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January 15, 2006
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カテゴリ:カテゴリ未分類
実家は豪雪地帯。

新潟や日本海側の皆さんのご苦労は毎日テレビで放送されていますが、
ニュースにならない北海道もご他聞にもれず豪雪。



年末実家に帰ったときに、久しぶりに「除雪」を手伝いました。

除雪はお父さんの仕事で、毎年帰っても、手伝うことはなかったのに、

今年の雪の多さを見て、若くはない父を見て、なんかちょっと手伝う気になった。


もう、10年くらいやったことなかったから、出来るかな?
と若干心配でしたが、あらら。身体が覚えているヘ(´ー`)ゞ


同じ時間に除雪をしていた向かいのオバちゃんが、除雪の後遊びにきて

「最初、誰がやっているか、わからなかったけど、ちゃんと腰が入ってて、たいしたカッコよかったよ~」

って、褒められた^^;
出来るもんですね。。









いやでもね、本当に、今年の雪はスゴイを通り越して「ヒドイ」ですよ。

朝、車を取りに行くでしょ?

そうすると、車が埋まっているんですよ。

雪国でお住まいの経験がない方、埋まるって感覚わかります?














yuki










埋まっているでしょぉ?


それを掘り起こして、車を出して、用事を済まして、また置いておくでしょ。

数時間後行くと、車に乗り込むために、また膝下まで雪が積もっているんですよ。


最初は、東京に帰ってきたときのいいネタになるな~。と、雪の多さに笑っちゃいましたが、
これが、毎日続くと、笑い事ではなくなる。さすがに「ネタ」だなんて悠長なこと言えなくなる、雪国の人の苦労や危機感がわかってくるんですよ。




除雪しても、除雪しても、また降り積もる。

除雪しても、除雪しても、また降り積もる。


毎日が、この繰り返し。

雪が降り続く日なんかは、一日に3-4時間は平気で除雪しているんです。


毎日、毎日、除雪しても、一銭にもならないんですよ。

屋根の雪下ろしなんかの危険を伴いながら、身体を痛めながら、

毎日、3時間やっても4時間やっても、労働の対価なんてものはないんです。



都会で働くと、何かと「対価」を考える。

これだけ働けば、いくらもらえるとか。

都会ではなんでもお金で買うことができるから。



でも、ここに暮らす人は違うんです。

除雪の対価は、「生活のため」「家が潰れないため」なんですよ。




世の中、いろんなものが開発されるじゃないですか。

世の中、どんどん便利になるっていうのに、

ここは、どうして、こんなに、アナログなんだろう。





でも、本当に必要なんです。

年寄りばかりになっている町で、

私に理数系や工業系の頭があれば、せめて屋根の雪が自動的に落ちる技術を開発したい。

切実に思った。



いつも、東京に戻るとき、ああ、また都会の現実に戻るんだなーとテンション下がるのですが、
雪のない「東京」に家があることを、実家を出てから初めて「良かった」と思いました。







私達は知っています。

雪の本番は、1月下旬から2月にかけてだと。


12月はインターバルのようなもんで、そっからどんどんエンジンかけて2月を乗り越える。



それが、今年は12月から本気モードで降っているんです。

これが2月ならば、私達は納得するのです。

この1ヶ月を乗り越えれば今年の冬も終わるって。

だから、頑張れるのに、12月の勢いがあと2ヶ月続くかと思うから、

私達はグッタリするのです。

危機感を持つのです。





老後は北海道に帰りたい。
最後は、北海道に戻るのもありだと思っていましたが、
こんな雪が毎年続くかと思うと、
70歳、80歳になって、屋根の雪下ろしが出来るかと思うと、
初めて、ちょっと考えちゃいました。




どんなに毎日のように、豪雪地帯のニュースを、雪のない地域の人がみてもわからないと思います。
雪の多さはわかっても、そこに住む大変さはわからないと思います。

だから、豪雪に苦しむ皆様には、言葉のかけようがありませんが、
せめても、2月の雪が少なくて済みますように。
12月の分で2月が帳消しになりますように。





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Last updated  January 16, 2006 12:46:46 AM
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