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『シンベリン』観劇　４月６日（金）

『シンベリン』４月６日（金）１３：００～　＠さいたま芸術劇場　大ホールロビーにはお花がいっぱい！段差がしっかりあって、後方でも見やすい座席でした～v(^.^)vシェークスピア劇に詳しい方や、ストレートプレイに詳しい方は、辛口の評の方もいらっしゃるかもしれませんが・・・・。わたし的には、すごく面白くて愉しくて～、超ＨＩＴ！！な作品でした～v(^.^)v！蜷川さんの作品もいままでいくつか観て来たけれど、Ｍｙベスト１になるかも！（全部観てないし、頭が単純なので、愉しければよいんですよ～）とにかく！最初から最後まで愉しめる、エンターテイメントとしては、とってもいい作品！この作品、おトイレは早めに済ませて、できれば、１５分くらい前から座席に座っているほうが断然お得です。だって、キャストさんたちが、もう舞台上に集まっているんです。それも、ひとりひとりの「化粧前」というのが、名札つきで、用意されていて、その前に座っていたり、うろちょろされてたり、準備運動？されてたりと、いろいろだけど、全員が舞台上でなにかしら、行動を始めてる。化粧前だからたくさんの鏡が張ってあるんです。それで、わたしは後方席だたったので、オペラグラスで、気になる俳優さんたちはどこかな～と探していたんだけど、なんと、浦井健治さんの化粧前が、ちょうどＪＵＳＴ目の前あたりにあって、これはラッキー！！（後方ですが、センター）浦井さんは、髪の毛をピン止めで乙女のように留めていて、超キュート！でも、オペラで浦井さんを観察すると、その自分の姿が舞台上の鏡にばっちり写ってしまっているのが、自分のオペラでのぞくと観察できてしまうので、（つまり、自分で自分が見えてしまう！）ちょっと恥ずかしかった^_^;) 大竹しのぶさんも少女のように可愛い顔で化粧前にゆるーりと座っていました。この開演前のスタンバイの時間が割りとながく、まったりと進むので、もう観るまえから、すごく嬉しい気分モリモリになってきます（＾＾）。で、みなさん浴衣みたいな、いわゆる楽屋着？みたいなのを着ているのですが・・・・あああ！！！一列になったら・・・あ！びっくり！（観てのおたのしみ）もうこの時点でテンションＵＰですね、客席は！v(^.^)v。で、お話はひととおり軽くあらすじは予習していきました。（頭がついていけないともったいないので・・・）たしかにシェークスピアだから、膨大な台詞という点はあるので、すべての台詞をその場で理解していく、というのは難しいのですが（カツゼツがいまいち、とか、こもった声の人がいる、というの場合もあるので・・）でも！ストーリーはわかりやすいほうだし、役者さんのキャラが立っているので、フォローしやすい娯楽的な作品です。最後はいろいろな誤解が解けて、絡まった糸もほぐれ、絆が取り戻され、大団円でめでたし！めでたし！になるのは知っていたし（モーツァルト！の喜劇よりのオペラみたいですよね～（笑））ミーハーなので、カッコよかった部分から書きますが、まずは、阿部寛さん！テレビでも声はいい方だな、背も高いな、と思っていましたが、テレビや本作品のチラシで見ていた短い髪形みても、ふーん、と割と普通な感じなわたしでしたが、このシンベリンでは、髪形がすこし動きのあるミディアムな長さで、超わたし好み！！かなり気に入りました（笑）。なんだか、背が高くて顔が濃くて声のいい人、というのを舞台で観たい！！！という欲求に駆られていたのかもしれません。飢えていた・・というか・・・（笑）。だから、テレビでは濃すぎる、というくらいの阿部さんのお顔、舞台向きなんだなあ・・ほんとにカッコイイです！目も大きすぎる？というくらいなのに、舞台だと、ちょうどいい目力となります（＾＾）。鼻筋の形は、山口祐一郎さんや城田優さんとは違って、ちょっと好みではないのが惜しいのですが（笑）、そんなことどうでもいい！ってくらい、素敵ですよ～。まあ衣装もかっこいいのですが、どんな格好をきても様になる！途中、囚人のような格好もしますので、おお！バルジャンのようだ！と胸ときめいたり、しかも、舞台でひとりになり、ほぼ客席に向かうように、独白のように長台詞をいうシーンがあるので、もう、文字通りバルジャンの独白状態！！独白フェチなわたしが、ときめかないはずがありまえん！！（笑）ちょっと後方だったのが惜しいですが、オペラをもって釘付けになっておりました（＾＾）。あとしのぶさんとふたり並ぶところ、抱き合うところなどありますが、背の差やポーズから、ついつい「マキシムとイッヒ」を思い出したりしていました（笑）阿部さんも体が大きいので、動きが目立つ方ですが、走りさるときは、かなりスピーディで若々しかったです（ドタバタはしていなかった（笑））阿部さんを前に観たのはやはり蜷川さんだったけど（近松だったっけ？）あのときより、ずーっと似合っててカッコよくて存在感もありです。そして、次にかっこいいのが、大竹しのぶさん！最初は、えーっ！ちょっと王女様としては、年齢に無理があるんじゃ？と思ったり、台詞の声を聴いても、うーん・・大竹さんってこんな老けた声してたっけ？もっと純な可愛い声だったような・・・年齢かな～やはり・・なーんて失礼なことを感じ、この役、松たか子さんのほうが合ってたかも・・なんて思ったりしてました、正直なところ。しかしっ！！場面が進むにつれ・・・・とくに２幕後半に進むにしたがって、もう！このイノジェンという役は、大竹さんほど適役の女性はいない！と確信できるほど、その「はまり具合」を味わえます（＾＾）。可愛い男子に変装するシーンもあるのですが、うーん！たいしたものです。ほんとに可愛い、としかいいようがない。なんというか、年齢を重ねても大竹さんの中にずっと秘められている「少年少女」な魂、というものがうまく表現されているせいで、まったく無理なく、どの姿もフィットするんです。いやあ、松さんもすごいけど、やっぱり大竹さんは凄いんだなあ、と誰もが素直に思って劇場をあとにできます、きっと（＾＾）。初っ端とラストで、まったく感想が変わるところが、ミラクル！（笑）そして、われらがミュージカル界のプリンス！浦井健治さん！この方もすごい努力家なのは存じてましたが、この役はとっても彼のいいところをたくさん出せていて、しかも、男らしい感じもよく出ていて、歌声のよさもさりげなーく楽しめちゃったりして・・（笑）・・・とってもいい役です！上半身ちょっと見せてくれちゃったりも・・・あるし。最後のあたりは、感動の涙！！ですし。そして、びっくりしたのが勝村政信さんね。こんなひっくり返りそうな面白い役をやったの、初めてみました～！！ダンス・オブ・ヴァンパイアで、ヘルベルトが「ばか息子」と呼ばれてるけど、あんなもんじゃなくって、ほんとに正真正銘、馬鹿息子！と誰もが呼びたくなる、そんなキャラ立ちした役。いやー、一番インパクトが強くて、笑わせてもらったのは、断然勝村さんですね～！！こんな役なんですが、声がいいのは隠すことができず（笑）、びんびん響くお声が勝村さんらしくて、しかも、おばかなはずなのに、どんどん台詞はカツゼツがよく回ってしまって、御利口キゃラ？に転じてしまいそうで、ある意味ハラハラ？（笑）聴いてて快感なお声に動き・・・もう、三銃士のダルタニャンまで思い出してしまいそうな剣さばき？だったりするし！（笑）勝村さん、ゴンドラに乗ってちゃんと復活！？するわけだけど、これって、トート閣下を思い出したのは、ウィーンミュー好きだけ？（笑）後日映像のためのカメラが入るらしいから、ＤＶＤになるんでしょうね。わたし、買っちゃう予感がします！（笑）そう！この作品の面白いのは、ただの悲劇でも喜劇でもなく、ロマンス劇だけ、というわけでもなく、人を愉しませるエッセンスが盛りだくさん、という点ですね。グチャグチャしていた部分が、最後の最後で、すかーっと整理され、真実というものが明らかになり、観ている側もおんなじ気持ちで、すかーっと爽快になるんですね。それプラス、長年離れていた人間どおしのおもわぬ再会の感動、というのも加わり、最後は涙がじんわり・・・気が付くと、笑い、怒り、涙・・・といろいろな部分を刺激されて、気持ちよくカタルシスを味わえる構造になってるわけです！そして、舞台では、初めて見た窪塚洋介さん。すごく不思議な存在感と台詞回しが印象に残りました。体温がクールというか、どこか周りに左右されず、独自の雰囲気を保っているところが、ある意味すごいかも？早口なることは絶対なく、テンポが一定、というのもこの方だけ？（笑）あと、蜷川さんの作品ではおなじみの吉田鋼太郎さん、すっごくいい役でした。シンベリンというタイトルロールですが、王としての威厳・貫禄、父として、夫として・・男としてのの感情・・・幅広い感情表現をしつつも、吉田さん独特の人間としてのまっとうさ？というか、いい性格がいつも根底にあって、ほっとする存在ですね。すっきり気持ちがいいし、コミカルなところや、ほろっと同情しちゃうような部分もあり、かわいいんです（＾＾）。鳳蘭さんは、王女からみたら継母であり、馬鹿息子のママなんだけど、登場のしかた、はけ方、マントさばき、立ち居振る舞い、台詞・・宝塚の男役出身だよね～と思わせる、マニッシュなかっこよさが際立ちますね。でも、悪役なんだけど、こっそり本音を客席にささやく部分とか、なんだかコミカルで可愛いかったです。この方も、見れば見るほど舞台向きなお顔立ちです（＾＾）。あまりにも私的に気に入ってしまったので、ストレートプレイでは珍しいけど、さっそくリピート決定してしまいました。あ、舞台装置はシンプルながら、和風、歌舞伎風なところも取り入れられ、源氏物語の屏風風とかね。なかなか興味深いです。音も、琵琶の音とか、拍子木の音とか、とっても日本的。こういう工夫は、これから予定されてる海外公演のこともやっぱり考えて考案するのでしょうか。１幕も２幕も１時間半近くあり、休憩は１５分だけです。パンフはいつもの蜷川さんのパターンの真四角で、１５００円だったかな。今回は買ってしまいました（＾＾）

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