ふたば堂

坊の誕生日。渋い小学生の彼は、夕べ夕食のリクエストとして
・五目炊き込みご飯
・トン汁
・刺身
・たくあん
そしてバースデイケーキの代わりに「すあま」


それを昨日の夜に言われたのだ。

昨日は一日仕事がお休み。
朝９時のはずの電気屋さんが８時半に来てから
通学路パトロールのための報告書を作ったり、
週末の会議で報告するカブスカウトのアウトドア料理の試作をしたりしていた。

子供が屋外の限られた道具で出来る料理を考えるのはけっこう大変。
一口づつとは言え、７０人分作らないといけないし。

で、その後お天気も穏やかで時間的にも余裕があったので
いつもは車で送迎している空手に坊１人で自転車で行かせて見た。
大きな坂もあるし、防衛庁の敷地に入るので許可証も提出しなければならない。
片道４０分はかかる。時間帯も行きの６時ごろは良いとしても
帰りの９時台はやっぱり心配だ。
けど、春休み中に挑戦させてみたかったので、成功してほっとした。

私のささやかな休日はかなり充実してめでたく終わろうとしていた・・・が。

坊が帰ってきて１０時近くに晩御飯を食べながら言ったのが
さっきのメニューだ。

これ、叶えてやらなかったら可哀相だよなぁ・・・。
仕事から帰ってきてから作って間に合うメニューじゃないし
夜のうちに仕込むとすれば、材料だって買わなきゃいけないし。

と、いうわけで買い物に行ったわいな。
近所のスーパー食品売り場は１１時だったよねぇとか言いつつ出かけた。

いや、行こうとしたその瞬間、突然お嬢の悲痛な泣き声。
もう布団に入ったはずなのに、どうしたどうした！と駆けつけると
ひどく取り乱してわあわあ泣いている。理由をたずねると
「だって、大地獄にいくの怖いから～！！･ﾟ･(ﾉД`;)･ﾟ･」と泣いているようだ。
「え！大地獄・・・。」
懐かしいというか何と言うか。
「やまだたろう」とひと文字づつ指でたどって「天国地獄大地獄」と当てはめるやつ。
嬢は大地獄なのだ。ちなみに私も夫も大地獄。

「え、えーーーーと・・・。」
そこの５年生女子。母が夜も更けてから買い物行こうと決心したのに
そんなことで引き止めるんじゃありませーーーーん！

で、その後嬢をなだめて１１時の閉店に間に合うように買い物をしたおかげで
坊の希望通りのメニューを食卓に並べることが出来た今日の誕生日なのでした。

あーーー長かった。（汗）




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