存在感はただものではなく、舞台に登場するたびに体温はぐんぐんと上昇します。なんというか無意識にハンカチを握り締めたくなる気持ちになるのねっ(笑)。今日はサブセンだけど、前回の後方からいきなりぐーんと前の方の席で、おお!世界の色が変わった~♪と、期待満々で備えていたのですが、最初にリシュリューが登場してソロを歌い、後ろ向きからすこしずつ前向きに変わっていくところ~あと、もうすこし動いてくれればお顔が見えるわ~~(ドキドキ)というタイミングに、突然前の座席の人たちが理由は存じないけれど、座席を立ち通路へという動きに。かぶってしまってショック!でした。祐一郎さんも、振り向いたときに座席を立つ人の姿が見えたようで、ちょっと気にされながら(心の声・・お、おい、オレが振り向いた瞬間に席立つのかよぉー!!?って)、歌っていたようにも見えました(^^)。そんなことぐらいでびくともしないリシュリュー枢機卿の華は健在で、王(今さん)に対するときとロシュフォール(吉野さん)に対するときの声音の違いなどを、今日も愉しませていただきました。「神よ~」で始まる曲は彼の場合御得意のわけですが、この曲もダンス・オブ・の「神は死んだ」同様、彼が歌うとなぜか物悲しい気分が漂い、どこか締め付けられるようにぎゅっときてしまう。伴奏のピアノ部分のハラハラとした響きがすごく素敵な曲ですね~。ヴァンパイアとは違って、そのあとも彼が舞台上に残ってくれてシーンが続くから好き。なめらかに巧みに滑り出てくる綺麗な声の台詞にも、魔術にかかったように聞き入ってしまいました。なんかいい意味で「営業マン」トーク、というか、軽そうにみえてなぜか説得力があるかも、という声なんだな~(単にファンだから?(笑))初日に見てインパクトの強さに、のけぞりそうにドヒャーっと感じた部分や、髪形とか衣装の重々しさなども、すっかり慣れたのか、違和感は随分減りました。2幕も「わが心は氷にあらず」のほうは、初日は遠い席でオペラ使ったから祐一郎さんしか目に入れる余裕はなかったけれど、今日しっかり全体を観たら、周りには仮面をつけた人たちがいっぱい!これでは、ぼぉーっとリシュリューだけに釘付けになっていたら、すぐ皆さんにばれてしまうわね~と祐友さんと話しました(笑)。この曲はコーラスにも純粋なミサ曲っぽい歌詞などを散りばめてみせて、実は邪悪な黒魔術のような悪の魅力にあふれていて、んその怖さ、気味悪さにぞぞっとしながら惹かれていく、そんな曲ですね。原始的な呪術的な空気まんまんで、かと思うと、ジーザスの最期の願いのように、しぼりだすような心情もこめられているようで、そのMIX具合にどきどき・・・最後の「アーーメン!!」の歌い方も初日より劇的でパワフルでスリリング。これからも楽しみです。祐一郎さんが歌うせいか、ラ・ロシェルの陣営で歌う2曲めもロック魂はいってて、シャウトも思い切りよくなってて、おお案外いい曲だなあと、今日はあらためて惚れ惚れしましたよ。初日は、奥からあの扮装で登場するなり、もう何がなんだか、しっちゃかめっちゃか・・・という気持ちで、振り回され、度肝を抜かれて何を観たんだか・・という感じだったけど、よく観ると、軍服のような黒い衣装に模様のある赤いマントはかなり「いかして」ますよ!(←死語?)。今までにみた衣装ではカリオストロに近いかな、とも思ったけど、やっぱりもっと生々しく人間くさく、男らしい。スタカート気味に跳ねる感じと高音張り上げる感じ、芯がしっかりした声だし、歌詞もだいぶ聞こえてきました(笑)。初日みたいな、ヒューヒューという囃し声は私の周りはなかったのが残念(笑)。初日は劇場内大フィーバー(←死語?)だったもん。甲冑も初日は、彼が変なものしょってる??なんじゃーこりゃー!!?と目をこすって確認したくなるシロモノに見えてしまったけれど、今日観たら、普通に綺麗なデザインじゃないの。え?デザインかっこよくしたの?と自分の目を疑うほど。人間の記憶なんていい加減なものね(笑)。xxxxマイクも、ひょいと背負っちゃったりして、ほんとにまるでロックスターだわ(笑)、歌ももうテレなどなく、ガンガン歌っちゃっている感じになってます。ただ、長い間「周り盆」のうえで、脚をふんばって立つ習慣ができてしまったのか、やや、いつも踏ん張りながら歌う、という感じがあるかな。もちろん、それも祐一郎さんらしくて、可愛いし、だんだん乗ってくると内股気味に、脚を踏み鳴らしてリズムをとってるのがよく見えて、もう、きゃー!!すごいノリノリになっている!ってやっぱり面白かった!祐一郎ファン的にみると、この作品は「リシュリュー!」(ビックリマーク付き!)であり、今までの祐一郎さんのファンがファンになるのが遅すぎて見られなかった数々の作品~「ジーザス・クライスト」とか「オンディーヌ」とか、それ以外もクロロックやトートなど、審美的孤独なキャラクター、いばりんぼキャラのコロレドさんや、マキシムやティアナンや平吉っつあんや、ちょこっとバルジャン、その他、その30年の舞台生活の集大成みたいに、いろんな要素が散りばめられているようで、ほんと楽しめます。これはこれで、切り取って、なにか別の企画に使ってくれないかしら?と思ったりして・・(笑)。ソロを歌っているときは勿論、ルイ13世(今さん)やアンヌ王妃(シルビア)やロシュフォール(吉野さん)や、その他みんなとやり取りしているときも、とっても生き生きしてて、ああ、愉しんで演じているよね、幸せそうだな、と観ているこちらまで嬉しくなります(^^)。三銃士たちも、女性たちも前の銀橋部分に来てくれるので、とってもエキサイティングでした。みなさん、キラキラと美しく輝いていて、かっこよく、女性人もそれぞれ人形のように可愛かった~!祐一郎さんも2幕で銀橋を通るのですが、インパクトがつよすぎて、記憶が飛んでしまっているほど・・(笑)。4~5列目でも最前列みたく感じるほど近く感じましたよ。レミと比べると照明がかなり明るいこともあるのかな。リシュのロックんなソロなど、ミラーボールが回るから、ほんとにクラクラするほど明るくて、恥ずかしくなるくらい・・・もし最前だったら、見上げてしまって首が痛くなるかも?(笑)。普段の帝劇より3~4列くらい前、という感覚かもしれません。サカケンさんの衣装の色ってすごく複雑で綺麗なのね、結構客席をガンミしてますね~(2つ目はコミカルで可愛いけど)とか、アンサンブルさんも初日は松澤さん、碓氷さん、鈴木さんなどが目立っていて、+杉山さんなどを主に追ってたけど(茶色。青の従士、白っぽく可愛い衣装など結構着替えてます)今日はパイレートクィーンでも活躍されてた原慎さん(痩せたままでほっとした(笑))、その他いろいろな俳優さんの顔がよくわかりましたし、ダンスや細かい御芝居もじっくり愉しませていただきました。まだ2回観ただけだけど、ストーリーや演出その他にいろいろ希望なども出てきました。ネタバレになるから、細かくはかけないけど、この死はちょっと・・とか。三銃士でも、アトス(橋本さん)(とミレディ)については、わりと心情や背景が濃く描かれ、ソロもあるけど、アラミス(石井さん)やポルトス(岸さん)については、コミカルにさらっと書かれていて、もっとそれぞれ掘り下げたら、面白そうだけど(石井さんのソロも聴きたかったし、映画はもう少し個性描かれていたし)壮大なストーリーになりすぎちゃうのかしらん?6時間とかになっちゃう?あと、ダルタニャンの衣装、やっぱりいくらフランスの片田舎の青年からスタートだとしても、ラスト付近はだいぶ立場が変わってくるのだから、従士の衣装をさらっと着てちょっとゴージャスな見せシーンなどがあってもいいのでは?と思いました。衣装の種類、変身シーンが増えるとファンもご本人も嬉しいと思いますし・・(笑)。井上さんが「コンスタンス♪」と歌ったり恋を語ったりするシーンはモーツァルト!を思い出します。あちらも「コンス」ですし(笑)。衣装といえば、ダルタニャンの父の松澤さんや最初に登場するダルタニャンと一緒に歌う杉山さんたちの衣装は、なぜかフランス風ではなく、「日本昔話」のおじいちゃんルック、あるいは、宮本武蔵ルックに見えます。色のせいかなあ?万国共通でああなるのが普通なのかしら?今日はタイトルにも書きましたが、ある後半のシーンで、切な首飾りをバランバランになってしまうというハプニングがありました。突然のことにも知らん顔をしていた俳優さん、一生懸命拾い集めた俳優さん・・・これは、素ではなく、ちゃんと役柄に適合した行動を選びとって実行していたから、凄いもんです!v(^.^)v。1公演の日ということで、今日は募金DAY。三銃士の3人は募金セッティングにGO!ということで、今日は井上さん、吉野さん、瀬奈さんが、銀橋まで来てくれて、ちょっとしたご挨拶をしてくれました。井上さんは、「お騒がせしたネックレスの件~無事に回収されました」とのお話。さっすが!!(笑)、吉野さんは、心を入れ替えるから、三銃士に入れて!!という懇願。「ひとりはみんなのために・・」の合言葉を連呼していて、舞台上とは正反対のとっても可愛いキャラになっていました。その願いは却下されたようですが・・(笑)。瀬奈さんも舞台上はお色気と影のある女ですが、御挨拶はにっこり可愛くされてました。募金は三銃士たちそれぞれ(+樺島さん)がせっかく立ってくださっていたので、すこしずつ皆に入れてきました。ほんと、舞台を降りても、ライトが当たって無くても、みなさん惚れ惚れする男っぷり・・・みなさん、明るくて素敵でした~。祐一郎さんがリシュリュー姿で立ったら夢のようですが、きっと卒倒する人がでてくるから、これは無理だわ~、ともうあきらめました(笑)。