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テーマ:小学生ママの日記(28703)
カテゴリ:家族と私
3年前のクリスマス。
坊はサンタさんにれレゴブロックをお願いした。 すでにた~くさん持っているレゴなのに、2万以上もするセット。 毎年そうしていたように、手紙をベランダに吊るすこと数日。 「サンタさんには何を頼んでもいいから。」 それを聞いたサンタさんは、勝手に坊にふさわしいプレゼントに変更した。 朝起きて坊が見つけたのは「世界遺産」というタイトルの百科事典。 百科事典は大好きな坊だけど、悔しさのあまり泣き出しその日は機嫌が悪かった。 次の年、 「サンタさんがいるのかどうか確かめる。」といって坊は性懲りもなく その高価なレゴブロックともうひとつ候補を出した。 「どちらをお願いするの?」と聞くと 「サンタさんにはもうお願いした。お母さんには教えない。」と言う。 サンタさんは困ってしまった。 願いを叶えれば去年の我慢が無駄になるし、違うものを届ければ 「サンタさんなんかいないんだ!」と言い出すだろう。 1年に1度か2度しかおもちゃを買ってもらえないとは言え、 高額なおもちゃをもらって当然、もらえなかったらふてくされる・・ これで良い子におもちゃを届けるサンタさんの心を動かすことが出来るだろうか? かといってサンタさんが来なければ「自分は悪い子なのか」とは 思わないだろうか?サンタさんにも苦悩はあるのだ。 そこで私は提案した。 「サンタさんは世界中の子供にプレゼントをあげるでしょう。 でも、世界にはうちより貧乏な子や、病気の子もいるよ。 それなのにあんたたちがいつまでも欲張って高いおもちゃをもらっていると そういう子供たちにはおもちゃが回ってこないかもしれない。 ねぇ、今年でサンタさんを卒業しない? そしたらお父さんとお母さんがあんたたちの欲しいおもちゃを聞いて できるだけ希望がかなうように、相談にのってあげるよ。 サンタさんには何をお願いするのも勝手だけど、去年みたいに願いが 叶わないで、全然違うものがくることもあるじゃない。 うちはそんなに高いものは買ってあげられないけど、ちゃんと希望のものを プレゼントしてあげる。どうする?」 子供たちはちょっと考えたけどすぐに手紙を書き始めた。 「サンタさん、今までどうもありがとう。 もう大きくなったのでプレゼントはお父さんとお母さんにもらいます。」 もっと長い間、子供たちがサンタさんに嬉しそうにお礼を言うのを 聞いていたいと思ったけれど、それはそれ。 キチンと卒業できて今はよかったな、と思っている。 人気blogランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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