猫ラグドールの肥大型心筋症

2010.06.03

猫の肥大型心筋症。

ラグドールには多いのかそうでないのか。

最近とても多いのです、ラグドールの肥大型心筋症に対する
お問い合わせ。

以前もお話したことがあるのですが、残念ながら
ラグドールに肥大型心筋症、とても増えてきています。

あるサイトにはこういうことが書かれています。

「ラグドールに遺伝性の肥大型心筋症はない」と。

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愛猫・ラグドール海は肥大型心筋症です。
１歳半で発症。

遺伝性でないとしても先天性であることは
ほぼまちがいないと思います。

海だけなら「たまたま」なんでしょうが、
海だけではありません、肥大型心筋症になっているラグドールちゃん。

中には突然死をしているコもいます。

ブリーダーさんを攻撃するとか、そんなつもりはまったくなく、

↑↑↑
ココ、強調 !

ただ、事実として「ラグドールに先天性の肥大型心筋症は
決して少なくはない」

ということがいえるのではないでしょうか。

ラグドールは比較的新しい猫種で
作りだされたのは約40年前、
そして、日本に入ってきたのはおそらく15年くらい前。
20年はたっていないと思うんですね。

当初は、すべて外国からきていたわけですから、
そのころと、今とでは状況が変わるのも仕方のないこと。

メインクーンちゃんやアメショーちゃんのように
文献上の明らかな「家族性＝遺伝性」は疑えないにしても、

先天的に肥大型心筋症の因子をもっていた、あるいは、いる
ラグドールちゃんの数は増えてきているというのは
あるんじゃないでしょうか。

猫さんの場合、犬君と異なり
まだまだ猫種ごとの病気は解明されていなかったりするのですが、

腎臓に負担のかかりやすい猫さんに
心臓病が多いのは　決して不思議なことではありません。

腎臓と心臓は相互作用で体内で働いています。

そして、ラグドールにはペルシャの血が入っているのでは、
ともされているのですが、
ペルシャちゃんにも家族性の肥大型心筋症の可能性は
疑われています。

ペルシャちゃんの場合、多発生腎のう胞という腎臓の病気も。

つまり、心臓も腎臓も弱い。
これ猫さんの特徴でもあるんです。

猫さんの場合、
純血種の大元をたどると案外ペルシャちゃんの血は入っているようで。

ということは、ラグドールに限らず
肥大型心筋症の猫さんが
顕在化しつつあってもおかしくはない、ということがいえるのかもしれません。

以前、ラグドールには肥大型心筋症になる子はそれなりにいる、と
mixiでお話ししたことがあるのですが、
「メインクーンのまちがいだ」「アメショーのまちがいだ」
とかなり憤慨されていた方々がいらっしゃいます。

いろいろな説があるので
私のはあくまでもひとつの考え方だと思ってください。

無理に「受け容れてね」といってるわけではありませんので^^;

ご迷惑がかかるといけないのであえてソースは書きませんが
ある動物病院でメインクーンちゃんとラグドールちゃんの遺伝子学的検査
という項目を少し書かれているサイトがありました。

DNA検体をアメリカの大学に送付し検査した結果云々

「遺伝子はウソをつかない」・・・・?、というような記事です。

海が肥大型心筋症であることは事実です。
この事実はまぎれもない「真実」。

他のラグドールちゃんも肥大型心筋症で命を落としているコもいます。

誰の責任か、なんて言ってるわけではなく、
ひとつの「事実」として　私は受け止めています。

けれど海の場合
ほぼ克服できているのも「事実」……。

もし「家のコは肥大型心筋症といわれたけど
そんなことってあるのかしら」
と不安を抱えているラグドールのママさんに対しては、

「残念だけど、可能性は高いと思います」

とお知らせしたいです。

ただ、それも受け止め方の問題です。

肥大型心筋症と診断されても、発症していなければ
投薬治療は必要ないですし、
また仮に発症してしまっても
海のように、
現代薬の投与なし、で
ごはんのチカラでほぼ克服できる場合だってあります。

落胆するママさんのお気持ちは本当によぉくわかります、私自身経験者ですから。

けれど
「心臓病だからこそできることはある」し、
「心臓病にかかりやすい猫さんだからこそできることはあるし」

「今からだって決して遅くはない」

ということをお伝えできれば、と思っています。

希望を捨てずに
肥大型心筋症を愛猫ちゃんの個性、
身体的特徴だと思って受け容れてあげてほしいな、

その心臓を含めて、因子も含めて
愛猫ちゃんの一部だと思って
上手に共生できる方法を考えてあげてほしいな、と思います。

ラグドールは「おそらく」肥大型心筋症の因子をもっているコが
「それなりには」いると思います。

もちろんみんながみんな因子をもっている、という意味ではありません。
みんながみんな　肥大型心筋症を発症するという意味でもありません。

健康なラグドールちゃん、トラブルなしのラグドールちゃんだって
たくさんいます。

心臓の弱い猫さんは、腎臓にも負担がかかりやすいので
心臓と腎臓、共に応援してあげましょう。

ラグドールの「肥大型心筋症」
私は、愛猫ちゃんを腎不全にさせないための神様からのGIFTだと受け止めています。

ラグドールママさん、
肥大型心筋症猫ママさん、

病気は忌むべきものではありません。

「哀しまないで　!　あきらめないでくださいね　!」

愛猫・ラグドール海
1歳半で肥大型心筋症を発症。
何度も天国への階段に足をかけました。

半年後、ほぼ克服。

5歳半を迎えた現在も現代薬の投与なしで　元気記録を更新中。

心臓、腎臓、肝臓　その他の臓器すベてノントラブルです。

たぶん、海はあとから「肥大型心筋症」にかかる猫さんの命を守るために、
自ら、この病気の、この体を選んで
この世に生まれ落ち、
そして
私の元にやってきたのだと思います。

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Last updated 2010.06.27 07:40:33

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