よつば日記

食欲と元気が無くなったタッ君。

食べてないせいか、ますますボーっとした状態に。


そんなタッ君ですが。


宿題も夕食も終えた後
休みの日にハコと見ていて、途中だった「トイストーリー３」の録画を見たいと言いました。

それもラストだけ。

「ラストが気になるのは分かるけど、物語はラストまでの間の過程が大事だよ」

て言いながら、とにかく好きに見せることにして、早送りできるようにリモコンを渡しました。

ソファーに座ったタッ君は、途中経過のすったもんだを、何回か早送り。

…感動的な話しなのに、ドライだよな。やっぱり、タッ君は、ナベさん似かな。

ナベさんは、独身時代、デートに行った映画で、感動的なラストに泣いてるハコの横でいびきかいてた人だから。

とか、思いながら、家事をしていたら…


ふと、ソファーの方で鼻をすする音が。

ソファーにはタッ君とアッキーも一緒に座ってテレビを見ていたので、どっちかが、風邪気味なのかな？と、チラリと見ると…


タッ君が鼻水すすりながら、涙ぐんでテレビを見てました。

物語は、まだクライマックス一歩前くらい。


うわ～。タッ君。泣いてるよ。
泣いてるところを見られるのはきまり悪いだろうと、見ないふりをしようとしたのですが、タッ君が、こちらをチラリ。

思わず目があったハコは、何気なく「感動的な話だよね」と言うと、タッ君が「うん…」とまたテレビに視線を合わせました。

そして物語は感動的なラストに。

タッ君、もう嗚咽混じりの号泣になってます。

そんな中、タッ君の横に座っていたアッキーは、テレビの内容が分からずに飽きたらしく、一番いいシーンで、音のでる絵本を鳴らし始める始末。


…笑っちゃいけない。と我慢しながら、見てみぬふりのハコ。

しかし。良かった。
ドライに見えて、タッ君にもちゃんと情緒があって。

ナベさんは、「感動的な話でも泣かない俺の血は青」とよく言ってますが、タッ君は地球人らしいです(笑)


そして、タッ君。
ママの作った焼おにぎりなら食べられる…と言って、少しずつ食べてましたが、だんだん他の物も食べられるようになり、量も今まで通りになりました。

良かった。良かった。


もうすぐ夏休み。
タッ君にはいろいろな体験で沢山感動して欲しいな～と思います♪


〈終〉