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カテゴリ:読んだ本、心に残った本
和田秀樹(精神科医)著 新潮社発行
図書館で借りたのですが、タイトルからもわかるように、随分最近の本なんだなあとおもったら、去年の12月に出たばかりでした。 昔から日本の社会では、「以心伝心」とか「言わなくても通じる」とか、空気を大切にするといわれてきたものの、 いまはKY(空気が読めない)という言葉が流行り、そんな人は世間からずれてると非難されがち。 かつては、大人がつくる社会の空気に反発した若者も多かったのに、今は子供の社会でも空気が読める読めないで、いじめの対象にさえなりかねない現実もある。 もちろん冠婚葬祭など、従わなければいけない空気もあるけれど、それは一般常識を身につけることで回避できる。 空気に従っていれば無難かもしれないけれど、その他大勢にしかなれない。 空気を読むのもいいけれど、ただ従えばいいというものではない。 空気といっても、一種の集団心理で、みんな本音がだせない雰囲気の場合、むしろその空気をこわし、新しい風をいれて、新たな空気をつくることが求められている。 読まなくてはならないのは空気というよりもみんなの本音だったりするし、 あえて空気に従わないことで変人とおもわれるかもしれないけれど、よどんだ空気から自由になれることもある。 必要以上に空気を恐れる必要も支配される必要もない。 でも場違いと言うのでは困る、この本では、そうならないために、そして、空気を恐れ過ぎる必要はないということが分かりやすく書いてありました。 結局のところ、自分の考えを持つことも大切だけど、相手への思いやりも必要なんだとおもいます。それがわがままと自己主張のちがうところなのでしょう。 別の本でも、上品とは、気取ることではなく、思い遣りが基本とあり、それもとても納得です。 奇抜だったり、わがままだったりしなくても、充分存在感のある人はいます。 安易に周りに流されない、でもこだわりに固執し過ぎない人は、とても、魅力を感じます。 やっぱり基本は思い遣りであり、そのためには余裕も必要で、それが、人間関係でも子育てでも夫婦関係でもなんでも基になるものだなと、私は思います。 必ずしも空気に従わず、ときには変人扱いされたこともありましたが、おかげで簡単に流されない自由も得ることができました^^その場その場で臨機応変に自分なりに最善の方法をさがしていきたいものです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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