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カテゴリ:備忘録
雪柳は「雪」であり「花」だった。「冬」であり「春」だった。
白という光の中に、春と冬が溶け込んでいた。まるで、希望と苦悩が渾然一体になっている青春時代のように。 青春は、苦しい。悩みばかりだ。しかし、悩みがあるから、心は育つ。うんと悩んだ日々こそ、一番不幸だと思った日こそ、あとから振り返ると、一番かけがえのない日々だったとわかるものだ。 だから苦しみから逃げず、苦しみの真ん中を突っ切って行くことだ。それが森を抜ける近道だからだ。 さびしければ、その寂しさを大事にすることだ。寂しさや悲しさを、遊びなんかで、ごまかすな。使い捨てるな。耐えて、耐えて、自分を育てる「こやし」にしていけ。 雪柳は太陽への感謝を忘れない。 太陽は、いつも惜しみなく光を注いでくれた。いつも、ありのままの自分を、そのまま受けとめ、光で包んでくれた。だから今、雪柳は「太陽への恩返し」のように、明るく周囲を照らしている。 人間だって、花と同じように光がいる。人も、人から大事にされないと、心が枯れてしまう。だから君が、みんなの太陽になれ。 運命は外からやってくるんじゃない。君の心の中で毎日、育っているのだ。 毎日がつまらない時。それは自分が、つまらない人間になっているからかもしれない。 人生をむなしく感じるとき。それは自分が、からっぽの人間になっているからかもしれない。 人生に、うんざりした時。人生のほうが君にうんざりしたと言っているのかもしれない。 青春の悩みは即、光なのだ。 雪柳も、冬の間に積もった冷たい「雪」たちを、枝から染み込ませて今、「花」に変えて噴き出しているのだろうか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.12.02 23:36:59
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