2023年08月の記事一覧 | You&You Cafe 泣いても一生、笑っても一生！

海宝くん来年5月🎵ミュージカル「この世界の片隅に」

海宝さんの新作ミュージカル情報です。２０２４年（来年）５月　日生劇場にて、ミュージカル「この世界の片隅に」。（公式ページはこちら）原作：こうの史代（コミック）太平洋戦争下の広島県呉市に生きる人々の物語でありながら、つつましくも美しい日々とそこで暮らす人々が淡々と丁寧に描かれ、それゆえにいっそう生きることの美しさが胸に迫る作品、とのこと（イントロダクションより）2度に亘る映画化、実写ドラマ化を経た人気作品とのこと。脚本・演出：上田一豪原作コミック『四月は君の嘘』をミュージカル作品として成功へと導いた実績もあるとのことで楽しみですね。キャスト陣絵を描くことが大好きな主人公の浦野すず：昆夏美、大原櫻子（Wキャスト）すずが嫁ぐ相手の北條周作役：海宝直人、村井良大（Wキャスト）すずと周作の三角関係となる白木リン：平野綾、桜井玲香（Wキャスト）周作の姉ですずにとっては義姉の黒村径子：音月桂戦争もので海宝さんｘ昆ちゃん（櫻子さん）となるとミスサイゴンのようになるのかしら？とか想像しています。でも、あらすじをネットで観ると、主人公のすずは、ちょっとのんびり、どんくさい？（ネットの言葉です！）女の子らしいので、昆ちゃんより櫻子ちゃんのほうが似合っているような気もしますが、昆ちゃんもすごく化けてくるのでしょうね。どちらも観たくなると思います。音月桂さんの演技力については、フランケンシュタインやある馬の物語でばっちり知っておりますので、そこも楽しみです♪日生劇場５月のあとは全国ツアー公演ありとのこと。2024年6月～7月札幌、松本、水戸、大阪、広島（呉）ほか原作はそんなに長くないようなので（王家の紋章やキングダムに比べたら・・）読んでみようかな。アニメ映画も見てみたいですね。

祝！「家族モドキ」東京千秋楽（シアタークリエ）Aug 13

８月１３日、無事に「家族モドキ」東京千秋楽（シアタークリエ）幕を下ろしました。４人のキャストの皆様、ほんとうにほんとうに！！お疲れさまでした。祐一郎さん、浦井さんの顔芸もどんどん進化し、テンポもどんどんよくなり、やりとりはぽんぽん弾みます。（以下ネタバレ大量ですので、これから御覧になる方は読まないようお願いいたします）３年ぶりに帰ってくる民子が玄関に来たとき、さあ、どっちがチャイムに出る！？という闘い（？）で、全体重をかけて次郎さんにのしかかる渉くん。ほんきでそれに抵抗する次郎さん、のふたりの構図が、もう超面白くて、笑いました。園枝さんがせっかく勧めてくださった和菓子の「きんつば」気になってて食べたいのに、恰好つけて、ついに食べられなかった次郎さん、そのくやしさのあまり（？）、千秋楽も６個くらいアイスを食べまくったようで、デスクにごろごろ・・と。メロンアイスや高級アイスもあったような・・。でも、並ぶ本の乱れも気にする次郎さんだから、ごみを放置とか、しなさそうな気もするけどね。１個１個アイスクリームの容器をデスクに丁寧に並べてくれてるスタッフさんたち、本当にお疲れ様でした。ありがとうございました（暗転でうっすら見えます）看護師である園江さんがこれから「腸を切ってちゃちゃっと縫い合わせる」手術に出かけます！という直前に「あ、先生、お鍋に『もつ煮込み』ができてます！」というのも、ちょっとブラックな可笑しみがあったりしてね。ソファから「おいおい」と言う代わりに、すくっと起き上がるの繰り返す次郎さんにも笑わせていただきました。ほかにも浦井くんの変顔（百面相？）があまりにも可笑しくて、祐一郎さんがつい笑いそうになって一生懸命こらえて、シリアスな顔を造ろうとしているのがわかった時もあり、愉しかったなあ。浦井くん、一生懸命盛り立てて楽しくしてくれてありがとね。本来きらきらスターな人なのに、いわば「道化」ともいえるこの役柄（「にぶい」とか「影がない」（←あ、劇中の形容詞です。）と言われ、「仲を取り持つ役」「終盤は次郎に言われっぱなしで、発言権があんまり・・な感じ？」とてもいいヒトを引き受けて下さっていて、（浦井くんご本人は断じて「楽かった」とおっしゃるでしょうけれどね）ここで溜まったかもしれない何かか？があったとしたら、今度是非「ジキル＆ハイド」やってもらって、解消してほしい気がします。カッキーのジキハイも素晴らしかったけれど、浦井さんのジキハイ、いつか本気で観てみたいんです。と言ってもそれは勝手な妄想なので、とりあえず１０月に新国立劇場のダークコメディで活躍する浦井さんを楽しみにしてますよ！保坂さんの祐一郎さんへの話し方、攻め方、𠮟り方、その他、もう独特のセンスと語り口で、それにたじたじして、対応する祐一郎さんも可笑しかった。祐一郎さんの類まれなるオーラと浦井さんのユーモアと機転にあふれる味付けと保坂さんと大塚さんの素晴らしい演技力があってこその作品。祐一郎さんに寄り添ってくれて、ありがと！心から感謝してます！！子守歌の調べは素敵で、いまも耳に残っています。ちひろりんは泣きながら歌っても、音程が抜群でしたね。いま蝉が外で鳴いていると、ああ、家族モドキの開幕だ！と思い出したりします。いろいろ思うところ突っ込みどころはあったとしても、４人がこんなに頑張ってエネルギーをいっぱい出して作ってくれてる！と思うと、できえるだけ応援しよう！と、当初より少し増やして、前方、中ほど、そして後方席でも応援しましたよ。（前のほうで観るとやっぱりいろいろとどきどきし、一番後ろの方は結構暑いです💦廊下の奥に玄関がちゃんと作られていることは、上手寄り前方席に座ったときに初めて見えました！）楽しい場面もあるわけですし。でもね、ちょこっとした面白み、可笑しみがちりばめられて笑えたとしても、そのあとに来るおおきな「不快感」でぺしゃんこにされちゃう感はどうしてもぬぐえないけれど・・それでも、コンパクトな劇場で、こんなに近くで祐一郎さんの頭のてっぺんからつま先まで観察でき、（あ、次郎さんは祐一郎さんとおなじご趣味なようで(笑)、５本指ソックス履いてます！）ちょっとシルバー入った初めて見る髪型に、どれも地味めの服装でも（出産後帰ってくる民子の退院前の暗転でお着換えしているけど、地味目の無地シャツから、地味目の似た色合いの細かなチェックシャツなので、よーく観察しないとわかりづらいかも・・・？）抜群のオーラいっぱいできらきらの魅力の祐一郎さんを眺めていられる。（2幕ラストのほうでがチラシのスーツ姿も見られますし・・）また低音から甲走る声まで、いろんな声の出し方を工夫している祐一郎さんの声も、膨大なセリフ量をものともせず、滑舌よく良いお声で聴かせてくれる。（そういえば、初日あたりは、あまりにも声の通りが素晴らしくて、マイクが声帯に埋め込まれてる？って思いましたが、のちに観察してみたら、みなさん、ちゃんとピンマイクをつけていらっしゃいました。納得！）そんな若々しく年齢がやっぱり信じられないほどの魅力ある舞台俳優を継続できている祐一郎さんをほぼでづっぱりという形で味わえる、という機会はファンとしては、やっぱり有難いことではありました。囁き声だけれど、子守歌を歌う祐一郎さん、赤ちゃんをほんとに慣れてないてつきでがしっと抱く、祐一郎さん。デスクやソファーに座る動作でさえ、なんだかカッコよくほれぼれさせてしまう祐一郎さん。暗転中デスクに向かい座るときの、きびきびとした動き。椅子やソファに座ったあとの、脚の長さも随所でよーく堪能できますし！煙草に火をつけようとするシーンは、要るかわからないところだし、あれだけキツく言う娘の民子に「たばこやめてよ、赤ちゃんがいるのだから！」とは言われないのが、不思議でもあるけれど・・ちょっといらっとして煙草を口の端に加えるとき、ちょっと男っぽい仕草に、予期せぬ「ぐっと来る」感じがあったりして（人によって感想が違うかもね）。ちなみに、渉くんは、赤ちゃんを見て吸おうとした煙草をそっとやめる気遣いの人。次郎さんも、もし人間的に「変化」があったとするならば、そのシーンにも変化が欲しいな。祐一郎さんが歴史的知識を披露するのも、保坂さんとサランラップでの合いの手がなかなか面白いシーン。だんだんと、歌じゃないのにロングトーンがでてきちゃうのも、祐一郎さんならでは、の面白さ！（最初の民子をどう迎えようか！？と「おかえり～」の練習も、数少ない祐一郎さんの素敵な笑顔が観られるシーンなので、もっといろんなパターンを練習してくれてもいいのにな。）まあ、それでも、もしも今度四人がまた集うなら・・。もっともっともっと、４人の笑顔や楽しい会話がたくさんの作品が観たいな。ほんとは、シリアスな本格派サスペンス心理劇（「レベッカ」や「貴婦人の訪問」「永遠のテッサ」のような傑作が一番心から観たい。ファンじゃない人にも「面白いから観て！」と堂々と言える傑作に出てほしい。浦井君と山口さんで「スルース」もいいな（吉田鋼太郎さん＆カッキーのスルース実に素晴らしい舞台だったので）。そうでないならば、むしろぜんぶ抱腹絶倒のコメディーのほうがいいような気がします。中途半端な笑い（あんな三流大学・・とかの台詞が嫌）と病気が一緒になった話とかは、もういいかな。「バカなのか？」とか「あんた～！」とか、何度も聴きたくなかった。教授なのだから、「あなた」とか「きみ」とか使ってもいいのにね。言ってる内容が「上から〇〇」なのだから、言葉遣いくらい丁寧に上品でもよいと思うの。そうじゃないと、次郎さんが悪いわけではないのに、次郎さんの言葉に何回もイラっと来ちゃう。（あくまで個人の感想です）さて、まだ大阪や愛知公演が残っていますが、わたしは遠征はしないので、遠くから応援してますね。もうラストと思うと、すこしやっぱり寂しくなり、プログラムとポストカードセット以外にも、ステッカーとクロリンハンカチ２種類を買い足してしまいました。今回も祐一郎さん大好きなお友達と集まって、美味しいものを食べつつ、すごーーくいろんな議論というか、本音の感想をいっぱい出し合って、とってもすっきりしました(^^♪気がつけば、２００３年夏に祐バルジャンで祐一郎さんに舞台で出会って、「なんて素晴らしいい！！！」と、「バルジャンの独白」を聴いている途中に、倒れそうなほど鼓動が早まり、「リピート」を決めたあの時から、ちょうど２０年になります。いまでも祐一郎さんが、まだ若々しくて素敵なのは嬉しい♬こんな楽しい時がもてるのも、素敵な祐友さんたちと出会えたのも、祐一郎さんがいらしたおかげです。ほんとうにいろいろなご縁に感謝です。次にみんなに会えるのはいつ？と思うと、ちょっと日比谷を去るのも、名残惜しい思いがありました。祐一郎さんがいっぱいしゃべってくれるはずのチラ見☆クロリンピック２も間に合うよう申し込まなくっちゃ。その後はほんとに来年の１月までお会いできないのでしょうか？急になにか良き発表があるのは、大歓迎！！【追記】８月６日健ちゃん４２ｔｈバースデー記念公演の特別カテコ？の様子が東宝演劇部さんのツイッタで動画があがってますね！直接見られた方はラッキーでしたね♪健ちゃんといえば、家族モドキのなかで、玄関に向かって去るときはかならず次郎さんに軽く一礼を欠かさない、という律儀な人でしたね。「おむつも買ってきましたよ！」みたいな明るさ、こんなパパがいたらいいなあ。

来年クリエ１月🎵祐一郎さん♬Yuichiro＆Friends🎵

祐一郎さんの来年の予定がまったくでなくて、ちょっと心配していましたが、やっと出ました！！（ミュージカルではないけれど・・）ミュージカルの帝王！山口祐一郎が素晴らしい仲間たちとともに歌い、語らう、極上の時間！ということで、仲間たちを引き連れて！？（いやいや、大切な共演者仲間をゲストにお呼びして！）のトーク＆コンサート♬のようですね。題して、Yuichiro & Friends -Singing!Talking! Not Dancing!-（公式ページはこちら）ちょっと！！歌ったり語ったりするけれど、踊ることはない！！って今から断言しちゃうの？祐一郎さんは踊らなくてもいいけれど、吉野さんには踊ってほしいなあ・・。(笑)ステージナタリーさんの記事によれば、なんだか、今までになかったジャンルの曲も歌うらしいですね。なんでしょう？歌謡曲かしら？まさかシャンソンとか歌っちゃうの？(笑)もしかしたら・・吉野さん、禅さん、今さん、祐さんで革パン履いて、ロックバンドやっちゃうとか？ビートルズとか歌っちゃう？（想像の翼が広がりすぎ・・世良さん、桑田さんたちに触発されて、ありうるかも？）おけぴさまの感激！観劇レポのほうには、祐一郎さんがこの企画によせたコメントも掲載されてます。2024年１月　シアタークリエ2024年２月　シアタードラマシティ演出：山田和也FRIENDS: 石川禅、浦井健治、大塚千弘、今拓哉、涼風真世、中川晃教、平方元基、平野綾、保坂知寿、吉野圭吾（５０音順）「家族モドキ」の東京千秋楽の日に発表なのかな？と思っていたけれど、ちょっと前に発表してくれて、よかったです！！My Story, My songs and YOUのときにはお休みになった平方君！今回は出られるのですね！ほんとによかったです(^^♪最近のお写真みたら、お鬚ついてて、なんだか精悍な感じになってましたよ。でも、わたし海宝くんのアテンションプリーズでも、１～２月はクリエに通う予定。祐一郎さんと海宝さんのおふたりを両方熱く応援している私はお財布がきっと悲鳴！？どっちもチケットとりづらいでしょうけれど、日替わりゲストになっているからきっとどの日も観たくなるでしょうね。嬉しい悲鳴！！場所違いでお二人の予定がもしバッティングしていたら、悩ましかったはずなので、どちらもクリエでバッティングはないだけでも、ラッキーと思うことにしよう・・。もうこうなったら、仕事は一か月お休みしてクリエ（界隈）に棲み込んじゃおうかしら？？(笑)あるいは定期を買っちゃう！？メンバーの顔触れから予想すると・・♬ちひろりん、保坂さん、涼風さん、吉野さん、浦井くん、禅さん、平方くん、平野さんいるから、「レベッカ」「ヴァンパイア」は絶対ありますよね。♬涼風さん、禅さん、浦井くん、いるから、「エリザベート」もあるかしら。♬平野さん、涼風さん、禅さん、吉野さん、平方くん・・レディ・ベスにも出てましたっけ。♬涼風さん、禅ちゃん、といえば、あの「貴婦人の訪問」「マディソン郡の橋」もあったわ！（舞台作品としてのマディソン郡はもういいけれど・・貴婦人のほうは、ぜひぜひ再演希望！）♬アッキーいるから、やっぱり「モーツァルト！」ね。コロレド猊下とヴォルフガングやってくれるかな？（新曲はこの組み合わせではやってないから、聴いてみたいなあ～）あ、シカネーダー（吉野さん）もいるし、男爵夫人（涼風さん）も、コンスタンツェ（平野さん）もいらっしゃるわ。♬浦井君と祐さんで「笑う男」も来るかな？吉野さん、禅さんもいるしね！ちひろちゃんも！♬今さん、祐さんとくれば、まさかのレミゼラブル、バルジャンｘジャベールの「対決」？エポの平野さんやアンジョルラスの吉野さんもいるから、ミニレミゼも？あ、禅さんもジャベール役者でしたね。でも、禅さん祐さんなら、ちかいところで「ヘアスプレー」のほうかしら？♬そして！！知寿さんと祐一郎さんそろえば、四季の演目からパイレートクイーンなどなど。盛りだくさんの予感！時間が足りない！？こう考えると祐一郎さんって本当に素晴らしいミュージカル作品にたくさん出ていたなあとしみじみ・・。きっと全部やる時間はないわね。また来年もやってください♪この９月にクリエでやる、M.クンツェ＆S.リーヴァイの世界〜3rd Season〜には祐一郎さんのお名前がなく、がーん！だったけど、元気でました！（祐さんはクンリー作品にはすべて出ているのに、あんまりよ！って一時は泣きましたよ）ともかく！無事にチケットが取れますように～🎵,あ、千秋楽はきっときびしいから、またぜひぜひ配信をよろしくお願いいたします♪というより、たった６００人くらいのクリエに希望者全員入れるわけないので、ぜひぜひ毎日配信をして、全国のファンのみんなを幸せにしてくださーい♬あるいは、豪華！！ミニ写真集付き、祐＆フレンズBlu-rayセット♬として売ってくださーい♬なんだか家族モドキ後半ストーリーについてのモヤモヤが一気に吹き飛んでしまい、ワクワク♬に変わっちゃいました（単純なわたし・・・）

「家族モドキ」～中日を過ぎて

７月２６日に開幕したシアタークリエ「家族モドキ」（ストレートプレイ）中日（なかび）も過ぎ、本日は7日はやっと休演日ですね。♬昨日８月6日浦井健治さんの４２歳のお誕生日おめでとうございます！「満員御礼」の札が出たようで、そちらもおめでとうございます。カテコは特別カテコ（浦井君のバースデー公演）になり、豪華くす玉まで用意されとても盛り上がったようでなによりです♪♬また、祐友さんの観たある回では、次郎さんの携帯が鳴るあたりのシーンで客席で携帯を鳴らしてしまった人がいて、その音にアドリブで次郎さんが反応し、ハプニングを笑いにうまく変えた、という祐一郎さんらしいナイスな処理があったそうです♬初日のあと2回ほど観に行きました。ただの素人のメモですが、大いにネタバレありですので、これからご観劇の方は以下読まないことをお勧めします。やはり舞台で演じる回数が増えるほど、4人の見えない絆は増し繋がり感がアップし、演技がとてもよくなってきたなあ、とは随所で感じました。祐一郎さん演じる次郎さんも相変わらず面白かっこいいです！ただどうしても後半の「もやもや感」については慣れたとしても消えることはないですね。この「家族モドキ」という作品はストレートプレイではありますが、「子守歌」が物語のキーになっています。前作（オトコ・フタリ）では、歌はあってもすべて歌謡曲でしたが、今回、この「子守歌」はオリジナル曲。帰宅してからも、ずっと耳の奥で鳴り続ける、印象的な素敵な曲です。舞台の上においても、この素敵な曲は、とても重要な役割を果たしますので、副題をつけるならば、「家族モドキ～奇跡の子守歌」でしょうか（もろネタバレになりますね）。オリジナル曲が中心になっている点だけでも、前作よりはずっとよいです。次郎（祐一郎さん）は本当は帰ってきた娘の民子（千弘さん）やその赤ちゃんにもちゃんと愛情をもっているのに、娘の前では知らん顔し、「赤ちゃんが泣いていても、あやしてくれないのね」と思われている不器用なお父さん。本当はこっそり抱き上げては、自分が幼い民子のために作り歌ってた「子守歌」を赤ちゃんにも歌ってあげている、ハートのある男なんです。その心あるシーンを帰宅した民子が目撃し、民子の心が雪解けし、あの大きな目に涙があふれ、その民子に気づいた次郎にもやっと雪解けの時が。そして民子も自分が歌ってもらって育った子守歌を父に唱和し、素敵なシーンに。このシーン民子の心の変化がどのように表情に現れるか、がポイント。そして、ある時以降は、唱和されみんなで子守歌を歌ううちに、次郎の手は思わず赤ちゃんだったころの民子への思いが蘇り、民子の頭のあたりを「いい子いい子」と頭を優しく撫でようとするような仕草、となっていて、ぐっときました。この作品、１幕前半は、いろいろな事が次々に起こり、しかも次郎にとっては、まだほんとうの現実が見えていないこともあり、その「不条理な目の前の現実」にあたふたと翻弄される、というあたりは、「貴婦人の訪問」のアルフレッドのようで、悲喜劇として面白みがあり、愉しい！という感想が多いと思います。２幕も先ほどの「奇跡の子守歌」によって、民子と次郎が和解する、ここまでは本当に楽しくて良いです。しかし！！ここからが（うーん）。個人的感想というより、みんなでいろいろ話したなかで出てきた感想のあれこれですが・・。まず渉（浦井さん）の妻、園江さん（保坂さん）が今回も「秘密」ありのキーパーソンですが、その「秘密」については、１幕で伏線が多く張られている。その「秘密＝病」に残された時間のある限り、どのように悩み葛藤し向き合っていくか、という部分が大切だからとっても丁寧に描いてほしいのに、あらら～展開が？？端折られてる！いきなり３年後になってしまうのにも？？園江の逡巡、葛藤、決断については「手紙」を次郎が読む形（途中で園江の声になるというアレ）で済ませてしまい、園江さんが登場しないまま。いきなり車椅子の姿になっている園江さん。初日のこのときの悲しさは言葉になりません。車椅子になったからではなくて、手紙１つで状況説明され「過程」がなく、早送りし過ぎの展開だったからです。知寿さんの演技は素晴らしいけれど、その分よけいに悲しい。巻き戻して人の心の在り方をゆっくり見せてほしかった。そして「子守歌」によって、また微かな「奇跡」が起こるわけですが、さらに私が観たある回は一緒に歌う園江さんの頬をほんとに涙が伝ったのです。これは「園江さんが一瞬かもしれないが遠い記憶の糸に繋がったからこその涙」なのか、「保坂さんが演じていて感動してしまった涙」なのか、判別困難ですが、生の舞台のこうした出来事に、思わずこみ上げるものがありました。このシーンは大塚さんの表情に胸がぎゅっとなる、とい側面はありますが・・。結果として次郎がする「ある具体的な提案」というのがあまりにも現実的で具体的で合理的で即決的。その病気を家族にもつ人が観ていたら？実際にそのような家族をもつ方が観ていて初日はとても複雑な気持ちを抱えてました。園江さんだって、まだ割としっかりしている時にお手紙を書いたわけで。次郎は現実的でいい案と思ったかもしれないけれど、せめて「うちに連れて帰ろう！なんとかなるさ！！具体的なことはこれからみんなで考えていこう！」くらいでよかったのかも。あるいは、たとえばですが・・・自分の異変に気づき、園江さんは皆に言わずに去ろうかとおもったけれど夫の渉くんが気づいて一緒に頑張っていく、園江が別れて、と渉君をおもって提案するが、渉君は決して別れない。園江さんの心に渉くんがずっと棲むことができるように寄り添う。そしてその姿を観た民子や次郎も、渉くんと園江さんのサポートに加わる。症状は進んでいくけれど、ある日「子守歌」をきっかけに奇跡的に記憶が一時的に戻り、その束の間に園江は夫の渉との幸せだった時代にワープする（回想場面！デュエットあり？）。奇跡は続かず、数年後園江は天に召されるが、最期まで心を通わせて寄り添うことができた渉の心には後悔はなかった。そしてその間一緒に心を合わせた民子と渉は自然にお互いが大切な存在になっていた・・民子の子供の晶（あきら）ちゃんも、その間愛いっぱいの「家族」全員に見守られてすくすく育ち「歴史オタク」なおじいちゃんそっくりになり、毎日次郎さんと晶ちゃんは歴史問答に忙しい(笑)（子役が必要？千弘ちゃんのお子さんを借りる？）・・・。そして・・・・というようなストーリーだったら良かったのになあ・・とため息です。次郎が渉にある「お願い」をすることについても、これも、「ちょっとそれはないでしょ！」と感じた人多いようです。園江のメッセージをそのまんま受け取りそのうえで次郎が自分の希望をうまく通そうとしているようにも見えちゃう。園江さんの言葉にはきっと「行間」があるでしょうに、それを真に受ける？「いくら園江さんに「選ばれ」て「託され」たと思ったとしても・・その言葉の裏というものを感じ取れないのかしら？「君にもしその気持ちがあれば」というような事を言われてもね。それに、まだ園江さんは生きているのに、あの段階でそんな事を口にするなんて、やはりデリカシーに欠けるのでは？と。家族モドキとして、いろいろな形でいいんだよ、とテーマとしてあげつつも、最後には、やっぱり子には「父親」がいないとね、という考えを相変わらず捨てきれずにいる次郎にみえる。最後まで「変われなかった」人をアイロニックに描いているのだ、と言われたら、逆に納得できるかも？次郎に「民子のこと、憎からず思っているんだろう？」と言われて、渉くん否定しづらいよね。好意を持っている、というのと、血の繋がらない子供の父になる決意をする、とはまったく別問題なのに。園江さんから切り離されて、もう二度と戻らない時間に、もっと怒りや葛藤があるはずですし・・渉くんは次郎の言葉への返事はせず黙すわけですが・・。渉君もっといろいろ言いたいことあるよね、くやしさ悲しさはぐっと呑み込むとしても、せめて「お気持ちは受け取りました。でも最終的には自分で決断したい」と静かに次郎の目をみつめて力強く言ってほしい！それに渉に「君には〇〇がない」とか「君の〇〇が彼女を追い詰めた」みたいなセリフを簡単に言っちゃう次郎・・（やはりデリカシーが・・）それをオトコ・フタリ同様、最後に山口さんと浦井君が何事もないように会話をしながら去っていくというシーンで終わらせて、終わり良ければ総て良し的なモードにしようとしているけれど、逆に、終わりがアレなら、すべて・・！になっちゃうと感じている人もいます。今から何とかするのは難しいでしょうけれど、なんとかしてほしい（苦笑）。わたしたちのディスカッション（？）も愛する祐一郎さんの話題で、盛り上がりつつも、「うーん・・」が混ざります💦ちょっとなあ、と思う台詞が大好きな祐一郎さんの台詞だったりするのがね。役者さんたちは本当にこれ以上ないくらい、すごく頑張っていて大拍手差し上げたい！！下手に引っ込むときの祐一郎さんは、もうハグはしないけれど、すすす！と頭を突き出すようにしてひっこむのが、めちゃ面白い！そして、プログラムもやっぱり買いました。メッセージページも含め、写真がたくさんで買い！ついでに、ポストカード（４連）も２種類とも買いました。次郎さんのアップと全身ショット、どっちも捨てがたいの(笑)あとは、ウォールステッカーも、いろいろな方がこうやって貼ってるよ！というツイッタなど観ていたら、可愛いので気持ちが揺れてます(^^♪【追記】そういえば、次郎さんが書く筆文字ですが、筆で書いたばかりなのを瞬時に縦にしてるのに、全く墨が垂れてこない！！なぞる疑惑？いえいえ、さらに観察してみたら、白い紙にちゃんと筆で書いているようでした。でも墨汁にしては油っぽい？てかってる感じがしたので、垂れない落ちない「速乾！魔法の黒い塗料？」みたいなので書いているのかな～？あ、そうそう！この名前を書いた紙へのスポットがちょっとずれちゃってた日があり、そのときは次郎さん（祐一郎さん）がベビーベッドを自ら動かしてスポットが当たるよう調整してあげてて、そんな次郎さんにほっこりでした(^^♪【追記】甘党でアイスクリーム大好きな次郎さん。和菓子をやせ我慢して食べられなかった腹いせ？か、そのあと、アイスクリームを食べまくった設定、デスクの上には、アイスの空の容器が５～６個ありましたよ！（懐かしのメロンアイスもあり）今度行ったときに、ぜひよーく観察してみてくださいね♪