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あれから５年

名古屋市交通局のいじめによる自殺の記事！名古屋市交通局の嘱託職員だった男性（当時32）が自殺をしたのはいじめが原因だとして、名古屋地裁が市に約7300万円の支払いを命じた判決を受け、27日、市が会見を行い控訴はせず、遺族への損害賠償金の支払いを決めたことを明らかにしました。　市は、遺族に対し謝罪をしハラスメントの研修などで再発防止に努めるとしています。息子の友人が自死してもうすぐ五年。彼はパワハラにあい、うつ病を発症、帰らぬ人となりました。息子とは大学の軽音楽部で出会い、卒業後一緒にバンドを組んでライブなどで楽しんでいたのです。その彼がパワハラにあっているなんて知らなかった。亡くなってからいろいろ判明したのですが、悲しい死をこのままにしたくない彼の母親は名古屋市を提訴しました。名古屋市の職員でしたから。名古屋市は控訴せずに結審しました。実は母子家庭だった彼の母親に、息子が在学中に大学で会ったことがあるのです。とてもハキハキした方でした。その母を思い、とても苦しく悲しかったことを思い出しました。いまだに涙が溢れます。私ならきっとその人に息子を殺されたと思う。その人が自分の子供がパワハラにあい自殺したらどんな気持ちなるのかしらとも。この件は新聞、ネットニュースに出ていましたので、目にされた方もいらっしゃると思います。「さよなら人間」「このまま消えたい」「もう自分が好きになれそうにない」――。上司のいじめが原因でうつ病を発症し、名古屋市交通局の男性（当時32）が自殺した。男性は命を絶つ2日前までの約9カ月、職場でのいじめの苦しみをツイッターに吐露していた。　男性の遺族が市に約9千万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が17日、名古屋地裁であった。井上泰人裁判長は、市に安全配慮義務違反があったと認め、約7300万円の支払いを命じた。　判決によると、男性は2013年4月に嘱託職員として交通局に採用され、地下鉄の車両整備をする部署に配属された。2年後の15年4月、市内で自殺した。　「なにもかも捨てたい願望ばかりがあふれてくる。辛（つら）い。逃げたい」　男性は亡くなる2日前の4月11日、ツイッターに心の叫びをつづっていた。その前日には仕事について上司3人から厳しく問い詰められるやり取りがあった。　約40分にわたる話し合いで、上司であるサブチーフの男性から「（男性とは）みんな一緒に仕事したくないと思っている」「何も考えず、やる気があると言っておけばいいと思っているんだろう」「やる気がないなら辞める道もある」という発言があった。男性が質問に答えられず、20分ほど沈黙した場面もあった。　いじめが始まったのは、男性が職場に配属されてまもなくだった。　「お前なんかあっち行っとれ」「いつまでこの職場にいるんだ」「まだいるのか」「辞めろ」などと、サブチーフから厳しく当たられるようになった。　13年8月には「早くしろ」と怒鳴られた男性は帰宅後、「もう嫌だ」と机に突っ伏した。熱があったため、病院で点滴を受けた。翌日から8日間の休暇をとった。　男性をかばい、サブチーフを注意する上司もいたが、いじめは終わらなかった。「まだ辞めないのか」「正規の職員になれないぞ」などの言動が繰り返された。　苦しみをはき出すツイッターのつぶやきは14年7月から始まった。職場についての最初のツイートは「寝れなくて、また明日苦労するのだろうな、悪循環」。　ツイートは亡くなるまで62件に上った。「気持ちがつづかない。眠りたいけど、眠れない」「ボロボロでくさっていく自分と、それでも立ち上がろうとする自分で揺れ動いている」　最後となったツイートは「忘れたい。忘れたい。忘れたい」だった。　　　　　◇ 　裁判では、遺族側は、男性がサブチーフから大声で怒鳴られたり、人格を否定されたりするいじめがあったと主張。市にはサブチーフの下に男性を配属しないよう気を配るなどの安全配慮義務があったのに、それを怠るなどしたと訴えていた。　一方、市側は工場での勤務と自殺との間に因果関係はないと反論。サブチーフの言動についても「業務指導の範囲内であり、いじめに相当するものではなかった」と訴え、安全配慮義務違反はなかったと主張した。　判決では、サブチーフが長期間にわたって男性を怒鳴りつけ、自信を失わせたり人格を否定したりする発言をしていたと認定。「男性はサブチーフの言動により継続的かつ長期間にわたり過重な心理的負荷を受け続け、自殺に至った」と認めるとともに、サブチーフの言動を「業務上の指導として正当化する余地がおよそないものだ」と指摘した。　その上で、このような男性の状況を認識できた管理職らは、男性が精神疾患を来して自殺に及ぶ可能性があったことが予見できたとして、「安全配慮義務違反があった」と結論づけた。　男性の遺族は代理人を通じて「市交通局には事実を認め、改善・改革をし、より早期に対応してもらいたいです」とコメントした。市交通局は朝日新聞の取材に「判決文を精査した上で適切に対応していきたい」とした。（大野晴香、佐藤英彬、保坂知晃）

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