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テーマ:映画レビュー(894)
カテゴリ:好きな映画
近所の映画館では、系列が違うため、普通は放映されないのですが、リクエストが多かったそうで、ようやく上映されました。でも1週間限定なので、なんとか時間作って行きました。
見終わった結論を言いますと、なんだか初めての感覚です。 とっても印象に残りました。平井堅さんの主題歌もすごく耳に残ってます。 みなさんもご存知のように、愛人を情事の際に殺して、その罪を問われる作家の話で、内容はわかっているので、純粋にプロセスを楽しむ形です。 おもしろい、とか、よかった、とか、そういう言葉では表現できない、理屈ではない強烈なものが残りました。 この作者渡辺淳一さんは失楽園でも同じ、結局究極の愛の行きつく先は「死」という結論のようですが、ワンパターンじゃない?理解できない、とおもっていました。 でも、結局当人にしか本当のことはわからない。ということだけでなく、最愛の人と出会えてもう死んでもいいと想うくらいになり、最高の時をタイミングとして選んだ、ということが言われていましたが、 それ以上に理屈ではないものがあったのかもしれないなあと想ってしまいました。 被害者と加害者という形ではあってもお二人はしあわせなのでは?と想います。 TV版と比べて、やはり殺してしまった作家は豊川さんがぴったりでした。 はっきりいって、寺島しのぶさんよりも、美しさでは高岡早紀さんのほうが数段上だとおもいますが、でも寺島さん美しかったです。 とても情感のある方だなあ、やっぱり女優さんなんだなあとおもいました。 女優としてこの役は絶対やりたかったと御本人が言っておられましたが、見事に情感たっぷりに演じてらして、大成功ですね☆きっと満足だと想います。 豊かな黒髪、潤んだ瞳が印象的でした。あんなに裸がでてきても、下品だったりいやらしく感じませんでした。そのへんは寺島さんのお育ちのよさもあるのだとおもいます。 全体の映像もなんとも美しかったです。 まるで本当の恋人のようなオーラというか雰囲気がありました。豊川さんも見事な役者さんですし、お二人の息もぴったりだったのだと想います。 実を言うと、映画館に行く迄ボビーと迷っていました(きっと話題作だからすぐレンタルショップでお目見えするだろうし)が、 これだけ強烈な印象を残す映画も久々だったので、見て良かったです。レンタルになったら、もう一度みてみたいです。 *この日記をアップした翌日「愛の流刑地」のホームページにいってみました。アドレスが複雑なので、リンクがはれず、すみません。渡辺淳一さんも数々の御自分の作品が映像化されてきましたが、それまでのどの作品よりも満足だそうです。 監督や豊川さん、寺島さんをはじめ、親子競演された富司さんのインタビューを読んでみると、私が感じたことと同じことが書いてありました。制作者の想いがそのまま伝わってくる作品だと想います。まだ見てない方は是非、映画を御覧になってからホームページに行ってみることをお勧めします。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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