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カテゴリ:備忘録
あまりにも最近、自分の心がギスギスしているので、
「魂を禊ぎたい」 そう思った。 そこでパッと思いついたのが 高校時代に心酔した、金子みすゞ。 金子みすゞ 星とたんぽぽ 青いお空の底ふかく、 海の小石のそのやうに、 夜がくるまで沈んでる、 昼のお星は眼にみえぬ。 見えぬけれどもあるんだよ、 見えぬものでもあるんだよ。 散つてすがれたたんぽぽの、 瓦のすきに、だァまって、 春がくるまでかくれてる、 つよいその根は眼にみえぬ。 見えぬけれどもあるんだよ、 見えぬものでもあるんだよ。 昔は暗誦できるくらいに陶酔していたのですが、 今日思い出そうとして、全部は出てこなかった。。。 あぁ、なさけないな。 でも、インターネットのおかげで、ググったら出てきた。 今度実家に帰ったら 高校時代に健軍商店街・吉久書店にて購入した 「金子みすゞ作品集」を持って帰ろう。 ここを皮切りに、石垣りん・茨木のり子にはまったんですよね。 ワタクシ。 石垣りん『くらし』に関しては 高校の国語の教科書で、別な授業中に読んで刺激を受け 一本の戯曲に変わりました。 高校時代に大好きだった国語の先生にはほめられた戯曲。 この先生のせいで、私は、高校卒業時に 青春18きっぷで熊本駅から岩手の花巻まで、宮沢賢治に会いに、記念館まで行ったんだ。 (そしてそのまま、高校時代に心酔した、高校演劇コンクール全国大会最優秀賞 山形南高校の「ゆうたっちょ」にも会いに行ったのです) 私がほんとに仲良くしてもらっているタナヤンは なぜか女性詩人に詳しく 茨木のり子の詩までたしなんでいるのがちょっとくやしい。 「自分の感受性くらい自分で守れ、ばかものよ」と ふとした拍子に出てきます。 石垣りん くらし 食わずには生きてゆけない メシを 野菜を 肉を 空気を 光を 水を 親を きょうだいを 師を 金もこころも 食わずには生きてこれなかった ふくれた腹をかかえ 口をぬぐえば 台所にちらばつている にんじんのしっぽ 鳥の骨 父のはらわた 四十の日暮れ 私の目にはじめてあふれる獣の涙 茨木のり子 自分の感受性くらい ぱさぱさに乾いてゆく心を ひとのせいにはするな みずから水やりを怠っておいて 気難かしくなってきたのを 友人のせいにはするな しなやかさを失ったのはどちらなのか 苛立つのを 近親のせいにはするな なにもかも下手だったのはわたくし 初心消えかかるのを 暮しのせいにはするな そもそもが ひよわな志にすぎなかった 駄目なことの一切を 時代のせいにはするな わずかに光る尊厳の放棄 自分の感受性くらい 自分で守れ ばかものよ 遠くない将来、感動した詩人・作家の記念館めぐり、しようかな… ・・・いいねぇ。 情操教育にはとても興味があります。 ←1日1クリック☆ありがとうございます →むらかみメルマガ保存庫はこちら← お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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