よつば日記

マイペース宇宙人系子供、タッ君。

根は生真面目で頑張り屋だけど、
いろんな所が凸凹発達で。

それが周囲には不思議な印象を与えてるらしいです。

赤ちゃんの時からそうだったけど、
成長するにしたがって、凸凹が大きく目立つようになるから余計。

優れてる部分と、まったく成長しない部分。

空気をよめないのに、感受性が鋭い。

だんだん、周囲にも気づかれて、
息苦しくなって生き難さも出てくるかもしれない。

その時は、まわりが何と言っても味方でいよう。

おそらく１０代は・・・

そう思いながら見守ってきましたが、
タッ君自身戸惑うようなことも出てきたようです。


まず、体のどこも悪くないのに食欲がなくなる。

熱もなくお腹を壊してないのに吐き気。

朝、だるそうに、そう訴えるも、一見どこも悪くない。
だから学校に行かせると、学校で実際に吐いたり、熱を出したのは
１年生の時。

だらだら家でしていれば１日で良くなったのに、
この変調は２年生になって２か月も続いて、
食欲はこの１週間。学校の給食がほとんど食べられないほどに。

家でも、好きな果物。炭酸飲料も拒否。

これだけなら、暑さで夏バテだと言えるのだけど、
他人が聞いたら、妄言だと思われる発言も多くなってきました。

父親のナべさんも理解できない様子。

でも、ハコには、悲しいくらいわかりました。

母親だからじゃなくて、自分の子供の時に酷似しているから。

タッ君の言ってる体験や経験も嘘や妄想じゃない。
ハコもまったく同じ経験をしてるから。

たとえば、高圧線の下を通る時。
頭がぎゅーっと押さえつけられるみたいに重く痛くなる。

タッ君が、幼稚園の時に、同じようなことを
口にした時にはびっくりしました。

見えないけど、何か感じる。
そんな場所もある。


幻覚とか幻聴じゃなくて、
感覚が鋭くなって、他の人にはわかんない物も
感じちゃうんですよ。
それで、成長期で心と体とホルモンと自律神経のバランスも
崩して、上手く調節できないから、感じたことが、
心の中のフィルター通ると、被害妄想的なことや、
不気味なものに変化して感じて、不安や恐怖が強くなる。

そういうことが増えて。

それを口にしたら、頭おかしいと思われる不安もあって、
どう伝えていいかわからない苦しみ。

学校で何か具体的に嫌なことがあったわけでもないけど、
無意識に周囲と感覚がずれていく気持ち。


何度か、タッ君が、「食べられない」と言って、
「どうして、僕、こうなっちゃったんだろう」と、
ぼろぼろ涙する姿を見て、ハコも泣きそうになりました。

細めのタッ君がますます細っていく姿に心配にもなります。

「大丈夫。食べられない時もあるんだよ。
食べたいものを、食べたい時に少しずつ食べようね。
飲み物だけはお水でもお茶でも飲めたら飲もうね」

給食は食べられなくても、家に帰ってから、
おにぎりやたこ焼き、和菓子など、少しずつ食べているタッ君。

ナベさんも、タッ君が少しでも食べられるものをと、
ゼリーや、タッ君の好きな巻きずしとかポテトとか買ってきてくれて。

そんなナベさんを見ていたら、やっぱり心の中で
泣けてきました。

きっと、大丈夫だよ。タッ君。

タッ君には、優しいパパがいて、
こういう症状を経験している先輩のママがいる。
学校の先生たちにも話して見守ってもらってるから安心して、
タッ君は学校に行けるよ。

ハコは経験者だから受け止めてるけど、
感覚が分からないと言ってるナベさんが
タッ君に向き合って歩み寄ってる方が凄いと思う。

いつか、タッ君も、自分の感覚と思ったことが
どれが本物で、どれが不安からくる妄想かも
区別できるようになるでしょう。

いろんな人にいっぱい支えられてるんだからね。

普通の人？


いろいろでいいんです。

普通を目指すんじゃなくて、
タッ君には自分の幸せを目指して欲しい。


そう改めて思った、今日この頃です。