カテゴリ:離婚のあれこれ
仕事の帰りに偶然友だちを見かけた。 結婚して住んだマンションで知り合った人。 引越し後も付き合いがあった、言えば親友みたいな人だった。 わけあって疎遠になって数年がたつ。 見かけて一瞬懐かしさに声をかけようとしたがやめた。 なんだか疲れている雰囲気に声をかけるのがためらわれた。 髪の毛もぼさぼさだった。 私が離婚したとき、この人にもはがきを送ったが返事はこなかった。 いつも前向きなことを話していた。 今はこうだけどいずれはこうするつもり。 今は子どものことをしてやりたいから働かないの。 でもあるとき言ってしまった。 「 そんなことを言っている場合じゃないと思うけど。 その収入でやりくりするのが無理だと思うよ。 収入が足りないなら働くしかないと思うけど。。。 」 この言葉は触れてはいけないことだった。 でも敢えて言ってしまったのよね。 今まで、いわばその人の理想論にうなずいてきた私が、一番ついてはいけないところをついてしまった。 それからなんだかぎこちない関係になってしまった。 そしてその答えは 「 この歳だとそうそう仕事もない。 」 私より6歳上だった。 じゃあこの人がいずれ働く、のいずれはいつなんだろう。。。 私はそのとき別居中。 先のことを考えて動き出そうとしていた。 「 いつでも離婚できる。 」 そう言いながら何も動こうとしないこの人の話を、私はいい訳にしか聞こえなくなった。 家族ぐるみで仲が良かった。 ここの子どもたちは絵に書いたような良い子たちだった。 でも上の子はトップクラスの成績だったのが、高校からどんどん荒れだした。 そして家を出た。 下の子も見かけただけで近況は知らないが、荒れた服装だった。 上の子は留学したいが夢だった。 でも家計が苦しいのを知っているから断念したようだ。 結構込み入った話も聞いていた私は、とどのつまりはお金なんだと思った。 やりくりするにもしようがない状態が何年も続くと、分かっていても家族の中に知らず知らずにストレスがたまっていくのだ。 私の子ども時代もそうだったからよく分かる。 だからと言って、友だちをせめるつもりもない。 人それぞれだ。 が、病気を抱えているわけでもなく、働こうと思えば働くことができるのに、出て行かなかった友だちにある意味失望したのだ。 子どもはもう家にいて世話をやく年齢でもない。 それよりもまずは収入の方が大事だったのでは。。。 理想論や夢ではお腹はふくれないし、子どもを進学させてはやれないのだ。 働いたからと言って、余裕のある暮らしができるかと言うと、みながみなそうではない。 実際うちのように厳しい家庭は山ほどある。 特にシングルになると涙もんの生活を送っている人がほとんどだ。 でもオットがいて、「 やりくりが厳しい。 」 と、子どもにも我慢を強いて、自分も疲れ果てるのなら、まずは1歩を踏み出すべきだったのではと思う。 シングルは、選択の余地なく稼がないといけないのだ。 そして友だちからハガキの返事がないのも、私よりも前から 「 いずれは離婚をする。」 と、言っていたのに、フッと私が先に離婚をしてしまったからだと思う。 でもこの人は一生離婚はしないと思うな。
あっ、でも離婚をしたから、勇気があるとか決断力があるとは全然思っていない。 離婚をしなくてすむならしないほうが良いに決まっている。 夜中に離婚届けを書きながら、ボロボロ涙ができてきたことを忘れはしない。 これで子どもたちから延々に、家族4人の団欒を奪った切ない申し訳ない思いは一生忘れない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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