幸運の神様・・・レミゼイベント♪
Last-minite Luck (土壇場になって微笑む幸運の女神)とでも、いうのでしょうか。 抽選で外れてしまってしょげていた私と友人に、本日ぎりぎりになって幸運の女神さまが微笑みかけてくれまして、舞台&映画のコラボとなるレ・ミゼラブルイベントに行くことができました!! ふつうの製作発表なら1時間くらいですが、本日のイベントは、なんと2時間なのです!さすがに満足感がありました!! まずは、国際フォーラムAという、巨大な空間に入れた、というその幸運に感謝! フォーラムCには何度か足を踏み入れたことがありますが、Aは実は初めて。 いやあ・・・・ほーんとに巨大な空間でびっくり! 2500人入っていたそうです!わたしたちの席は40列より後ろ、という1階席でもかな~り後方の席でしたが、 それでも、この歴史的瞬間に立ち会えた、と思うとそれだけで、涙です。 なにより、30番台で、センターで迫力ありました。 帝劇でいえば、20列でもかなり後ろなのに、その倍くらい後ろ。ということは、人物は豆粒みたいに小さく見えるわけだけど・・・でも、まあまあの精度の双眼鏡を持参してるので、顔をUPさせてみれば、OKでした。 全体の流れ、来日スターたちの発言とかは、思い出すのも記述するのも無理なので、ニュースなどで堪能していただければ幸いです。 なによりも・・・。 19時に本開演して、スタートしたこのイベント。第一部は日本のレ・ミゼラブル舞台のメンバーによる曲の披露だったのです。 最初は「一日の終わり」、アンサンブルさんたち出てきて、あの曲を歌ったのだけど、ライトがまぶしい、案外照明は暗い、ということで、あっという間な感じで、誰がいたのか??と、確認も難しいほど。 杉山さんが割と目立つところにいたのはわかりました。 そのあと、スターズをジャベールが・・・!で、なんと、まだ舞台でジャベったことのない、川口さんがスターズをソロで歌ったのです!! これには、正直驚きました。最初は、ベテランの方ならだいぶ気が楽だったのでは?と思った。でもね。この川口さん、なかなかすごいんです。 あまり背も高くない?し、なんとなくあんまり好みのジャベじゃないかも・・・って思ってたけど、 最初に出てきて、スターズという大ソロをこの巨大な劇場で初披露する、そのプレッシャーって相当なものだと思うんだけど、それをものとせず、堂々と歌い切りました!! それだけで、もう私的には、ブラボーでしたね。 歌は、まだ堅い、というか、ちょっと表現がまだ形式的な感じはしたけど、声はよくあたっていて響くし、音程もいいし、声が震えてないし、なにより、その「心臓」にブラヴォー!!です。 この人、大物かもしれません!! で、昆ちゃんがエポのソロを歌ったのもあっぱれでした。緊張が伝わってきました。最後のあたり、声を張り上げるところ、声が割れそうになって、思わず叫びに転換していたことからも、かなり機転が効く賢い子だなあ、って思った。 昆ちゃんもかなりの心臓の持ち主だなって思いました。 そして!!一番はやっぱりいきなり始まった1幕ラストのあの感動の名曲One Day Moreです。だって、暗がりで前奏が流れて、あれれ・・・いったい誰が歌うのかしら?って思っていたら、第一声が祐一郎さんだったんですもの!! 「今日も一日を生き延びた~♪」この歌詞を祐一郎さんが歌う声が流れてきたときの感動・・・これはもう言葉にし難いほどです。 だって、今日のイベントって、やっぱり映画スターが中心だろうし、歌の披露があったとしても、民衆の歌をみんなで歌って、あとは若い人のソロとかがあって、終わりかな、と思っていたんです。 それが、1幕ラストのあの次々と人々が歌う、あの第一声が祐さんだなんて。そこにライトが照らされて、山口さんのとても真剣なお顔と、あまりセットされてない、さらさらの髪と、黒い衣装・・・それらが露わになったとき・・・もう心臓が感動でバクバクしてしまって、どうしようもなかったです。 One Day Moreはマリウスには育三郎くん、コゼっトには若井さん、アンジョは上原くん、駒ちゃん&モリクミさん(テナ夫妻)などなど・・・たくさん声が飛んでいたのに、もう山口さんにくぎ付けになってしまいましたね。 祐一郎さん・・・この世のものと思えないほど、素敵すぎました!! (久々の生ですし・・(^_^;))顔は引き締まって、すこし苦み走っていて、すっかりバルジャンそのもの。トート閣下の面影もありません。 とくに、口元がバルジャンでした。 髪はさらさらで、少し長く伸ばしかけていました。黒い衣装はとてもいい具合に体にフィットしていて、胸のあたりは、まるで有名な英雄の胸像のように、いい感じに盛り上がっていて、男らしく、黒という色が禁欲的というか、バルジャンの潔さを体現していましたね。 とにかく美しくて涙が・・・。本舞台の1幕ラストは、バルジャンの扮装をし、旅立ちのトランクを前に、人形や幼いコゼットの衣類などを手にしたり、動きがありつつ、ななめ方向に彼の顔を観る感じでしたが、今日は、真正面から(後方ながら、ど真ん中でした)観ることができ、その顔の真剣なことといったら!こんな山口さんは観たことがなかった。 目の光、そして、口の開け方、脚の踏ん張り方・・・この一か月ほど、きっと山口さんは、今日という奇跡的な感動的な日のために役作りをしてきたんだな、とはっきり確信できるくらい、それくらいバルジャンの心情になりきってました。 真正面を観るその目の真剣な輝き、そして大き目に開けて歌う口。ああ、夢かしら・・・とほほをつねりたかった。駒ちゃん(すこしふっくらしてた)や森公美子さんや、育ちゃんなど、たくさん観たい人もいたのに、もう、久々に歌ってる祐一郎さんが観られたことの感動が大きすぎて、目はどうしても彼にくぎ付けになってしまうのでした。 どれほどの情熱をこの役にかけているのか、この祐一郎さんの表情ひとつで伝わってきました。ダブルキャストであったとしても、やはり長年この役をやっている祐一郎さんだからこそ、この場で歌う機会を与えられ、バルジャンの炎を照らすことができるんだな、とほんとうにうれしく思いました。それなのに、昨日までは、きっと歌うとしても群衆だけだろう、と思っていた自分がうそのようです。 すごく遠い席からでも、オペラグラスを使っていたので、私の中には祐一郎さんがずっと光っていました。こんなにピュアで綺麗なのに、すごい存在感とぐいぐい迫る力がある、こんな人ってやっぱりほかにはいない、ということを思い知った感じです。 今日のイベントに参加した映画スターたち、ヒュー・ジャックマン(バル)、アン・ハサウェイ(ファンテて)そして、コゼットのアマンダ・セイフライド。この方たちもかなりすごい人たちで、まさに奇跡的な出会いというほどの作品なのですが、その発言などは、ニュースなどに出てくるとおもうので、そちらをご覧ください。 ちなみに、ヒューらは、日本の舞台キャストのパフォーマンスは素晴らしい!と褒めてくれました!(^^)!2部というのは、ほぼハリウッドスターたちへの質疑応答という感じでした。 ほんとうは全部中継してくれるとか、2時間番組にしてほしいと思う。 ヒュージャックマンは、憧れでしたが、ほんとに目の前に登場して、すこしクラクラしました。とても素朴で、そして真面目で、そしてユーモアもあり、長身で・・・まるで祐一郎さんみたい、って感じもしましたね(笑) 長くなってしまったコメントを「長すぎたから、適当にEditしてね(端折ってね)」って言うあたり、ほんとに山口さんみたいんだな、ってかわいく見えました。 監督に対して、どうしてこの俳優をキャスティングしたか?という質問で、ヒューに対しては「Graceがある」という言葉がありました。graceという英語には、 「優雅さ、優美さ」そして「上品さ、美しさ」 「人の性質や態度の品位、礼儀正しさ、洗練された様子」 〔人の心の寛大さ、優しさ、柔軟性」などの意味がありますが、 辞書をみると、その他にも、 《キリスト教》恩寵、神の愛 《キリスト教》恩寵を受けていること◆罪から解放された状態を指す。 という表現があります。 バルジャン役を天命のように得た祐一郎さん、そしてヒュー・ジャックマンにはまさに当てはまることではないでしょうか。 この映画は撮影してあとで口パクで歌をくっつけるのでなく、ほんとうにその場でマイクに向かって歌を歌って収録しているんです。その様子などをビデオで見せてもらって、ためになりました。まさに血の涙を流すような、そんなシーンの連続のようです。この特別披露映像で、バルジャンが仮出獄許可証の黄色い紙をちぎったとのゆくえ・・・この辺は舞台とは違って映画ならでは、のマジックがありそうですが、ここだけで、十分涙腺が緩んでしまいます。 バルの独白その他、かなり大切な部分も映像で披露してくれたけれど、ちょっとたくさん見せすぎちゃった?って気もします一番のどきどき・・・映画スターたちへの花束贈呈!で、なんと祐一郎さんも登場したんです。もしかしたらヒューへ贈呈?ってわくわくしていたら、ヒューじゃなくって、アンへの贈呈でした。花束をプレゼントしたあとも、すごく紳士的にアンに話しかけていた祐さん。ほんとは照れもあるでしょうが、すごく堂々としていて素敵でした!! きっと英語だろうと思うけど。いったいどんなことを話していたのかしら?すごく気になりました(笑) 「君はビューティフル!でワンダフル!で、すごく素敵なファンティーヌだ。早く映画を観たい!」くらいは祐さんのことだから、言ったのでしょうね・きっと。 そのあと、祐さんとヒューが目線を合わせて、がっつり握手しました。ほんと感動的過ぎてクラクラになる瞬間でした。背もだいたい同じでしたが、ヒューのほうが1cmくらい背高かな?顔が小さいから、肩の位置がヒューのほうが高い(笑) ヒューたち映画スターと製作側の人たちも、ほんとに命かけてこの映画を作り、このキャストがそろうまでは映画化を考えられなかった、というほど、奇跡的に巡り合えた素晴らしいキャスト、と心から思ってる。その気持ちがすごく伝わってきました。 オーディションの話では、ヒューは最初は歌は得じゃなかったらしく、美女と野獣に応募したときレ・ミゼラブルのスターズを歌ってけど、却下されたそうで・・・そのあとは美味い歌い手さんを真似ていくことから、歌唱力をUPしていったみたいですね。 決して気取ることなく、そういう話をユーモアたっぷりで話すヒュー・・ファンがたくさんできるのもわかります! ヒューと祐一郎さんのトークとか・・ありえないけど実現したら、面白そうだな、って思いました。 映画の結構革新的な部分も披露してもらってしまい、すっかり観てしまった気にもなりそうですが、やっぱり数回は見に行くだろう、そう予感させるだけのスケールがありそうな作品です。 民衆の歌・・・練習(ビリーさんが指導)もしたけれど、青、赤、白の三種類の紙を使ってのトリコロールな客席は、いったい舞台からはどんな風に見えたのかしら? 日本でもレミゼは愛されていること、素晴らしい舞台キャストがいること・・そのあたりは多分よく伝わったんじゃないかな、と思います! 最後は、サプライズということで、来日キャストたちが手を振りながら客席通路を通ったらしく、そのあたりは歓声があがってました。(わたしたちはかなり後方だったので、よく見えませんでしたが) 引き換えたチケットが固定されていた紙が白色だったので、(他にも青、赤の紙をもらった人がいたので)、ああ、今日はたぶんセンターなんだな、と、フランス国旗を想像しつつ、予測してました。 今日の流れから、 「ぎりぎりになって不可能が可能になるということもある!最後まであきらめないで、がんばろう!!」そういう教訓を得ました。友人のおかげで幸運な一日となりました。