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カテゴリ:こんな体験しました。
もう、こんな時間、午後8時になってしまった。
美容院の帰り、来年の手帳を買って、 地下道から地上に出ようとしていたその時、 白いものが、サーッと上から、私の顔へ吹き付けてきた、 「あー、ゆっーきぃー、どーしよー!! 」 そう、昼間はチラチラしてて、もう止んでいた雪が、 夜になって、一気に気温が下がり、吹雪になっていたのだ。 今日は、自転車なのだ。 幸い手袋だけはしていたので、急いで自転車をこいでいた。 雪は、次第に降る量を増し、私のコートに降り積もってくる。 メガネにも、「あれれ、前が見えない」 スピードが急にダウンする。 そして、大きい信号の少し手前まで来た時、 「すみませーん~」と、 ジャンパーに大きめのスポーツバックのような物を持った 中年の男性に声をかけられた。 急いでいた私だが、この雪の夜、 道がわからなくて聞いてきたのだと思い、 自転車のブレーキを キキッーと、かけ やや後戻りしつつ、「はい、なんでしょう」 と返事をした。 私は、道を聞かれることが多いのだ。 そのおじさんは 「私は、仕事を探していますが、今はバイトもなく、お腹がすいてます。 300円あれば、パンを買うことが出来ますので、カンパしてもらえませんか?」 と言ってきたのです。 私には、こういう体験、初めてだった。(@_@) 一瞬の内に、色んな事が浮かんだ気がする。 本買ったので、もうお金が1000円くらいしかなかった。 私もお金ないのに、でもこの人が本当に困っているなら。。。 こんな、寒い雪の中、空腹はきついし・・・ 私に声かけるのにも勇気がいっただろう・・・ 300円でいいのなら・・・ 無視したら、私はずーっと気になるかも・・・ でも、言葉もスムーズで、いつもこうしてお金をもらっているのかも・・ だまされてる????かも・・・・ いろいろ頭の中が渦巻いたが、1~2秒考えながら、 でも、行動は、リュックから財布を取り出していた。 300円渡した。 自転車こぎながら、 何だか、ショックだった。この飽食の時代なのに、食べれない。 服装は、普通だったのに、 でも、ホームレスも確かにいる。 あの、何人もの人が通る中、私に声をかけ、私が止まった、 偶然でなく必然だった? 顔が、知ってる人にちょっと似ていた。 これって、何を意味するのだろう、 あの人にとって、良かったのだろうか? 今でも、よくわからない。 でも、私がしたこと、とっさに言われた金額を渡した。 それ以上でも、それ以下でもなく、言われた金額を。 言葉の力、真剣な態度、って人を動かせる。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.12.13 01:14:54
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